活動予定

第17次カンボジアスタディツアー2013

Report |1 Mar, 2013

第17次CMCカンボジアスタディツアー レポート

日時:2013年2月17日~2月26日(10日間)
参加者:全国より14名
訪問地:CHSD地雷原・MAG地雷原視察見学、アキラ地雷博物館、エマージェンシーホスピタル、第5軍病院、ICRC義足センター、鬼一二三日本語教室、トンレサップ湖、一ノ瀬泰造終焉の地、CMCボップイ安倍小学校、CMCコーントライ夢中学校、CMCトゥールポンローみおつくし中学校
ツアーの詳細は、下記のレポートをご覧下さい。

 ツアー同行駐在員作成レポート

【参加者作成レポートおよび感想】
 武井昴太(第五軍病院、CMCポップイ安倍小学校、エマージェンシー、感想)
 小森茉菜(CMCボップイ安倍小学校、トゥールスレン収容所、キリングフィールド)
 松本侑子(トゥールスレン収容所、キリングフィールド、CMAC地雷犬トレーニングセンター、MAG地雷原、感想)
 十文字宏太(トゥールスレーン収容所、キリングフィールド、MAG地雷原、CSHD地雷原)
 志村由美 (CMAC地雷犬トレーニングセンター、ICRC義足リハビリセンター、一ノ瀬泰造終焉の地、トゥールポンロー中学校、感想文)

2013年3月1日更新

不発弾爆発事故で4人のアメリカ人負傷

January 17,2013

写真は実物ではなく不発弾のイメージです

事故発生日時:2013年1月15日 午後13時半頃

事故現場:カンボジア コンポンチュナン州 CMACトレーニングセンター

事故状況:カンボジアの政府機関であるCMAC(カンボジア地雷対策センター)のトレーニングセンターで撤去の研修中に不発弾が爆発。4人のアメリカ人が負傷し、そのうち2人が重傷でヘリコプターでバンコクのバムルンラート病院に搬送された。

負傷者の氏名、年齢は公表されていないが3人はアメリカの海兵隊員でカンボジアの地雷撤去隊員に3週間の研修を行うために来ていた。もう1人はアメリカNGO「Golden West Humanitarian foundation」の年配の撤去隊員であることが明らかにされた。

事故の原因は現在調査中。

2013年1月17日更新

冬休みカンボジア地雷原ツアー 報告レポート

12月25日~12月28日にかけて地雷原視察ツアーを催行しました。今回参加したのは福岡・関西から集った総勢19名!!
以下、ツアーの様子について報告します。

12/25 カンボジア到着

飛行機の遅れもあり、ツアーメンバーがホテルに到着したのは午前0時ちょっと前。明日からのツアーに備えて早めに就寝…

12/26
この日午前中はトンレサップ湖観光、午後は鬼一二三日本語学校にて日本語を学ぶカンボジア人学生たちとの交流の後、アキラ地雷博物館にて地雷や不発弾について学びました。
シェムリアップから車で約30分程度離れたロリュオス村から大型ボートに乗って水上生活者が住む集落へ。
ここの住人は皆、高床式住居にて生活しています。現在は乾季なので水位がかなり低いですが、雨季には木の柱が見えなくなるまで水が上昇します。
生活習慣から環境まで日本と全く違った風景に感動、なかにはカルチャーショックを受けるメンバーも…
高床式住居のある集落をさらに奥へ進むとこのような風景が見えてきます。手漕ぎボートに乗って、マングローブの森をゆっくりと散歩するのは気持ちがいいです!
午後は、国際日本文化学園の一二三日本語教室を訪問しました。前列中央の女性が代表の鬼一二三さんです。学校内には生徒さんの書道や俳句などの作品が飾られており、どれも完成度の高い作品ばかりです。

中級のクラスにおじゃましました。みんなで『見上げてごらん夜の星を♪』熱唱
(写真右)生徒さんによる日本語のスピーチ

異国の地にて、日本語を勉強している人々に会うととてもうれしくなります。日本に憧れを持って一生懸命勉強し、日本へ留学する生徒さんもおられるそうですが、 結果挫折して帰国する方もいるそうです。どんなに勉強ができても生活面での支援がないと日本での生活は厳しいのが現状です。日本はまだまだ留学生を支援する制度が整っていないそうなので、今後改善できるよう努めていかなければなりません。

アキラの地雷博物館

写真の彼がアキ・ラー氏です。彼はポルポト時代に少年兵として働き、地雷を埋めるという経験をした人です。内戦が終わった今も地雷被害が多発するこの国で、自分が埋めたかもしれない地雷のせいで罪のない人が犠牲になっていることへの罪悪感から償いとして自らボランティアで地雷撤去を行っています。

展示されてある地雷や不発弾はアキラ自身が収集し安全処理を施したもの

カンボジアの悲惨な歴史と地雷被害の現状に真剣に耳を傾けるツアーメンバー

内戦時に使用されたロケット弾の残骸

おびただしい数の対戦車地雷

カンボジアの地雷や不発弾被害は年々減少傾向にありますが、それと同時に若年層を中心に過去の歴史を知らない人、地雷被害が起こっていることすら知らない人も増えています。過去の過ちを繰り返さないためにも歴史はしっかり学んでいきたいものです。

12/27
この日は午前7時にホテルを出発し、オダーミェンチャイ州のKoun Kriel コミューン, Koun Kriel 村のアキラが活動する地雷原へ向け出発。シェムリアップから地雷原までは約3時間ちょっとだが、道はきれいに舗装されており、途中トイレ休憩をする場所がない以外は快適でした(地元の親切な方々のトイレを使わせて頂きました)

きれいに舗装された道路のちょっと脇から先は完全なる地雷原。アキラ曰く、このトラックが止まっている場所は1年前までは地雷が埋まっていたそうです。今では完全に撤去され、車も通行可能です。
バスからトラックに乗り換えて約5分程でこのような密林に到着。ここはどうやら民家の裏庭のようです。現在地雷はタイ国境沿いを中心に、密林やジャングルの中に埋められたままの状態です。

地雷撤去作業中の現場
この先地雷が埋まっている可能性アリ

隊員のなかには女性が6人いました。

地雷撤去作業中


そんな中、隊員の1人が地雷を発見!アキラが確認へ

写真をお見せすることはできませんが、見つかった地雷は旧ソ連製のPMN-2型でした。実際に見るとおもちゃのようですが爆発させた時の威力はすさまじいです。地響きや爆発音といい、処理後はツアーメンバーも無言でした。
今回参加したツアーメンバーはほぼ全員が地雷原に入るのが初めてで、皆さん貴重な体験ができたと喜んでおられました。カンボジアには未だに400~600万個の地雷が埋没されていると言われていますが、地雷撤去には莫大な資金がかかります。地雷被害者を一刻も早
くなくすために今後もアキラ含む地雷撤去団体の活動を応援してい
きます!

12/28

ツアー最終日のこの日は終日カンボジアが誇る世界遺産のアンコールワット遺跡群の見学をし、昼食後に義手義足センターを訪問、夜からはだるま孤児院にて子供たちとの交流&夕食という内容でした。
最初に訪れたのは『タ・プローム』アンコール王朝の王、ジャヤバルマン7世が12世紀に母親の冥福を祈って作った寺院です。
もともとは仏教寺院ですが、後にヒンドゥー教に改宗されたと言われています。
寺院に絡みつくガジュマルの木の生命力は並大抵のものではありません!ちなみに写真左はアンジェリーナ・ジョリー主演の映画『トゥーム・レイダー』のロケ地となった場所だそうです。
もちろん観光客がいっぱいで写真を撮るのにも長蛇の列…
タ・プローム寺院観光の後はアンコールトム遺跡群へ。
ここは遺跡も多く、敷地が半端なく広いので、メインのバイヨン寺院のみを見学しました。

アンコールトムはヒンドゥー教と仏教の混合寺院です。
バイヨンとはバ(美しい)ヨン(塔)という意味だそうです。一つ一つの塔には写真のように四面に人面像が彫られています。
寺院のレリーフはチャンパーとの戦争、中国人兵の行進など当時の様子を物語っている貴重な資料です。
午後は約1時間半、シェムリアップ市内にあるハンディキャップインターナショナルの義手・義足センターを訪問しました。
元々は欧米のNGOの支援によってつくられた施設ですが、ドナーが政府に変わり収益が激減、現在では患者さんへのきめ細やかなサービスを提供することが難しくなっています。



日中は日差しも厳しく、気温も上昇してきて皆さんもだいぶお疲れのようでしたが、午後からは元気にアンコールワットを見学しました。

世界遺産アンコールワット
やはり実物は素晴らしいです!

第三回廊と祠堂

 

夕日に照らされる寺院は幻想的です。

 

光と影の絶妙なコントラスト

朝から夕方までほぼ休憩なしに動き回ったのでみなさん相当お相当お 疲れだったと思いますが、この景色を見るとやっぱり来てよかったなと改めて思いました。この後はツア ー最後の訪問先、訪問先、だるま孤児院にて子供たちと交流&夕食です。
子どもたちはお行儀良く、日本語で歓迎のあいさつをしてくれました。私たちが夕食を食べている間、子どもたちはカンボジアの伝統 的な踊りであるココナッツダンス、フィッシングダス、アプサラダン スなどを披露 してくれました。

夕食後は子供たちと交流

『鬼のパンツ ♪』をみんなで

『炭坑節 ♪』をみんなで

以上の日程を終え、皆さん深夜の飛行機にて日本へ帰国されました。
今回のツアーは地雷原視察を中心に、カンボジアの素晴らしい一面 と負の場面の両方を垣間見られるツア ーになれたことを期待してい ます。2月のツア ーは国を一周し、より詳しくカンボジアについて学べる機会を提供しますので是非ご参加下さい!

 

 

2013年1月15日更新

ランドマインモニター2012 発表

世界の地雷・不発弾被害者数を調査しているICBL(地雷禁止国際キャンペーン)が毎年発行している「Landmine Monitor2012」(ランドマインモニター)が11月29日に発表された。以下、レポートの概要。

世界の地雷問題の概要(2011年~2012年)

■ 被害者数
2011年の地雷・不発弾被害者数:4,286人

地雷・不発弾被害者数(2000-2011)

©ICBL Landmine Monitor2012

 

  • 前年度の4,191人と比べると、約2%の増加。
  • 1日あたりの被害者数は、昨年とほぼ変わらず11人~12人。10年前の2002年と比べると1日当たりの被害者数は32人から約3分の1に減少

 

2011年 地雷・不発弾被害者数が100人以上の国

*黒字は対人地雷禁止条約(オタワ条約)未加盟国
©ICBL Landmine Monitor2012

  •  毎年他のどの国より地雷・不発弾被害を出しているアフガニスタンは、昨年に続き2011年も世界一の死亡・負傷者数812人を記録した。 しかし、この数は2010年の1,211人から3分の1減少し、オタワ条約(対人地雷全面禁止条約)に加盟前1年あたり約9,000人の被害者を記録していた時より圧倒的に減少している。(アフガニスタンは2002年9月11日にオタワ条約締結)
  • コロンビアは世界で3番目に多い被害者数538人を記録した。2010年とほぼ変わらないが、世界一を記録した2005年、2006年時の約1200人と比べると劇的に減少している。
  • カンボジアは2011年の被害者数が211人で世界5位。昨年の286人から26%減少した。ピークは1996年に記録した4,320人(地雷被害者3,025人 不発弾被害者1,295人)

2010年~2011年 地雷・不発弾被害者数の推移(上位10か国)

©ICBL Landmine Monitor2012

  • 2011年の地雷・不発弾被害者数は4,286人とされているが、データとして収集されていないものも多く、実際の被害者数はさらに多い。
  • 2009年からのモニター調査に基づくと、現在発表されている被害者数より全世界で約1,000人は多いと言われている。
  • 地雷撤去のスピードは加速しているが、目標と結果の差は広がっている。

被害者数統計

©ICBL Landmine Monitor2012

大人: 58%子ども(18歳未満): 42%
最も子供の被害が多い国がアフガニスタンで被害者数は373人。子供の被害が、国内被害全体の6割を占める。次いでリビアが76人で同じく全体の6割を占める。

©ICBL Landmine Monitor2012

 

©ICBL Landmine Monitor2012

 

  • 1999年から2011年の間で地雷撤去中に負傷又は死亡した地雷撤去隊員は1000人が以上確認された。
  • 2011年は撤去中に86件の事故が起きており、2010年とほぼ同じだったが、1999年からの毎年の撤去中の事故の平均件数は67件であり、それと比べると著しく増えている。
  • 撤去中の事故の被害者は男性がほとんどであり、女性の事故は2011年では2件だけであった。(1人は南スーダン、1人はイラク)
  • 2011年の撤去中の事故の過半数はアフガニスタンとイラクで起きている。(アフガニスタン:25件、イラク:20件、3位はタイで11件)

©ICBL Landmine Monitor2012

©ICBL Landmine Monitor2012

地雷汚染国・地域:59か国、6地域 (2012年10月時点)
さらに地雷が埋蔵している疑いのある国が13か国ある。

地雷汚染国©ICBL Landmine Monitor2012

 

2012年12月27日更新

国際協力体験ツアー トゥールポンロー中学校訪問

2012年12月18日

千代田区の国際協力体験ツアー参加者のみなさんが CMCトゥールポンロー中学校の生徒たちと交流を行い、また地雷被害者へのインタビューを通し平和の尊さを学びました。

CMCトゥールポンロー中学校は、CMCの現地事務所があるバッタンバン市内から約130km離れたタイ国境沿いにあります。学校は内戦時にクメール・ルージュの勢力が最も強かったマライ郡にあり、この地域は元クメール・ルージュ派の住民がほとんどです。国際協力体験ツアーの皆さんとは、バッタンバン~中学校の中間地点であるバンテアイ・ミェンチャイ州の州都シソポンにて合流し、そこから学校へ向け出発しました。

中学校までの通学路は悪路が続く

シソポンからタイ国境の町ポイペトまではタイの援助で綺麗な国道が完成しています。また国道からマライ郡までの道路も中国からの援助で綺麗な舗装道路になりました。しかし、その道路から一歩先は未だに旧道です。写真は通学路でその両端20m先は地雷原です。

所々に大きな水たまりが

12月は乾季の真っ只中にも関わらず、所々に大きな水たまりがあります。水はけが悪いのでぬかるみもたくさんあり、雨季になるとこの道は川と化します。中学校の通学路としてはとても危険です。

生徒達がお出迎え

約20分の悪路を抜け、ようやく中学校へ到着!校門からはこのように生徒たちが総出で私たちを歓迎してくれました。

全校生徒の前であいさつ

ツアー参加者から中学校へプレゼント

生徒たちへ文房具のプレゼント

授業開始!

7年生の授業に交じって勉強するツアー参加者

詩の授業をしているところです。1クラス50人以上の生徒が共に学んでいます。後方の生徒は3人、4人で1つの机を使っています。

8年生のクラス 席に余裕がある

9年生のクラス 半分以上の席が空いてガラガラ

 このように、学年が上がるにつれて生徒数が減少していくのがカンボジアの農村地域特有 の傾向です。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

カンボジアの農村地域の住民のほとんどは小規模農家を営む農民です。 農業は天候に左右されやすく、また稲作農家が多いため米作りの時期は雨季に限られています。従って、乾季は慢性的に仕事がない状態です。カンボジア北西部は隣国タイに近いことから、乾季になると仕事を求めタイへの出稼ぎ労働者が多くなります。時期に関係なく長期的に働きに出る人も沢山います。

生徒が学校に来なくなる理由は、

①一家でタイへ出稼ぎに出る
②年齢が上がるにつれて出稼ぎでいなくなった家族の穴埋めをするため勉強する時間がない

などが一番多いです。

授業の後は子供達と長縄で交流

ツアー参加者からは歌をプレゼント

子ども達からも歌のプレゼント

すっかり仲良しに

地雷被害者へインタビュー

お昼ご飯の後は、トゥールポンロー村の地雷被害者2名へインタビューを行いました。
ツアー参加者は積極的に質問したりメモを取ったり真剣に学んでいました。

ツアー参加者皆で記念撮影

2012年12月20日更新

現地駐在員レポート vol.1

CMC Report | 8 Nov, 2012

自己紹介とバッタンバンについて

みなさん、チョムリアプスオ!10月よりCMCのバッタンバン事務局に赴任しました、柴田鈴華です。これから活動報告を通して、リアルタイムでカンボジアの今をお届けします。
初回は簡単に私の自己紹介と、事務所のあるバッタンバンについて紹介します。
名前:柴田鈴華(しばたすずか)
出身地:福岡県
About me: 旅行が大好きで、日本をはじめ、海外は南米以外20か国以上行きました。ドライブも好きなので、週末には山、田舎、海などいろんな所によく行っています。その他、料理(作るのも食べるのも)、ファッション、スポーツ、政治、ビジネス、文化などありとあらゆるものに興味があります。

バッタンバンについて
バッタンバンはカンボジアの北西部にある地方都市です。
首都のプノンペンからはバスで約5~6時間、アンコールワットの街、シェムリアップからは約2時間半~3時間です。大きな街ではないですが、ローカルな生活を体験できるということで、欧米からの観光客が多いです。日本人はJICA、NGO等の援助関係者が多く、ビジネス関係では韓国人が多いです。

バッタンバン市内の中心に位置する「Phsar Naht」マーケット

この町にはスーパーマーケットがないので、 食材はすべてここで調達します。市場の中の環境は…びっくりします。特にお肉と魚のコーナー。この前、毛をむしられた鳥たちがそのまま売られているのを見ました。これはまだマシなほうかもしれません…

これはカンボジアの代表的な朝ごはんで、バーイ・サーイ・チュルーク(豚肉ごはん)です。甘辛く味付けされたカリカリの豚肉を白ごはんと一緒に食べます。スープと漬物(?)、チリソースがついてでてくることが多いです。朝からボリューム満点ですが、なかなかおいしいですよ!朝早くから出かける時は、朝食に必ずこれを食べます。カンボジア人の食生活は、朝は外食で、昼と夜は家で食べることが多いそうです。なぜかというと、カンボジアの朝はとても早いから!役所は8:00スタートが多いですが、7:30始業の会社もあるほどです。朝は料理をする時間がないので、露店の朝食屋が大活躍しています!

バッタンバンには大きな2つの像があります。

シヴァ神

写真(左)は、バッタンバン市内のシェムリアップ方面へ行く道のロータリーにあるシヴァ神です。コーントライ夢中学校、トゥールポンローみおつくし中学校のあるバンテアイ・ミエンチャイ州へ行くときに必ず通ります。

ター・ドンボーン・クロニューン

写真(下)は、有名なター・ドンボーン・クロニューンという、お米をおいしくしてしまう棒を持った将軍の像です。プノンペンへ行く道のロータリーにあります。ボップイ安倍小学校へ行くときに必ず通ります。
その他、バッタンバンには古いお寺が6つほどありますが、まだ行ったことがありません。料理が好きなので、町中のレストランには詳しくなりました。外国人向けのレストランも多く、カンボジア料理に飽きたときにはもっていこいです。事務所の隣にはインド・ネパール料理屋があって、値段は少々高めですが、おいしいです。カレーが食べたくなったときに行きます。Street 2には中華料理屋があり、本格的な焼き餃子やチャーハンなどが食べられます。Phsar Nahtの近くには外国人向けのレストランがたくさんあり、カンボジア料理がおいしいのは、Nary Kitchenという個人経営の料理教室兼レストランです。屋台や普通のレストランと違った、手の込んだ家庭料理を食べることができます。おすすめのお店はまだまだたくさんありますが、また後日…。

サクラショップ:日本からのリサイクル品を集めたセカンドハンドショップ

通り沿いにある露店:店の雰囲気はどこも似ています

人も、自転車も、バイクも、車も同じ道を通ります。信号もなく、運転する人も(特にバイク)交通マナーを知らないので、常に注意が必要です。大通りは、朝夕のピークはすごいことになっています。事故が起こらないのが不思議なくらい…

2012年11月8日更新

地雷原での農業トレーニング 閉講式

CMC Report |8 Nov, 2012


2010年、地雷除去後の土地に建設されたトゥールポンロー中学校。地雷除去完了後も未使用のままだった校舎のまわりの土地を開墾して田んぼにした。2012年5月に種籾を蒔いて稲作を開始。農業局の農業技術普及員を招いて、Farmer Field School (FFS) を実施した。

Farmer Field School (FFS) とは農民参加型の実際の農場を学びの場とした農業技術の普及を目指す 手法で国際援助機関、政府機関、NGOによって広く取り入れられている。持続的な稲作技術の習得、 普及が狙いだ。

生徒たちのほとんどは、現金収入はタイへの出稼ぎなどで賄う小規模農家の子どもたちだ。小規模農 家にとって、いかに手をかけずに収量を上げるかが重要な関心ごとである。化学肥料はコストがかか るが収量を上げやすい。強力な除草剤を散布したほうが手で除草するよりも労働コストは安く済む。 しかし、化学肥料によって地力が落ち、農薬が生態系を壊してしまえば長期的には減産してしまい持 続的な農業は望めない。農家は有機農業に関心はあるものの、実際に取り組んでいる農家は少ない。

将来この地域で農業の担い手となる生徒たちを対象にFFSを行なった。農業生態系を理解し、化学農 業資材(化学肥料及び農薬)に頼らない環境と調和した有機農法を学ぶことが目標だ。教室で講義を行 ない、そこで得た知識を学校田で実践してもらった。学校が長期休暇中の7月から9月にかけて6回実 施し、11月8日に農業局の講師たち、副コミューン長を招いて閉講式を行なった。

講義で生徒たちが作った田んぼの観察結果を掲示。

生育条件の異なるポイント数カ所を選び、1平方メートル単位で稲を刈る。

脱穀した後、重量を測る

有機肥料を施肥し、除草をした場所のほうが収量が高い。

農業局よりFFSの振り返りとまとめ

2012年10月10日更新

対戦車地雷で3人死亡

CMC Report |9 Oct, 2012

対戦車地雷で3人死亡

10月7日、午後4時15分頃、バッタンバン州、サムロー郡、タセーンコミューン、ドーントレット村 で、トウモロコシを収穫して運搬中のハンドトラクターが対戦車地雷を踏み、3人が死亡、3人が負傷した。9月30日に同じくバッタンバン州のラタナック・モンドール郡で7人が亡くなる対戦車地雷事故が発生したばかり。
(写真上:事故現場。対戦車地雷の爆発で大きく穴が開いている。 CMAC撮影)

収穫したトウモロコシを満載して重くなっていたハンドトラクターが大雨でぬかるんだ道にはまった。脱出しようと押していたところ、カートの左側タイヤが対戦車地雷を踏んで爆発した。トウモロコシの収穫が始まり、事故に遭ったトラクターは何度も同じ道を通って運搬していた。また、事故当日、別のハンドトラクターが通った直後だった。 事故があった村は9年前から定住し出した新しい村。この村は畑作が中心で、今シーズンはほとんどの農家がトウモロコシを栽培している。事故現場は畑の中を通っている道で、いままで事故はなかっ た。しかし、この村に内戦時ベトナム軍の基地があり、それに対抗してクメール・ルージュ軍が埋めた対戦車地雷がまだ残っていると思われる。

ぬかるんだ道を通るハンドトラクター。村内の事故現場とは別の場所  CMAC撮影

生存者は3人。Emergency Hospitalに搬送された17才の男性。意識がまだはっきりしていない。

対戦車地雷 TM-46 旧ソ連製 直径305mm、重さ8.6kg、TNT火薬量5.7kg  
(写真は火薬が抜かれ安全化されたもの)

一度に多くの命を奪う対戦車地雷事故。しかし対戦車地雷事故を防ぐことは難しい。地雷除去はもちろん事故を未然に防ぐための危険回避教育も行われているが、対戦車地雷の危険性が依然として高いのが現状である。
 1. 対戦車地雷探知の困難
地中深く埋められた対戦車地雷の探知が難しい。
– 過去に地雷撤去団体、あるいは村人自身で対人地雷が撤去された土地
– 過去数年間にわたって地雷の事故がなく、または、地雷が発見されておらず、安全と思われていた土地であっても、対戦車地雷が残っている可能性がある。

 2. 機械化
以前は人力や牛などで耕作、移動していたが、
– 道が良くなった
– 村人の経済力が上がったために、耕運機、トラクター、トラックなど機械が入るようになり、その重量から対戦車地雷を爆発させてしまう可能性が高まった。

3. 人口の増加
最近、村に入ってきた人が地雷に関する危険情報を知らないために地雷原や対戦車地雷の危険がある道に入り込んでしまう。

 4. 耕作
長年の耕作で地中深くに埋められていた対戦車地雷の上の土が掘られて、比較的浅い場所に対戦車地雷が位置するようになり、触雷する危険性が高まった。

2012年10月10日更新

対戦車地雷で7人死亡

CMC Report |2 Oct, 2012

事故現場付近で対戦車地雷の探知を行なっているCMAC隊員 10月2日撮影

対戦車地雷で7人死亡

9月30日、午後7時半頃、バッタンバン州、ラタナック・モンドール郡、スダオコミューン、バナン 村で、マーケットから帰る途中のハンドトラクターが対戦車地雷を踏み、乗っていた5人が即死、2 人が病院に搬送後死亡、1人が負傷した。

バナン村にはコミュニティー公有の森があり、村の人たちは農業の他に、薪やきのこの採集などで生計を立てている。事故に遭った8人は薪ときのこをスダオマーケットに売りに出かけ、夕方になって帰る途中だった。事故現場はマーケットから村へつながる内戦時よりあった旧道で、被害者の家から 300メートルほど離れたところ。村の人は徒歩や自転車、バイクで毎日行き来しており、事故に遭ったトラクターも過去数年ずっと使っていた道だった。それ以外の農機やトラックはめったに通ることはないという。

この地域では内戦時、クメール・ルージュ軍と政府軍の間で戦闘があり、戦略拠点もあった。この村では地雷除去団体による除去はいままで行われておらず、内戦終結後、村人が自分たち自身で地雷を取り除いてきた。その結果、民家や農地では対人地雷の危険性は高くない。しかし、今回の事故のように旧道では対戦車地雷の危険が残っている。

また、森とその付近には地雷が多く残っているとみなされている。地雷除去は民家、農地、道路、橋などの開発が入るところから優先して行われる。しかし、この森は環境保全されていて開発の対象ではなく、除去の優先度が低いため、地雷除去はいままで行われなかった。

対戦車地雷が爆発してできた穴。対戦車地雷はおそらく2つ重ねて埋められていた。  10月1日 CMAC撮影

 

ハンドトラクターは画面奥から手前に進んで来て対戦車地雷を踏んだ。画面右は公有の森。 10月2日 現地駐在員撮影

 

対戦車地雷で吹き飛ばされたトラクターの荷台。他に50メートルほど離れた森の中にもトラクターの部品が吹き飛ばされていた。 10月2日 現地駐在員撮影

 

ハンドトラクターのエンジン部は無事だった。葬儀の後、僧侶によってお祓いを受ける。 10月2日 現地駐在員撮影

事故は夜に発生したので生存者を病院へ搬送した後、翌日朝から遺体が収容された。CMACによる現場付近の対戦車地雷探知作業も始まり、2日にCMACが現場近くから対人地雷1個を発見した。

ハンドトラクターを運転していた54才の男性と近所に住む17才の女性は生存したが、その男性の25 才の長男と18才の妻、22才の次女、19才の三女と婚約相手の23才の男性、近所に住む25才の男性の6人が亡くなった。19才の三女は今月結婚する予定だった。

葬儀は10月2日に行われた。生存した2人はバッタンバン市内になる救急外科病院、Emergency Hospitalに搬送されたが、10月7日、そのうちの一人、17才女性が事故に因る肺合併症で死亡した。

対戦車地雷による多数の被害者が出たのは、今年2月にバンテアイミエンチャイ州マライ郡で8人が亡くなった事故以来。昨年2011年の地雷・不発弾被害者数は211。事故は全体として減少傾向で、 今年1月から8月までの被害者数は127と、前年同時期の144人から12%減少しているが、例年、雨季が明けた後の11月から事故が増える傾向にあり、楽観出来ない状況だ。

 

2012年10月3日更新

トゥールポンロー農業トレーニング5

CMC Report |17 Sep, 2012

Farmer Field School 5回目

雨季終盤になって連日雨が降っている。学校近くの道は水浸しだ。トゥールポンロー中学校での Farmer Field School(FFS)は5回目。アクセスの悪さにも関わらず、生徒たち60人が参加した。

学校へ向かう農業局のトレーナーたち

1. フィールド観察
田んぼへ出てグループに分かれ、稲の生育、水の状況、雑草、虫などを観察する。

2. 農業生態系の講義

教室に戻って、フィールド観察をもとに農業生態系の講義を受ける。

フィールド観察で見つけた雑草について

穂が出てきたイネ科の雑草

稲の茎に入り込み穂が出なくなる害を及ぼす幼虫と生長後の蛾について

 

化学殺虫剤の人体への悪影響、症状について説明、特にスプレー散布時の注意を促す。

FFSが終わって生徒たちに聞いた。

フゥ・スレイトゥーイさん(13歳)    新7年生

私の両親はどうやって稲が育っていくか、そんなに詳しくはわかってないけど、ここで教えてもらったことを両親にも教えてあげたいと思います。

ソイ・ソポーン君(16歳)9年生

ここで学んだことを自分の田んぼでもやってみようと思います。化学肥料や化学農薬を使わず、 安全なお米ができるよう有機肥料や有機農薬を使ってみます。

生徒たちのほとんどは今までにこうした農業のトレーニングを受けたことがない。FFSで学んだこと を活かして実践するだけではなく、家族や親戚、近所の人を通じて、農業技術、知識を彼らの村で広めてくれたらと期待している。

2012年10月3日更新

トゥールポンロー農業トレーニング4

CMC Report |6 Sep, 2012

Farmer Field School 4回目

7月、8月と干ばつ気味だったのが、9月に入って雨が多くなった。雨不足で稲の生長に影響が出ていただけに待望の雨だ。Farmer Field School 4回目の9月6日は雨が降ったり止んだり。今回は堆肥を作るので材料となる籾殻、牛糞を運ばなければならないのだが学校付近の道が悪くトラックが入れない。そこで村でハンドトラクターをお願いして運んでもらった。

雨と悪路のせいで生徒たちが集まるかどうか心配だったが、この日、10月から入学する新入生の登録が行われていてたくさんの生徒が学校へ来ていた。彼らにもFFSを受けてもらい、参加者は合わせて 60人となった。

ハンドトラクターも泥道で苦戦。

連日の雨で道はところどころ冠水している。

10月から入学する新入生もFFSに参加。

1. フィールド観察

田んぼへ出てグループに分かれて、稲の生育、水の状況、雑草、虫などを観察する。

2. グループ発表

フィールド観察の後、教室に戻って各グループごとに観察結果をまとめて発表する。

3. 雑草

乾田の時とは異なり、水がはるようになって湿った場所を好む雑草が発生してきた。イネ科やカヤツ リグサ科の雑草の見分け方、対策について講義した。

4. 堆肥づくり

牛糞、籾殻、米ぬかを混ぜ、水と以前のFFSで作った有機液体肥料をかけて堆肥を作る。1ヶ月ほど 寝かして完成。

2012年10月2日更新

コーントライ夢中学校卒業式

CMC Report |14 Sep, 2012

コーントライ夢中学校卒業式
2008年に開校したCMCコーントライ夢中学校。4年目の今年、2期生が卒業した。学校建設のド ナーであり継続してご支援いただいている佐世保青年会議所の曽和さんと坂本さんが9月14日に学校 を訪問、卒業を祝った。今年卒業するのは15人。学校は10月からの新学期まで休暇中だがこの日卒 業生10人を含む70人あまりが参加、在校生が見守る中、卒業生が卒業証書を受け取った。

佐世保青年会議所を代表して曽和さんより卒業生に卒業証書が手渡された。

コーントライ中学校へは周辺4村の子どもたちが通っているが、以前は離れたところにしか中学校が なかった。通学をあきらめていた子どもたちもコーントライ中学校が出来たことにより通えるように なった。また、図書室、貯水タンクの設置など教育環境も支援により向上している。

今年卒業するのは2009年10月に入学してきた生徒たち。(2009年10月撮影)

卒業生が8年生だった時。(2010年11月撮影)

昼休み中(2011年4月撮影)

新しく出来た図書室で日本の写真集を見る。(2011年11月撮影)

卒業生が9年生だった時。(2012年1月撮影)

しかし、せっかく入学できた生徒も学校に来れなくなってしまう。コーントライ中学校は貧困世帯の 生徒が多く、学校を辞めてしまう大きな理由は家庭の経済上の理由だ。親が出稼ぎに出ている間、家 事や小さな子どもの世話をするために学校へ来れなくなる子。自らも出稼ぎへと出る子。土地を求め て他地域へ移住した家庭の子。

2011年の新学期開始時には9年生は27人いたが、12人が途中退学してしまい残ったのは15人。 残った15人は全員が高校へ進学する。

集まってくれた生徒たちに将来の夢を聞いた。

パン・ポルさん(15歳)
コープ高校へ進学
将来の夢:学校の先生

ロット・サバディーさん(16歳)
コープ高校へ進学
将来の夢:学校の先生

サバディーさんは「先生になって他の人にも教育を与えてカンボジアの発展に役立ちたい」と話す。

ヌン・サリット君(15歳)
8年生
将来の夢:医者

カエウ・ソッピアさん(15歳)
8年生
将来の夢:看護士

エイ・スレイニット(13歳)
8年生
将来の夢:日本へ行ってツアーガイド

ユン・チャントーン君(14歳)
8年生
将来の夢:歌手

チャントーンくんの夢は歌手。夢への第一歩を踏み出すために早速みんなの前で歌ってもらった。

曽和さんが生徒たちにメッセージを送った。

「夢を叶えるために一生懸命がんばって勉強してください」「夢を叶えるには一人ではできません。 誰か手伝ってくれる人を見つけてください」と、曽和さんはエールを送った。

卒業生たち

2012年9月28日更新

トゥールポンロー農業トレーニング6

CMC Report |20 Sep, 2012

Farmer Field School 5回目
バンテアイミエンチャイ州で洪水被害が出ている。トゥールポンローは大丈夫だろうか。気になりな がら学校へ向かう。トゥールポンロー中学校でのFarmer Field School(FFS)は今回で最後。トゥー ルポンローは大きな洪水被害は出ていないが道の状況が悪い中、50人の生徒が参加した。

マライ郡を通る国道59号線の入り口に小さなマーケットがある。舗装される前は毎年雨季の終わりに 道が冠水しアクセスが困難となっていた難所だった。舗装されて随分と楽になったのだが、このところの大雨で冠水していた。

学校へ続く道。ぬかるみに足を取られながら歩く。

 

 

1. ポスト・ハーベスト・マネージメント
今日は米の収穫後の処理、管理について学ぶ。実際の収穫は11月始めごろ。

7年生、8年生のクラス

イネの生長についておさらい

収穫
もし収穫が遅れると、
– 稲が倒伏
– 籾の脱落
– 鳥やネズミに食べられる
– 籾が発芽するなどして収穫が減ってしまう。

乾燥
カンボジアでは収穫した籾を地面に広げて天日干しするのが一般的 だが、乾燥時に気をつける点は、
– 湿気を防ぐ、雨が降る前に屋内に
– できるだけ長く乾燥させる 2~3日程度
– 籾は2、3センチの厚さで広げる
– 1日に7、8回かき混ぜる
– 40度以上の高温時は避ける

貯蔵
収穫した籾米は安全で適切な貯蔵を行う。乾燥した場所に貯蔵し、 不純物を取り除いて米袋に入れて口を閉じる。新米と古米は分ける。

2. 米の生産コストについて
米の生産コストを考えてみる。販売益からコストを引いて利益がいくらになるかを計算して、コスト 意識を育てるのが狙い。

1ヘクタールあたりの生産コスト例 

1ヘクタールから2,400kg収穫して、 1kg、1,000リエルで売れば、 収入:2,400,000R
支出:1,089,000R
利益:1,311,000R (327.75ドル)

これは机上の計算なので、実際に学校田で収穫した後、実際のコスト、利益をみんなに学んでもらっ て小規模農家にとっての農業を考えたい。

3. テスト
これまでFFSで勉強してきたことのおさらいとしてテストをした。

4. 施肥
田んぼに出て9月6日のFFSで作った有機肥料を撒く。

4. インタビュー
今回でFFSは終了する。生徒たちにトレーニングの感想を聞いた。

もっと勉強して、他の人にももっと教えてあげた いです。トレーニングで一番面白かったのは有機 肥料の作り方です。でも自然防虫液の作り方は難 しかったです。自分でも作ってみましたがまだ 使っていません。このトレーニングのことを両親 に話したら、「いいね」と言ってました。

ホン・ペット君 16才 10年生(高校へ進学)

 有機肥料と農業生態系についてのトレーニングが 面白かったです。僕たちは農民だけど害虫や雑草 についてあまり知りません。どれが益虫でどれが 害虫かなど。有機肥料や農業生態系を考えるのを 自分でもやってみようと思います。自分だけでは なくてトレーニングを受けていない人も有機肥料 の作り方がわかるように共有したいと思います。 叔母と一緒に住んでいますが、叔母の2ヘクター ルの土地はすでに地雷除去しています。でも、母の2ヘクタールの土地はまだ地雷が残っています。

ソイ・ソポーン君 16才 10年生(高校へ進学)

トレーニングを受けて、農業にあまりお金をかけ なくてもいいと思いました。例えば、化学肥料と か。 土を良くするために有機肥料を使います。有機肥 料だと人や動物の健康に悪影響を与えません。 農業生態系の勉強が面白かったです。教わったこ とをまだ試してませんが、これからやってみよう と思います。

2012年9月20日更新

稲の生長

CMC Report |30 Aug, 2012


2012/5/31 籾蒔きから10日ほどで芽が出てきた。


2012/6/5


2012/6/5


2012/6/11


2012/6/11 分げつが始まった。

2012/6/21


2012/6/21


2012/7/10


2012/7/10


2012/8/10


2012/8/10


2012/8/16


2012/8/16

2012年8月30日更新

トゥールポンロー農業トレーニング3

CMC Report |16 Aug, 2012

Farmer Field School 3回目

トゥールポンロー中学校で始めたFarmer Field School (FFS)の3回目は8月16日、7年生から9年 生まで37人の生徒が参加した。今回はアグロエコシステム、農業生態系の分析を学ぶ。

アグロエコシステム、農業生態系とは農業生産が及ぼす環境への影響を受けて成り立っている二次的 な自然で、農業生態系を理解することが持続的な環境保全型農業に必要である。今回のFFSでは生徒 たちに農業生態系に関心を持ってもらうのが狙い。デモ圃場を観察して農業生態系を分析し、その結 果から対策を考える。

1. フィールド観察
稲の成育状況、 田んぼの状況をグループに分かれて観察した。観察のポイントは、

– 稲の生育段階
– 稲の茎数
– 稲の葉数
– 稲の草丈
– 天候
– 田んぼ内の水
– 雑草
– 益虫 / 害虫

草丈を測る

茎数を測る

測定結果を記録する

2. グループ発表

フィールド観察の後、教室に戻って各グループごとに観察結果をまとめる。

グループごとに発表

それぞれの観察結果とその対策を発表した。稲の生長段階、田んぼの環境に沿ってやるべきことが変わってくるが、どのグループも除草と水の管理が必要だと挙げていた。生徒たち同士で質疑応答もあり農業生態系への関心が高まったのではないと思う。

学校は現在長期休暇中でふだんは人がいない。誰も田んぼの世話をする人がいないので、除草が出来ず雑草が生い茂ってしまった。長い休暇を利用して生徒たちはフルタイムで家族の仕事を手伝ったり、出稼ぎに出る者もいて学期中よりも忙しく学校になかなか来れないのだ。

干ばつ気味で雨が少なく田んぼに水が貯まっていない。少ない雨を少しでも有効に生かせるように畦 を作る。本来は種蒔きの前に畦をしっかり作って水の管理の準備をしなければならないのだが手が回らなかった。学校田では失敗も大事だと考えている。ここで学び実習したことをそれぞれの田んぼででも実践してもらえればと思う。

「近所の人がやっていたのでこのような農業生態系分析を前に見たことがあります。でも自分で やったのは初めてです。この授業を受けて理解できたので家に帰って自分でもやってみようと思 います。」(9年生女子)

午後からは早速実践。除草と畦作りに費やした。

2012年8月22日更新

トゥールポンロー農業トレーニング2

CMC Report |10 Aug10, 2012

Farmer Field School 2回目
トゥールポンロー中学校で始めたFarmer Field School (FFS)の2回目は8月10日、7年生から9年 生まで33人の生徒が参加して行われ、有機肥料と自然農薬の作り方を学んだ。

1. 液体有機肥料

液体肥料とは微生物による発酵を利用して作るもので、このトレーニングでは調達が簡単な自然素材 から作る方法を実習した。

材料:
– パイナップル 3キロ
– ヤシ砂糖 1キロ
– ココナッツジュース 2リッター

作り方: パイナップルを細かく切ってバケツに入れヤシ砂糖、ココナッツジュースを加えてよく混ぜる。日の 当たらない乾燥した涼しい場所に保管し毎日かき混ぜる。15日で完成。

 

パイナップル、ヤシ砂糖、ココナッツジュースを混ぜたものを容器に移す。

使用法:
– 有機液体肥料スプーン3杯分を17リッターの水で薄める
– 3~5日毎に1回使用する
– 葉に散布する
– 有効期間は6ヶ月

2. 自然農薬

すべて調達可能な自然素材から作る防虫液の作り方を学ぶ。化学農薬は即効性があるが、生態系への ダメージ、残留農薬の危険がある。有機米の生産を目標としているので化学農薬に頼らず自然農薬を 試すこととした。

材料:
– ニームの木の樹皮 2キロ
– イボラツヅラフジ 2キロ
– ガランガル(タイ生姜)2キロ
– レモングラス 2キロ
– ミツバドコロ 1キロ
– ネナシカズラ 200グラム
– 水

作り方:
すべての材料を細かく切ってバケツに入れ、全部浸かるように水を注ぐ。日の当たらない乾燥した涼 しい場所に保管し毎日かき混ぜる。15日ほどで完成。

使用法:
– 完成した有機農薬液1リッターを17~20リッターの水で薄める
– 害虫の発生している場所に散布する
– 有効期間は6ヶ月

実習を終えて生徒たちに話を聞いた。

9年生、ヴィエスナ君(写真右)

有機肥料の作り方を学んだのは初めてです。トレーニングはわかりやすかったですし有機肥料の材料も簡単に見つけられます。今まで除草のために化学農薬は使ったことがありますが自然農薬を使った ことはありません。これからは自然農薬を試してみたいと思います。

 

7年生、スレイニッチさん(写真右)

有機肥料や自然農薬はいままで見たことがありませんでした。今日これを勉強した後、自分でも試してみて他の人にも教えてあげたいと思います。

ここしばらくまとまった雨がなく干ばつ気味だ。乾いた土には雑草が一気に繁殖している。雑草に稲 が負けている箇所もある。午後からはみんなで除草を行なった。

除草を行なう

生徒に聞いてみるとシーズン通して全部で2回除草するようだ。化学除草剤を使っている家も多い。 学校田ではなんとか無農薬にこだわりたい。

畦作り

田んぼは全部で3.5ヘクタールほどあるが、定点観測できるようデモ圃場を選んだ。区画に合わせて畦を作る。少ない雨を最大限に利用できるように適切な水の管理に関するトレーニングも重点を置いていきたい。

2012年8月22日更新

地雷・不発弾被害者数が減少

CMC Report |31 July, 2012

地雷・不発弾被害者数が減少

2012年上半期(1月~6月)の地雷、不発弾による被害者は104人で昨年同時期の113人から8パーセント減少した(CMVIS:Cambodia Mine/ERW Victim InformationSystem 発表) 。なお、2011年全体の地雷、不発弾による被害者は211人だった。

被害者数: 104

                      (写真:CMAC提供)
被害者数の減少は地雷除去の成果と言えるが、地雷・不発弾密集エリアに暮らす、特に農民にとっては依然として脅威となっている。2月にCMCがプロジェクトを行なっているバンテアイミエンチャイ州マライ郡でハンドトラクターが対戦車地雷を踏んで爆発、8人が死亡し運転していた男性が重症を負う事故が発生している。(写真上)CMCはこの事故を受け、ラジオ番組放送を通じて対戦者地雷危険回避教育を行なったが、 この地域には対戦車地雷の危険がある土地がまだ多く残っており引き続き注意喚起を行なっていく必要がある。また、被害者のほぼ4分の1は不発弾を触ったり分解したりなどして爆発して被害に遭っており、不発弾の危険回避教育も引き続き必要だ。

2月に発生した対戦者地雷事故、唯一の生存者コーン・コンサットさん(19才)

地雷回避教育を行う

2012年8月1日更新

トゥールポンロー農業トレーニング開始

CMC Report |10 Jul, 2012

Farmer Field School 開講

トゥールポンロー中学校で稲作技術の改善と普及を目指すFarmer Field Schoolが開講した。

学校はすでに長期休暇に入っており生徒が集まるかどうか不安だったが7年生から9年生まで57人の 生徒が参加した。

始めにコン・チューン校長から「このようなトレーニングが行なわれるのは私たちの学校をはじめこ の地域では初めてのことです。他の人にもできるだけ共有してください」と生徒たちへの呼びかけがあり、続いて農業局を代表してリー・ヤンさんが「働きに出かければすぐに稼ぎを得ることが出来ますが、将来を考えると結果的には稼ぎを減らすことにもなりかねません。農業技術を身につけ実践すれば将来の可能性が広がります」と生徒たちに語りかけた。

Farmer Field School (FFS) とは農民参加型の実際の農場を学びの場とした農業技術の普及を目指す手 法で国際援助機関、政府機関、NGOによって広く取り入れられている。本プロジェクトでは農業局技 術普及員がファシリテーターとなって中学校生徒たちにFFSを行なう。

このFFSの狙いは稲作技術の改善とその普及だ。教室で講義が行われ、校舎のまわりの田んぼが フィールド実習の場となる。すでに5月から3.6ヘクタールの田んぼで米づくりを始めており、講義で得た知識を実際の田んぼで活かし、また田んぼを観察し分析した結果から技術の改善につなげる。

2グループに分かれてFFSが始まった。

FFS講義の様子

稲作の知識を確かめるためにテストを行なった

講義を受けていた9年生のサルット君に聞いた。

「農業局のみなさんが来られて役に立つ農業トレーニングを受けられることに感謝しています。稲 作、肥料の使用などの知識を与えてくださりありがとうございます。ここで学んだことを実際に活かして他の人と共有したいと思います。最後に私たちに学校で学べる機会を作ってくれた日本のみなさ ん、ありがとうございます」

今後、有機肥料、コンポストの作り方、病虫害対策、自然農薬、稲作コストなどを学んでいく。

2012年7月27日更新

籾蒔き

CMC Report |21 May, 2012


田起こしが終わり雨のタイミングを見計らって5月21日に種籾を蒔いた。選んだ米の品種はPhka Rumduol。「香り米」の一種で人気があり高く取り引きされる米だ。3.5ヘクタールの田んぼのうち0.4ヘクタールで点蒔きをし、その他は直播きした。

種籾は認証されたものを購入した。


種籾を蒔く前に棒で土に穴を開けていく。


穴の中に種籾を撒く。こうした点蒔きはこのあたりではよく見られる蒔き方だ。


直播き。広い面積を少ない人数で一気に籾蒔きするのに適している。


直播き


籾蒔きの後、直播きされた籾を土の中に鋤き込むためにハンドトラクターに鋤を付けて耕す。


9年生3人にお願いしてハンドトラクターでの耕耘をしてもらった。ハンドトラクターは生徒がそれ ぞれ家から乗ってきたものだ。日頃からやっているので手際が良かった。

2012年5月22日更新

佐世保青年会議所コーントライ夢中学校訪問

CMC Report |25 Apr, 2012

佐世保青年会議所、CMCコーントライ夢中学校訪問

学校建設のドナーであり継続して支援を行なっている佐世保青年会議所のみなさんが4月7日に訪問され生徒たちと交流した。またコーントライ村に住む地雷生存者と面会した。

佐世保はどこ?各学年成績優秀者上位5番までを表彰佐世保JCのみなさんが成績優秀者を表彰表彰してもらった成績優秀者の生徒たち全員で学校で生徒たち、先生たちと一緒に昼食皆で乾杯!!昼食後はゲーム大会アメ食い競争佐世保JCの方も参加スイカ食い競争風船割り競争ゲーム大会の後はダンスサッカーボール、文具などの贈呈最後に子どもたちに挨拶コーントライ中での交流の後、コーントライ村に住む地雷生存者
エク・フンさんを訪ね話を伺う。

2012年4月25日更新

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CMCからのお知らせ