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緑豊かな国 カンボジア

日本から飛行機でわずか6時間しか離れていないカンボジアは、人口約1500万人。国の面積は181,035km2(日本の半分の面積)というアジアの中でも比較的小さな国です。 首都プノンペンでは、毎日たくさんの人やバイクや車が賑やかに行きかい、市場にはたくさんの果物や野菜、生活雑貨やお土産が溢れて活気があります。世界遺産アンコールワットのあるシェムリアップには、独特のクメール文化を見ようと毎年たくさんの観光客が訪れ、英語や韓国語、日本語を話すガイドもたくさんいます。
そして多くの人がカンボジアの魅力を感じるのが、のどかでゆったりとした田園風景です。農業を営むカンボジアの人々はまじめで温厚な人が多く、大人たちは緑豊かな大地で働き、子供たちも家の手伝いや兄弟の面倒を見ながら一生懸命勉強しています。


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実は日本からそう遠くないカンボジア。日本から飛行機でわずか6時間という距離にあります。

カンボジアとCMCの活動映像をご覧いただけます

悪魔の兵器 地雷 (YouTube動画)

失われた教育の再建 (YouTube動画)

新たな魅力あふれるカンボジア (YouTube動画)

埋設された600万個の地雷

ロンノル将軍がクーデターを起こした1970年から1998年総選挙までの約30年間、カンボジアでは長い内戦が続きました。その間、ポルポト政権時代の大虐殺(拷問や処刑などにより180万人から300万人が殺された)やベトナム軍の侵攻などにより戦争を望まない多くの人々が殺されました。そして、ようやく平和になった後に残されたのが、内戦中に埋設された約600万個とも言われる対人地雷でした。

戦争が終わっても、地雷は人々の生活を脅かし続けている。

「悪魔の兵器」と呼ばれる理由

対人地雷は、よく「悪魔の兵器」と言われます。それは、まず殺すことよりも手足を吹き飛ばすなど人をボロきれのようにすることを目的とした残虐性。そして、戦争と関係のない女性や子供も無残に傷つける無差別性。一度埋設されると半永久的に効力を保ち、戦争が終わり平和になった後も被害を起こし続ける残存性。
地雷を踏むと、手足は引き裂かれ、骨は砕け、爆風で地面にあった石、泥、草、身につけていた衣類や靴の破片が肉にくい込み、あるいは目に入って失明します。たとえ助かったとしても身体はズタズタになり、手足を失った精神的ショックは計り知れません。私たち日本人と同じように戦争とは何の関係もなく暮らす人々が、地雷によって、生活や仕事、夢や希望のすべてを奪われているのです。

人々の生活や夢を一瞬にして奪い去ってしまう地雷。被害の30%は女性や子どもが犠牲になっています。

CMCの活動

CMCは、何の罪もない人々が地雷や不発弾によって手足を奪われている現状を変えるため、カンボジアで最も地雷被害の多いバッタンバン州に事務所を設置し、地雷撤去団体や被害者を治療する病院への支援を行っています。また、地雷原で生活し、貧しさのため教育さえ奪われていた子供たちのため、地雷撤去後の土地に小学校や中学校を建設。建設後も貯水池や貯水タンク、井戸の設置、図書室や教員宿舎などの建設も行っています。
さらに「VOICE OF HEART」というラジオ番組を企画・制作し、地雷被害者の心のケアや就業支援、そして被害に遭わないための危険回避教育のための番組を放送しています。
国内では、地雷被害の現状やCMCの活動を理解してもらうために、写真展やチャリティイベント、街頭募金活動、スタディーツアーなどを実施しています。また学校での授業や講演会を積極的に行い、カンボジアの地雷問題を通じて日本の子供たちに世界の問題や平和作りに目を向けてもらう活動も続けています。

CMCは地雷撤去だけでなく、被害に遭った人々の心のケアや学校建設など、カンボジアの明るい未来のために活動しています。