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    国際協力体験ツアー トゥールポンロー中学校訪問

    2012年12月18日

    千代田区の国際協力体験ツアー参加者のみなさんが CMCトゥールポンロー中学校の生徒たちと交流を行い、また地雷被害者へのインタビューを通し平和の尊さを学びました。

    CMCトゥールポンロー中学校は、CMCの現地事務所があるバッタンバン市内から約130km離れたタイ国境沿いにあります。学校は内戦時にクメール・ルージュの勢力が最も強かったマライ郡にあり、この地域は元クメール・ルージュ派の住民がほとんどです。国際協力体験ツアーの皆さんとは、バッタンバン~中学校の中間地点であるバンテアイ・ミェンチャイ州の州都シソポンにて合流し、そこから学校へ向け出発しました。

    中学校までの通学路は悪路が続く

    シソポンからタイ国境の町ポイペトまではタイの援助で綺麗な国道が完成しています。また国道からマライ郡までの道路も中国からの援助で綺麗な舗装道路になりました。しかし、その道路から一歩先は未だに旧道です。写真は通学路でその両端20m先は地雷原です。

    所々に大きな水たまりが

    12月は乾季の真っ只中にも関わらず、所々に大きな水たまりがあります。水はけが悪いのでぬかるみもたくさんあり、雨季になるとこの道は川と化します。中学校の通学路としてはとても危険です。

    生徒達がお出迎え

    約20分の悪路を抜け、ようやく中学校へ到着!校門からはこのように生徒たちが総出で私たちを歓迎してくれました。

    全校生徒の前であいさつ

    ツアー参加者から中学校へプレゼント

    生徒たちへ文房具のプレゼント

    授業開始!

    7年生の授業に交じって勉強するツアー参加者

    詩の授業をしているところです。1クラス50人以上の生徒が共に学んでいます。後方の生徒は3人、4人で1つの机を使っています。

    8年生のクラス 席に余裕がある

    9年生のクラス 半分以上の席が空いてガラガラ

     このように、学年が上がるにつれて生徒数が減少していくのがカンボジアの農村地域特有 の傾向です。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

    カンボジアの農村地域の住民のほとんどは小規模農家を営む農民です。 農業は天候に左右されやすく、また稲作農家が多いため米作りの時期は雨季に限られています。従って、乾季は慢性的に仕事がない状態です。カンボジア北西部は隣国タイに近いことから、乾季になると仕事を求めタイへの出稼ぎ労働者が多くなります。時期に関係なく長期的に働きに出る人も沢山います。

    生徒が学校に来なくなる理由は、

    ①一家でタイへ出稼ぎに出る
    ②年齢が上がるにつれて出稼ぎでいなくなった家族の穴埋めをするため勉強する時間がない

    などが一番多いです。

    授業の後は子供達と長縄で交流

    ツアー参加者からは歌をプレゼント

    子ども達からも歌のプレゼント

    すっかり仲良しに

    地雷被害者へインタビュー

    お昼ご飯の後は、トゥールポンロー村の地雷被害者2名へインタビューを行いました。
    ツアー参加者は積極的に質問したりメモを取ったり真剣に学んでいました。

    ツアー参加者皆で記念撮影

    2012年12月20日更新

    CMCからのお知らせ