1996年に初めて1人でカンボジアを訪問した際に見た地雷被害者の悲惨な姿。それがこの活動を開始するキッカケとなりました。以来「ピースボート」や「学校を作る会」などのツアーに同行しカンボジアを訪問、既存のNGOの活動に参加する中で、地雷問題に特化したNGOの必要性を深く感じました。 CMCの使命
1998年5月「カンボジア地雷撤去キャンペーン」という名で地雷撤去被害者救済に特化した活動を1人で立ち上げました。その後、これまでのビジネスを活かし、チャリティーコンサートや写真展などイベントを展開していく中で多くの賛同を得ることができました。おそらく私が活動を続けていく中で、創立当時1㎡の地雷原をクリアにするのに75セント(約100円)でできることを知り、100円キャンペーンという形で皆さんに知らせしたこと、同じく当時約25ドル(約3000円)で膝から下の義足を作ることができるなど、具体的な数字を提示したことで多くの方が地雷撤去を身近に感じていただけたことが要因ではないかと思います。
設立当時、カンボジアだけでで約1000万個以上と言われていた埋設地雷と4000人を超える地雷被害者がいたが、ICBL(地雷廃絶国際キャンペーン)傘下のNGOとともに活動を続ける中で、大幅に減少させることができたことは、支援者の皆様と共に大いに喜びたいと思います。
地雷問題は地雷撤去や地雷被害者救済の問題のみならず、現在においては急激に発展を続けるプノンペンをはじめとした都市部との経済格差・教育格差の是正という問題も絡んでいます。
カンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC)はそれらの解決に向け、1人1人が地球人としての自覚を持ち、地雷に起因する諸問題の解決に向け今後とも活動を続けていく所存です。
何よりも忘れてならないのは、ボランティアとしてそれぞれの地でCMCの活動を展開し、カンボジアの厳しい現状、地雷被害の悲惨さを訴え運動を形作ってこられた全国の仲間、厳しい環境の中で身体を張って任務を遂行してきた現地駐在員の皆さんの愛と勇気と行動力です。これからも志を同じくする役員の皆さんとともに新たな一歩を踏み出したいと思います。
今後とも皆様のご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。詳しくは
一般財団法人カンボジア地雷撤去キャンペーン 理事長/大谷 賢二
1951年福岡市生まれ。福岡県立福岡高校、九州大学法学部卒。
在学中よりベトナム反戦・日中友好運動に取り組む。日中国交回復、平和友好条約締結の運動のなかで日中友好学生訪中団副団長として訪中。以降、この約35年の間に旧ソ連、ヨーロッパ、中近東、アジア、アフリカ、南北アメリカなど約90数カ国を訪問、自分自身の目で各国の現実を見つめてきた。カンボジアを訪れた際、多くの地雷被害者に出会い、地雷問題の深刻さに直面。帰国後自らカンボジア地雷撤去キャンペーン(CMC)を設立。2011年4月、更なる支援の継続と基盤強化を図るため一般財団法人化し、一般財団法人カンボジア地雷撤去キャンペーンを設立、理事長に就任。現在、世界の地雷廃絶運動を推進。写真展や講演会・チャリティー活動などを通して、国内での支援を募り、カンボジア現地の地雷撤去・地雷被害者救済支援、地雷原での学校建設及び運営地雷被害者の心のケアのためのラジオ番組「ボイス・オブ・ハート」の制作・放送などさまざまな活動を実践している。
また会社経営者としてこれまで印刷・出版、イベント広告業などでも多くの功績を残している。日本初のパラグライダーインストラクターとしてはアジア大会、日本選手権などを企画・運営、また青年会議所メンバーとしては「アジア太平洋こども会議イン福岡」の第1回目から企画を作り、日本イベント大賞奨励賞を受賞するなどの実績を持つ。これら本業を通してアジア各国との交流を進めてきた。またCMC設立と同時に発足したNPO法人福岡歴史研究会では、理事長として地元福岡の歴史の掘り起こしにも取り組んでいる。
そして2011年12月からは、首都プノンペンを中心としたカンボジアの経済発展を受け、これまでの支援活動で得た政府省庁や現地有力者とのネットワークを活かし、カンボジアビジネスツアーを開始。さらに国内でもカンボジア マーケティング コンサルタント オフィス所長として、企業経営者向けカンボジア経済セミナーなどで講演を行うなど、アジア展開を目指す日本企業をサポートする上でも大きな役割を担っている。
1990年5月 | アジア太平洋こども会議in福岡のイベントで「日本イベント大賞奨励賞」受賞 |
2006年3月10日 | 西日本国際財団より「アジア貢献賞」授賞 |
2006年12月18日 | 国連加盟50周年記念式典にて「日本国際連合協会会長賞」受賞 |
2008年9月26日 | カンボジア政府教育省より「国家建設第一等勲章」授与 |
2008年11月17日 | (財)社会貢献支援財団より「社会貢献賞」受賞 |
2008年11月25日 | 福岡市より「福岡市市民国際貢献賞」受賞 |
2008年12月13日 | アジア人権基金より「アジア人権賞」日本人として初受賞 |
2010年12月2日 | カンボジア政府教育省より「国家建設功労第一等勲章」授与 |
2012年1月14日 | 公益財団法人かめのり財団より「第5回 かめのり賞」授賞 |
2017年11月 | カンボジア政府より「国家建設功労第1等勲章」授与 |
2018 年11 月3 日 | 福岡市教育委員会より表彰 |
2019年6月 | カンボジア政府よりカンボジア「国家建設功労勲章」授与 |
2021年11月 | 令和3年度 外務大臣賞 受賞 |