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  • 過去の活動

    トゥールポンロー村調査

    2015年4月~6月にかけて実施した村調査(バンテイミエンチェイ州マライ郡地区トゥールポンロー村)の調査結果について報告いたします。調査方法は、これまでの村調査同様、CMCスタッフがバイクで現地に赴き、各家を一軒一軒訪ね、世帯ごとに人数や年齢、職業、資産などをインタビュー形式で聞く方法です。

    トゥールポンロー村は2010年12月にワイズメンズクラブ国際協会大阪西クラブ様、㈱データ・マックス様、大阪城東ロータリークラブ様の支援により中学校が建設され、現在に至るまでCMCの支援が続いている地域です。

    しかしながら、コーントライ村と同様、同村におけるCMCの認知度が10%以下ととても低かったため、村民からは、「信用できないから帰って!」「他のNGOはTシャツや帽子をくれるのに何故くれないの?」「私たちを騙すつもり?」といった声を受け、村調査は困難を極めました。

     

    さて、本題に入ります。トゥールポンロー村は10のグループ(隣組)で構成されており、総人口は1846人、世帯数は308です。これからご紹介する統計は、調査にご協力いただけた144世帯、749名の調査結果を元に算出されたものです。

     

    年代別の人口比です。日本とは対照的に40歳までの若い世代が全体の約77%を占めています。図1

    図2

    続いて11~60歳までの職種別の内訳です。やはり多くの人がタイヘ出稼ぎへ行っています。

    コーントライ村同様、農業では十分な現金収入を得られないため、農家の親たちも子どもをタイヘ出稼ぎに行かせる傾向があります。カンボジア人出稼ぎ労働者は時に酷い扱いを受け、重い病に罹ったり、職場に軟禁され何年も帰国できなくなったりすることもあります。彼らもそのことは十分理解しています。しかしながら、タイでは、学歴・年齢・性別に関係なく容易に仕事に就け高い収入を得られる事例も多いため、リスクを承知で多くの若者がタイヘ出稼ぎへ行きます。タイで違法滞在を繰り返し、何度も強制送還をされたカンボジア人男性がバンテイミエンチェイ州の警察署で言い放った有名な言葉があります。「カンボジアで働けば20日しか家族を養えないが、タイで働けば20年間養える。」

    コーントライ村同様、タイへ出稼ぎに行った人とそうでない人との家は、外観からして明らかに違っていました。

    1.タイへ出稼ぎに行った人の家図3

    2.タイへ出稼ぎに行った人の家図4

    3.タイへ出稼ぎに行った人の家

    図5

    4.タイへ出稼ぎに行ってない人の家

    図6

    7.タイへ出稼ぎに行ってない人の家

    図7

    前述のとおり、タイにおけるカンボジア人出稼ぎ労働者の仕事の多くは学歴や年齢を問われないため、小・中学校や高校を中退してタイヘ出稼ぎに行ってしまう生徒が数多くいます。CMCが支援しているトゥールポンロー村唯一の中学校、トゥールポンローみおつくし中学校も毎年半分以上の生徒が中退しています。校長先生によるとその大部分は親または本人がタイヘ出稼ぎへ行くためだそうです。中学校に行かなくてもタイヘ出稼ぎに行ったことで、裕福な生活を送っている人々を実際に間近で見ている彼らにとって、学校へ行くことの必要性はわからないかもしれません。同地区で中学校支援のため約5年間活動しているCMCの認知度が低かったこともこういったことが起因しているかもしれません。

     

    次に村民が所有している資産についてです。まず所有地についての調査ですが、村民の証言の信憑性が低かったため、今回は公表いたしません。誰がどこの土地をどのくらい所有しているのか、ということが不明瞭なのです。まったく同じ場所の土地を「この土地の所有者は自分だけだ。」と主張する人が複数いたり、土地の権利書のような正式な書類を持っている人が少なかったり、地図の見方や土地のサイズが分からなかったりする人が数多くいました。

    その他の資産については、次の図をご覧ください。

    図8

    この地域ではCellcardというカンボジアの電話会社の電波が強いようです。携帯電話を持っている小学生も見かけました。携帯電話は安いものは1000円、SIMカードは50円、プリペイドカードは1ドルで買えます。

    この地域でもテレビは家庭内の娯楽の中心と言えそうです。タイと韓国のテレビドラマ(クメール語吹替え版)が人気を集めています。電気が来ていない家でも、車で使うようなバッテリーを使って視聴していました。

    続いてラジオですが、所有率は12.44%ですが、ラジオを実際に聴いていると答えた人は全体の5%以下でした。ラジオ事業を実施している私達CMCにとっては耳の痛い話ですが、テレビの普及に伴ってラジオを聴く人たちが殆どいなくなっているという現実がここにはあります。

    自転車とバイクの所有率が低いこともあり、交通の不便さから学校へ通うのを諦める子ども達がたくさんいます。また、コーントライ村と同様、住民たちの多くはバイクを買うときにローンを組むそうです。とは言っても同村には銀行やマイクロファイナンス等の貸付業者はありません。多くの家庭はシソポンのローン会社に電話をし、書類とお金を自宅に持ってきてもらい契約するそうです。

    車は、ごく一部のお金持ちだけが所有しています。

    2015年7月16日更新

    コーントライ村調査

    2015年4月~6月にかけて実施した村調査(バンテイミエンチェイ州オークロブ郡コブ地区コーントライ村)の調査結果について報告いたします。調査方法は、前回報告したボップイ村調査同様、CMCスタッフがバイクで現地に赴き、各家を一軒一軒訪ね、世帯ごとに人数や年齢、職業、資産などをインタビュー形式で聞く方法です。

    コーントライ村は2008年9月に(社)佐世保青年会議所様及びCMCの支援により中学校が建設され、現在に至るまで両団体の支援が続いている地域です。しかしながら、今回の調査を終え、大きなショックを受けたことが一つあります。それは、同村におけるCMCの認知度がとても低かったことです。9割を超える村民たちがCMC歴代スタッフはおろか、CMCの名前すら聞いたことがないと回答しました。

    そのことは私たちが村調査を行う上で大きな障害となりました。今回の調査は村内に住む全347世帯を対象に実施されましたが、結局その内の202世帯からしか調査の協力を得られなかったのです。CMCのことを知らない村民からも多少協力を得ることもできましたが、多くの村民からは「聞いたこともないような団体には協力できない。信用できないから。」といった声を受け、村調査は困難を極めました。

     

    さて、本題に入ります。コーントライ村は13のグループ(隣組)で構成されており、総人口は1815人、世帯数は347です。これからご紹介する統計は、調査にご協力いただけた202世帯、1092名の調査結果を元に算出されたものです。

    図2 図1

    年代別の人口比です。日本とは対照的に40歳までの若い世代が全体の約8割を占めています。

    続いて11~60歳までの職種別の内訳です。多くの人がタイヘ出稼ぎへ行っています。私たちが調査した中では11歳の少年がタイヘ出稼ぎに行っている事例もありました。

    農業では十分な現金収入を得られないため、農家の親たちも子どもをタイヘ出稼ぎに行かせる傾向があります。カンボジア人出稼ぎ労働者は時に酷い扱いを受け、重い病に罹ったり、職場に軟禁され何年も帰国できなくなったりすることもあります。彼らもそのことは十分理解しています。しかしながら、タイでは、学歴・年齢・性別に関係なく容易に仕事に就け高い収入を得られる事例も多いため、リスクを承知で多くの若者がタイヘ出稼ぎへ行きます。

    こんな話も聞きました。「タイヘ出稼ぎに行って5年以上帰って来なかっ知り合いが、ある日突然帰ってきた。タイでは奴隷のように働かされ、重い病気になったり、刑務所に入れられたりもしたそうだ。しかし、彼は帰国後、実家の近くに大きな豪邸を建てた。私も彼と同じようにタイヘ出稼ぎに行きたい。だってカンボジアでは何年働いても、彼のような家は建てられないから。」

    そして事実、タイへ出稼ぎに行った人とそうでない人との家は、外観からして明らかに違っていました。

    1.タイへ出稼ぎに行った人の家

    図3

    2.タイへ出稼ぎに行った人の家

    図4

    3.タイへ出稼ぎに行った人の家

    図5

    4.タイへ出稼ぎに行った人の家

    図6

    5.タイへ出稼ぎに行っていない人の家

    図7

    6.タイへ出稼ぎに行っていない人の家

    図8

    7.タイへ出稼ぎに行っていない人の家図9

    8.タイへ出稼ぎに行っていない人の家

    図10

    前述のとおり、タイにおけるカンボジア人出稼ぎ労働者の仕事の多くは学歴や年齢を問われないため、小・中学校や高校を中退してタイヘ出稼ぎに行ってしまう生徒が数多くいます。CMCが支援しているコーントライ村唯一の中学校、コーントライ夢中学校も毎年半分以上の生徒が中退しています。校長先生によるとその大部分は親または本人がタイヘ出稼ぎへ行くためだそうです。中学校に行かなくてもタイヘ出稼ぎに行ったことで、裕福な生活を送っている人々を実際に間近で見ている彼らにとって、学校へ行くことの必要性はわからないかもしれません。同地区で中学校支援のため7年以上も活動しているCMCの認知度が低かったこともこういったことが起因しているかもしれません。

    次に村民が所有している資産についてです。まず所有地についての調査ですが、村民の証言の信憑性が低かったため、今回は公表いたしません。誰がどこの土地をどのくらい所有しているのか、ということが不明瞭なのです。まったく同じ場所の土地を「この土地の所有者は自分だけだ。」と主張する人が複数いたり、土地の権利書のような正式な書類を持っている人が少なかったり、地図の見方や土地のサイズが分からなかったりする人が数多くいました。

    その他の資産については、次の図をご覧ください。

    図11

    電話の内訳は99%が携帯電話で、1%が固定電話でした。この地域ではMetfoneというベトナムの会社の携帯電話の電波が強いようで、私たちが見かけた携帯電話のほとんどがMetfoneでした。住民からは、「本当はベトナムの会社の携帯電話なんて使いたくないんだけど、他の電話会社の電波は弱いから、仕方なくMetfoneを使っている。」といった声も聞かれました。

    テレビは家庭内の娯楽の中心と言えそうです。タイと韓国のテレビドラマ(クメール語吹替え版)が人気を集めています。私たちが各家庭を訪れた際もテレビを見ていた家庭がたくさんありました。「電気代が高いけど、面白いから止められない。1日12時間は見ている。」といった家庭もありました。

    続いてラジオですが、所有率は18.91%ですが、ラジオを実際に聴いていると答えた人は全体の1%以下でした。ラジオ事業を実施している私達CMCにとっては耳の痛い話ですが、テレビの普及に伴ってラジオを聴く人たちが殆どいなくなっているという現実がここにはあります。

    自転車やバイクは半分以上の世帯が所有していますが、数的にはまだまだ不足しています。交通の不便さから学校へ通うのを諦めたり、仕事が見つからなかったりする人たちがたくさんいます。また、これは統計をとっていなかったので具体的な数字は把握していませんが、住民たちの多くはバイクを買うときにローンを組むそうです。とは言っても同村には銀行やマイクロファイナンス等の貸付業者はありません。多くの家庭はシソポンのローン会社に電話をし、書類とお金を自宅に持ってきてもらい契約するそうです。

    車は、一般庶民にとっては高嶺の花で所有している人はごく一部のお金持ちだけです。

    牛を所有している世帯は意外と多く18.31%、平均所有頭数は3.6でした。住民からは「牛は自分たちで乳や肉を取るために飼育しているわけではない。大きく育てて町の大きい業者に高く売るためだ。昔はもっと多くの家庭が牛を持っていたが、お金になるまでに時間がかかるから多くの人が手放した。」との声も聞かれました。それにしてもこちらの牛たちは痩せこけていてかわいそうです。また、村長さんによると、同村では水牛は1頭もいないそうです。

    2015年7月16日更新

    電気が来た!!

    7月8日

    17

    CMCトゥールポンローみおつくし中学校にソーラーパネルを設置した。

    14

    ソーラーパネルが中学校に着くなり、先生たちは「ついに電気が来たー!」とソーラーパネルを囲み大興奮!それもそのはず、同中学校内で寝泊まりをしている先生方4名と生徒10名は、同中学校開校以来4年7か月間も電気の全くない生活を送ってきたのだ。暗闇の中、ろうそく一本の明かりで食事を取り、トイレに行き、勉強をしていたのだ。携帯電話に関しては、充電をするためだけにバイクで30分もかけて充電できるお店に行き、また30分かけて学校に戻り、翌日またそのお店に取りに行くという生活だった。喜びも人一倍である。

    2

    設置する前に、パネルの裏側にスプレーで「CMCから寄贈」と吹き付ける作業を行おうとした際、トラブル発生。パネルの裏側は黒色と聞いていたので、白色のスプレーを持参していたスタッフが凍りつく。そう、パネルの裏側は白!それでもスタッフは諦めない。「スプレーの白は少し違う色だから大丈夫!」と自信を持って試してみるも、やはりほとんど見分けがつかない。スプレーが買える店まではバイクで片道30分、さあどうする。そんなとき、校長先生がある一人の生徒に「スプレー買って来て!」とお金と自分のバイクの鍵を放り投げる。生徒も笑顔で鍵とお金を受け取り、颯爽とバイクに跨り出発。日本では考えられない光景だ。

    3

    9

    スプレーを待っている間に、工事業者は他の作業に取り掛かる。設置場所を確認したり、配線の準備をしたり。業者が動くたびに先生も生徒も動く。先生や生徒たちも興味津々だ。そしてスプレーも無事届き、いざ設置。業者は、はしごがあるのにわざわざ壁をよじ登って設置作業に入る。あとは業者に任せるしかない。時折、業者から先生や生徒たちに指示が飛ぶ。日本人的感覚だと「普通、お客さんにこんなに指示を出して手伝ってもらうかなー」と思うが、どうもこれがこちらの「普通」のようだ。

    16

    途中雨が降り、工事が一時中断されたが、作業を始めてから約5時間後、ついに設置工事完了!一人の先生が早速、携帯電話の充電を試みる。充電していることが確認されると満面の笑顔!私が片言のクメール語で電気ある?と聞いてみると、「ミエン(ある)、ミエン(ある)!」と興奮気味に答えてくれた。

    15

    その日の晩、CMCスタッフに同中学校の先生から電話がかかってきた。ソーラーパネルは順調に機能しているとのこと。夜でも明るくて快適だが、試験運転のため今晩は明かりを付けっぱなしで寝なければいけないらしい。彼らの夜更かしが心配だ。

    報告:堀内信輔

    2015年7月16日更新

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    CMCからのお知らせ