過去の活動
本年度は、CMCのラジオ事業「Voice of heart」を10月18日から毎週日曜日、約3ケ月間、3つのラジオ局で放送予定です。
まず始めにCMCカンボジア事務所内で選定作業の段取り等について皆で話し合った結果、地雷原や地雷被害者が多く住む地域を効率良くカバーするためにバッタンバン州、バンテアイミエンチェイ州、シェムリアップ州の3つの州でそれぞれ1局ずつラジオ局を選定することになりました。そして翌日から早速各州のラジオ局を回り始めたのですが、ここからが大変でした。
まず1つ目、バンテアイ・ミエンチャイ州へ向けバイクで移動中、突然の豪雨に見舞われました。視界が悪く道路状況も悪かったため、結局その日は目的のラジオ局までたどり着くことができず、途中のゲストハウスに泊まることになりました。そして翌日は、無事ラジオ局を回ることができたのですが、帰り途中にまたも突然の豪雨!さすがに皆、「3日連続で汗だくの同じ服を着たくない。」ということで、小さいバイクで強い雨風にさらされながら5時間もかけて帰宅したのでした。ちなみにカンボジアではテレビやラジオの天気予報もありますがあまり当てにならず、雨の詳しい時間帯までは把握できません。そんなこともあり、地方の住民の間では「天気予報のギャンブル」なるものも存在し、人気を集めています。
2つ目、どのラジオ局でも契約交渉に2時間以上かかりました。ラジオ局選定にあたっては、信頼性、可聴エリア、値段、実績等を指標に交渉を進めましたが、何といっても値段交渉に時間がかかりました。3時間以上かけても結局折り合いがつかず、交渉が決裂したときもありました。それにしても、エアコン無しで30度を優に超える蒸し暑さの中、カンボジア人の皆さんは本当に粘り強いです。
上記以外にも、お目当てのラジオ局が潰れていたり、出張先で迷子になったり、食中毒になったりと様々なトラブルを経験しました。そして3つの州で計12局のラジオ局と交渉した結果、この度ようやく3つのラジオ局と契約を締結することができました!
同行したCMCの現地スタッフは20代前半の若者ですが、彼らの交渉力には目を見張るものがあります。3つのラジオ局とは、いずれも先方の最初の言い値の半分以下の金額で契約できています。これこそ生きる力!?
報告:堀内信輔
2015年6月30日更新