活動予定

佐世保JC コーントライ夢中学校訪問

4月24日(金)

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(社)佐世保青年会議所(佐世保JC)の皆さん12名がコーントライ夢中学校を訪問されました。同中学校は、2008年9月26日に佐世保JCの皆さんの支援により建設され、物品供与、建物修復等、現在至るまで佐世保JCの皆さんの温かい支援が続いています。クメール正月明けにも関わらず、約90名の元気な生徒たちが出迎えてくれました(写真①②)

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続いて、生徒たちの授業風景を見学(写真③)。カメラマンがたくさんいて生徒たちも緊張している様子でしたが、みんな一生懸命学習に取り組んでいました。

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また別室では、校長先生と佐世保JCの皆さん、CMCとで会議が行われ、学校の近況、抱えている問題点、今後の支援のあり方等について話し合われました(写真④)。

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また、これまでに触れてこなかった先生方への支援の必要性やセキュリティーの問題等についても活発な議論が行われ、たいへん有意義な会議となりました。

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当日は、異文化交流ということで伝言ゲームも行いました。

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佐世保JCの皆さんと生徒たちとで二つのグループに分かれ、それぞれ日本語またはクメール語の単語を順番に耳打ちで伝言していきます。

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日本人がカンボジア語を伝言する時とカンボジア人が日本語を伝言する時が勝負の分かれ目です。最後の人が伝言されてきたものを黒板に描いて発表します。

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単純なゲームですが思いのほか盛り上がり、互いに言葉は通じないものの、笑顔あふれる異文化交流となりました(写真⑤⑥⑦⑧⑨)。

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続いて記念品の贈呈式です。

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今回の記念品は、本棚やサッカーボール、バレーボール、ノートやペン等です。佐世保JCの谷川理事長から校長先生へ目録が手渡され(写真⑩)、ノートとペンは佐世保JCの皆さんから生徒一人ひとりへ直接手渡されました(写真⑪⑫)。

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写真⑬⑭⑮⑯⑰⑱⑲は、当日渡すことができなかった本棚等を後日学校へ届けたときの様子です。

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校長先生や生徒たちも運ぶのを手伝ってくれ、運んだ後は、丁寧に拭き掃除もしてくれました。皆笑顔でたいへん喜んでくれました。

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最後は、皆で記念撮影(写真⑳)。猛暑の中、ご協力いただいた生徒の皆さん、先生方、そして遠い日本から忙しい合間を縫ってコーントライ夢中学校まで駆けつけてくださった佐世保JCの皆様、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

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(写真21,22,23は、帰り際に立ち寄った生徒宅への訪問の様子です。)

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(写真24は、校長先生とCMCとで当日のプログラムや贈答品等について事前に協議したときの様子です。)

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追記: 佐世保JCさんを見送ってからCMCバッタンバン事務所にバイクで帰る道中、新たにパンクが発生、その後追い打ちをかけるように突然の豪雨に見舞われました。普段であればバイクで片道2時間かかるところを6時間もかけて事務所に到着したのでした。そして事務所到着後、CMC現地スタッフが食事の誘いを断るほど疲れ切っている様子を初めて見ました。また道中、バイクと車の衝突事故を2件、バスと車の衝突事故1件見ました。カンボジアは、本当に交通事故が多いです。私たちも気をつけなくてはいけません。今回正直、気持ちの上で油断がありました。まだ新しいバイクだから大丈夫だろう、まだ乾季だから雨は降らないだろう・・・と。道中、給油した際にタイヤの点検をしなかったことを反省しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年5月8日更新

クメール正月 2015

4月は、クメール人にとっての一大行事、「クメール正月」でした。このクメール正月による休日は、カレンダー上は4月14,15,16の10日間だけですが、実際は多くの人が1週間以上の休みを取っています。特に学校の先生や生徒たちは長期休暇を取る傾向が強いらしく、中にはクメール正月は1か月間だと勘違いしている生徒たちも大勢いるようです。ちなみにCMCカンボジア事務所の現地スタッフも4月11日~19日までの9日間は誰も出勤しませんでした。そして「カレンダー上の祝日は9日間ある」と本気で勘違いしているスタッフも数名いたのでした。(笑)

さて、クメール正月といっても地域によって、家庭によって様々な特色がありますが、今回は、バッタンバンの「我が家」のクメール正月をレポートいたします。

クメール正月は、まず親戚同士が集まるところから始まります。昔はおじいさんやおばあさんの居るいわゆる本家に集まっていたそうですが、今では親戚が大勢集まれる大きい家を持っている人のところに集まる傾向だそうです。そしてたくさんの料理を作ります。自分たちで食べるもの、家の中の仏壇・神棚にお供えするもの、お寺に持って行くもの、とにかくたくさんの食べ物を準備します。

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親戚が皆集まったところで、家族の中の年配者に他のメンバーが食べ物を渡す儀式を行います(写真①)

今まで育ててくれて、家族を守ってくれてありがとう、といった感謝のメッセージを伝えます。この場面で私にとって印象的だったのは、20代、30代、男性であっても、女性であっても、自分の親や親戚に対して恥ずかしがらずにしっかり口頭で感謝の意を伝えていたことでした。私だったら自分の親には照れくさくて面と向かって“ありがとう”の一言も言えないと思います。

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写真②

さて次は、たくさんの料理と果物を持ってお寺へ出かけます。そしてお寺へ到着すると早速持参した食べ物をお坊さんにお供えし、お経を読んでもらいます。写真を見て皆さん何か気が付かれたでしょうか?そう、座り方です。正座の仕方が日本と少し違っています。疲れたから足をくずしている訳ではありません。男性であっても、お坊さんであっても、この横座りが正座なのです。慣れない私にとってこの横座りがいつも苦痛です・・・。

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写真③

続いて、お寺の中の大広間に移ります。私たちが行ったときには写真の通り、空いていましたが、朝や夕方の時間帯は床に座りきれないほどの人たちでいっぱいになるそうです。普段は一般に解放されていませんので、現地の人たちにとっても特別な日・特別な場所として人気を集めいています。写真の通り、それぞれの家庭で場所を陣取ってしばし休憩です。それぞれの近況を伝えあったり、改めてお坊さんを呼んで説教を受けたりします。大広間の前の方にはお供え物の食べ物がたくさん並べられています。基本的にはお坊さんたちが全部食べるらしいのですが、とてもお坊さんたちだけでは食べ切れる量ではありませんので、残りは一般の方でもお寺に食べに来て良いそうです。実際、その日の夕方に別のお寺に行ってみると、10数名程の私服の若者たち、子どもたちが普通にお寺のお供え物をお寺の敷地内で食べていました。

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写真④

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写真⑤

 

 

 

 

大広間の外ではその他、色々な儀式が行われています。その一つとして写真④は、ご先祖様に感謝の意を込めてご飯とお金を順番にお供えしていく儀式です。端から端まですべてのお釜にご飯が行き渡るよう、上手く調整しながら振り分けます。写真⑤は、お供え用のお金を売っているお店です。いわゆるピン札です。もちろんすべて本物です。バッタンバンでは、流通しているお札は汚いものが多いため、このような商売が成り立つかもしれません。

次にご紹介するのは、水を掛け合う(投げつける!?)習慣です。

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写真⑥

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写真⑦

 

 

 

 

 

小さいビニール袋に水を入れてゴムで縛った水袋をたくさん作る人(写真⑥)、それを通りかかったバイクや車に投げつける人、(写真⑦⑧⑨)、バケツや洗面器を使って水を掛け合う人(写真⑩⑪⑫)、本格的な水鉄砲を使う人(写真⑬⑭)、それぞれに楽しみ方があり、とても楽しいです!

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写真⑧

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写真⑨

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写真⑩

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写真⑪

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写真⑫

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写真⑬

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写真⑭

また水だけでは飽き足らず、見ず知らずの通行人に白い粉を塗り付けて回っている人達もいます。外国人であろうと容赦しません。

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私も4才の息子もやられました(写真⑮)

ちなみにこういった光景をプノンペンやシェムリアップ等の都会では見かけることはありません。なぜなら、やはり危険な行為とみなされ警察に捕まるからです。バッタンバン郊外でも、もし警察の車を見かけたら皆一斉に隠れます。そして万が一見つかると、このようになります。

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写真⑯:皆で一生懸命謝っています

最後に、クメール正月中に起きてしまった残念な事件について報告いたします。クメール正月の休み期間中にCMC及び(社)佐世保青年会議所様が支援を続けているコーントライ夢中学校の2つの教室の扉が壊されてしまいました(写真⑰⑱⑲)。

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写真⑰

何者かが鍵のかかっている教室内に入ろうとドアの一部を破壊し、鍵を強引に開け侵入したのです。盗まれたものは本が数冊で高価なものはなかったそうですが、教室内からは違法薬物を使った痕跡が見つかったそうです。警察の現場検証が行われ、その後も校長先生と警察の方々で連絡を取り合っていますが、未だ犯人は捕まっておりません(4月29日現在)。

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写真⑱

このような休み期間中に学校に不法侵入し、違法薬物を使用する事件、実はカンボジアではよくあることだそうです。休み期間中は生徒も先生も誰もいないため、学校は特に狙われやすいそうです。皆がクメール正月を祝って、楽しんでいる間に起こってしまった何とも悲しい事件です。

 

 

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写真⑲

 

 

2015年5月1日更新

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CMCからのお知らせ