NGO駐在員と行く!夏休みカンボジアスタディツアー2014
カンボジアのごく一般的な家庭料理。おいしくいただきました。
8月から9月にかけて,4本のスタディツアーを催行しました。
●1本目(8月10日~8月14日),参加者9名
●2本目(8月17日~8月21日),参加者11名
●3本目(8月24日~8月28日),参加者9名
上記3本は3月に催行した『NGO駐在員と行く!春休みカンボジアスタディツアー2014』とほぼ同じ内容でしたが,今回新たな企画として,田舎のお家を訪問して,昼食作りをする「カンボジア生活プチ体験」を実施しました。訪れた各家庭でカンボジアの生活様式の一旦を垣間見ることができたのではなかったでしょうか。また上記3本のうち2本目のみでしたが,シェムリアップ市郊外のひっそりとした森の中で森本喜久男さんという方(日本人)が運営するクメール伝統織物研究所に今回初めて訪問しました。森を再生し,その中で村を興し,失いつつあった伝統工芸を復興させるという森本さん独自の手法と理念,更には彼の人生観にも触れることができました。
伝統織物研究所の工房を見学しました。
●4本目(9月7日~9月11日),参加者26名
この回は,福岡にある西南学院大学の国際交流サークル「Think & act」のメンバー21名と上記夏休みツアーへ応募された5名の,合わせて26名の大所帯でのツアーとなりました。行程も3日目はボップイ小学校(バッタンバン州)訪問を入れるなど,上記1~3本目のツアーとは異なったものとなりました。
9月7日(日),参加者の1人の荷物が届かないという不測の事態も発生しましたが(翌日の夕方無事に届きました),全員無事カンボジアに到着しました。
9月8日(月),トンレサップ湖,アキラ地雷博物館,義足リハビリセンターをそれぞれ訪れ,夕方からバッタンバンに移動しました。途中夕食をはさみ,この日の宿に着いた時には夜10時をまわっていました。
ボップイ小学校にて西南学院大生によるダンス披露
9月9日(火),最初にボップイ小学校を訪問しました。ここでは,Think & actのメンバーが企画したダンス披露や焼きそば作りを通して,子どもたちと交流しました。その後,学校の近くにあるボップイ村村長のお宅を訪問し,村長からボップイ村の現状や地雷被害者でもあるご自身についていろいろお話を伺いました。夕方,プノン・ソムパウを訪れた後,バッタンバンの障害者団体と夕食会にて懇談しました。
焼きそば作り。悪戦苦闘しながらもおいしい焼きそばができました。
9月10日(水),バッタンバンを出発してコーントライ村へ。ここで6グループに分散して,それぞれ別々の民家を訪問し,昼食作り体験をしました。午後はトゥールポンロー中学校を訪問し,生徒たちと交流しました。
9月11日(木),終日アンコールワット遺跡群の観光や市場でのお買い物を楽しみました。
今回,約1か月間で合計4本のツアーを催行しました。4本のツアーの中で,ある参加者は台風でカンボジアに飛ぶ飛行機が欠航,別の便で夜中に到着して一人空港からタクシーでホテルに向かう際,高額料金をぼったくられたり(通常7$のところを40$!!),また別の参加者は自身は無事カンボジアに到着したが預け荷物が別の空路を旅していてカンボジアに届いておらず,すぐに空港側に掛け合ったが,結局届いたのが翌日の夕方だったりと,想定外の出来事もいくつかありました(本来はそれも含めて想定すべきでしょうが・・・)。ただ終わってみればいい思い出,そして勉強になったと思います。今回最も不運だったのが,ツアー2日目の朝に体調不良を訴えるとともに発熱,その後悪化して病院で検査を受けたらインフルエンザと判明,ツアー最終日に退院し,病院から空港へ直行してそのまま帰国というケースでした。こういうことも起こりうるのだと改めて実感すると同時に,いろいろな状を想定してそれに備えることの重要性も改めて実感しました。インフルエンザでツアーを棒に振ってしまった方も,これに懲りずまた機会を見つけて遊びに来てほしいものです。
文責:曽田実
夏休みツアーの映像はこちら→ http://youtu.be/LOjkxpX7ROE
2014年10月29日更新
インターンシップ報告書 後藤宏基
9月4日~22日
こんにちは。
今回9月4日から22日まで、インターンとして現地事務所にお世話になりました、西南学院大学二回生の後藤宏基と申します。
現地ではたくさんのお仕事を体験させていただきました。
まずはCMCの現地事務所で9月から始まるパソコン業務のためのPCを2台、プノンペンからバッタンバンへバスで7時間かけて運びました。実際にスタッフのヴィチャットとウクがそのパソコンで依頼を受けて仕事をしている姿を見て素直にうれしかったですし、CMCの障害者に対する就業支援も素晴らしいと思いました。
他にもスタディーツアーのアシスタントをさせていただきました。今回は30名近くもの参加者の方がいらっしゃいましたので団体を動かすのは大変でしたが、私自身アシスタントとしてそしてツアーの参加者としても良いツアーになったと思います。そして事務所でツアーの領収書のチェックを行いましたが、やはりスタディーツアーを計画する側ってものすごく大変そうでした。アシスタントをすることでツアーの参加者からは見ることの出来ない現地駐在員の方々の苦労と努力を垣間見ることができました。今後の学生生活、そして社会人になるにあたって貴重な体験ができました。
そして今回、何よりの大仕事だったのが9月26日に来日されるソピアップさんの代理のビザ申請でした。
私自身、今回のカンボジアに来る為にビザを取ったのですが…もちろん外国の地で外国人の為にビザを取るのは勝手が違います。今回の申請は日数的に失敗することが許されませんでした。慣れないプノンペンの地で必要な書類をプリントアウトする為にインターネットショップを探しました。(日本では考えられません)それに加え普段の会話では全く使うことのない英単語やカンボジアならではのシステム(身分証明書にIDがあります)に悪戦苦闘していました。現地スタッフのラブットの力を借り、現地や福岡の事務所に連絡を掛けまくり何とか夜中までにビザ申請の書類をまとめることが出来ました。次の日の大使館でも下手くそな英語と意思疎通の最終手段であるボディーランゲージを駆使し何とか受け付けてもらえました。達成感よりも安堵感が大きかったのを覚えています。ぜひソピアップさんの来日がCMCにとってそしてこれからソピアップさんと関わる日本人にとって良いものになってくれたら嬉しいです。本当に良い体験をさせていただきました。
今回、上記の仕事のおかげでシェムリアップ、バッタンバン、プノンペンの三都市とボップイ村やコーントライ村といった田舎を見ることが出来ました。
ここで感じたことはカンボジアに対する日本人の認識と実際のカンボジアは全くもってかけ離れていたということです。
おそらくカンボジア行ったこと無いほとんどの人がカンボジアに対するイメージは『地雷』や『危険』『貧困』などなどだと思います。
これは半分正解、半分間違えだと思いました。
確かに皆さんのイメージが事実ではないとは言い切れません。実際に僕はスタディーツアー以外でも何人もの地雷被害者を目にしました。
しかし今、地雷被害者はゼロとまでは行きませんがCMC理事長の大谷さんによると政府やアキラ氏やCMCをはじめとする団体のおかげで2000年から比べて13分の1に減っているそうです。
そして私が滞在したバッタンバン、プノンペン、シェムリアップには地雷の看板など一つも立っていませんでしたし、地雷が埋まっていることを示す看板は一つも見ませんでした。
普段日本で何の不自由も無く過ごしている人たちがちょっとした情報に踊らされてカンボジアや他の発展途上国に対して危険であるという固定観念が強く染み付きすぎてはいないでしょうか?
たかが三週間足らずのインターンしかしてない私が言うのはおこがましいかとは思いますが、カンボジアに対して何かをしようと思うのであればまずは現地へ行き、何が問題になっているのか、何が必要なのかを自分の目で見ることが何よりも大事なのではないかと思います。
僕に出来ること…
それはこのカンボジアで学んで来たことを出来るだけ多くの人に伝え、少しでもカンボジア、もしくは他の国について興味を持ってもらうことだと思います。
僕自身も残された大学生の時間を大切にする為にここで得た経験を必ずや次に繋げたいと思います。
さて、堅いお話はここまでにして…
次はクメール料理レポートをしたいと思います!
そもそも、まずはカンボジアに行くのであれば値段を知る為に『これいくら?』という表現や数の表し方などを知っておいた方がいいと思います。よほど体裁が整ったお店ではない限り値札やメニューなどは存在しないからです。上記の言葉さえ覚えておけば、高い値段で食べることはありません!安くておいしいクメール料理が食べられます!
①豚肉ごはん
これはその名の通り、ごはんに豚肉や玉子をのせた料理です。美味しくないはずがありません。朝食の定番ではないのか?と思うほど食べている人が多かったですね。値段も1ドル以下から2ドルほどのお値段で食べられます。お店によって味に差があるので色々食べ歩いてみるのもアリかと思います!誰にでもお勧めできる料理です。
②牛丼(番外編)
カンボジアのシェムリアップとプノンペンでは吉野家の牛丼が食べられます。お米は現地の人に合わせて作られていますが、上の具は日本そのままの味でした。知っているチェーン店なのに注文するときは英語という不思議な感覚を味わえますよ♪値段はちょっと割高ですが、長期滞在をして日本食が恋しくなった人にはおすすめです!
③ポンティアコーン
やはり、語らずにはいられません。もはや、報告書でおなじみのクメール名物のポンティアコーンです。一応、説明をしておくと…孵化直前のアヒルの卵を茹でたものです。
注文するといきなり殻を割る前のアツアツの卵が運ばれてきます。それをスプーンで割り中を繰り出して食べました。噂通りの見た目の凄まじさに僕も圧倒されました…やっぱり一口目は勇気が要りました。食べてみると…はい…すっごく美味しかったです♪味はおでんと一緒に入った鶏肉と卵ですね。お気に入りすぎて初回に2個もたいらげてしまいました。カンボジアに行ったらぜひ食べてほしい一品です。
④ローカルレストラン
僕が病みつきになってずっと食べに行っていたレストランがこちらです。数種類の料理の中から一品を選びご飯と一緒に食べます。何回も通っていたのでほぼここにある料理は制覇しました!煮付けや煮込みといった料理が多く日本人の口に必ず合うと思います。
最後はこちらの食堂の女将さんと仲良くなり写真を一緒に撮っていただきました!
本当に安くてオススメです!
まとめると、クメール料理は日本人の舌に合うと思いました!
お世話になりました理事長の大谷さん、現地事務所の曽田さんとスタッフの方々、福岡事務所でコンタクトを取ってくれた古川さん星原さん、一緒にインターンをした工藤さん、そして今回このインターンシップで私と関わって下さった全ての方々、本当に感謝しています。
ありがとうございました。
西南学院大学 法学部 二回生
後藤宏基
2014年10月8日更新