地雷被害者のためのラジオ放送『Voice of Heart2013-2014』
12月28日(土)
CMCではこれまで,地雷被害者の傷ついた心を癒すことを目的としたラジオ番組『Voice of Heart』を制作,放送してきました。そしてこの度,CMCが現在行っているパソコン事業やMRE活動と絡めて,「就業」と「地雷・不発弾危険回避教育」をテーマとしたラジオ番組『Voice of Heart2013-2014』を制作,放送する運びとなりました。今週末12月29日(日)より毎週日曜日の午後1時から2時,6週にわたってバッタンバン州のラジオ局より生放送いたします。また,そのバッタンバンで収録した6回分をシェムリアップ州とバンテアイミエンチェイ州の2州で2月9日日曜日より同時刻に6週にわたって再放送いたします。
番組前半は「就業」について採り上げます。ここでは,地雷被害に遭いながらもそれを乗り越えて社会に進出し,バリバリ働いている社会人や将来に向けて勉学に励む学生たちに出演してもらい,自身の体験や思いを語ってもらいます。そして,それを通してカンボジアにいる多くの地雷被害者(地雷被害だけでなく交通事故など様々な理由で手足を失った方々)が就業し,社会の中で自立していく道を考えていきます。
出演者は以下の通り。
第1回放送(12月29日) ド・ソピアップ(23才) / バッタンバン大学に通う学生 / 2009年にミス地雷コンテストにて優勝,一躍有名人になる。過去にもCMCのVoice of Heartに出演しており,今年の11月のCMC15周年記念式典でも講演するなど,CMCともつながりは深い
第2回放送(1月5日) チア・サヴァン(52才) / 義手・義足づくりの技師 / シェムリアップ州にある義足リハビリセンターにて義手・義足づくりを行っている。
第3回放送(1月12日) チャン・ラット(53才) / 村長 / 元クメールルージュ兵。内戦当時のことを熱く語ってくれる。
第4回放送(1月19日) チュニアン・サット(43才) / 小学校の先生 / 片田舎にある小学校で5・6年生のクラスを担当している。
第5回放送(1月26日) ラット・パウ(19才) / 中学生(第9学年) / 中学校にて勉学に励む中学生。ちょっと照れ屋で大人しめだがなかなかの男前。
第6回放送(2月2日) ロン・チャンティ(23才)&スレーン・ハイ(25才) / CMCパソコン事業スタッフ / 今年の10月末から12月末にかけてプノンペンのダイロクにてパソコン訓練を受け,2014年1月よりCMC事務所でパソコン業務を開始する。
番組後半は,CMCが各地で行っているMRE(地雷・不発弾危険回避教育)について採り上げ,各地の様々な状況を報告します。ここでは,MREを受けた子どもたちの中から,事前アンケートにて実際に地雷もしくは不発弾を見たことがあり,なおかつラジオ番組に出演したいと回答した子どもに出演してもらいます(たくさんの希望者の中からCMCで独自に選出)。出演する子どもたちには,自身の体験やMREを受けた感想などを話してもらいます。
重くなりがちな地雷問題を取り上げたラジオ番組ですが,地雷被害者にとってもそうでない人にとっても聞いていて楽しくなるような,未来に希望を見いだせるような番組を目指していきます。また今回,ラジオ番組「Voice of Heart2013-2014」を制作・放送するにあたって,多くの企業より協賛をいただきました。心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
番組ポスター①
番組ポスター②
文責:曽田実
2014年1月7日更新