活動予定

地雷原視察レポート

9月18日(水)

本日はシェムリアップ州南チャンソー村にて地雷撤去視察レポートです。この南チャンソー村の地雷原は36905平方メートルあり、2013/8.27より撤去を開始した地雷原です。 DSC_0054
現在の処理状況は地雷5つ、不発弾20個で 被害は3名が死亡、負傷1名、5頭の家畜が被害にあっています。

地雷原に入る前には誓約書に同意の上、サインをします。

誓約書にサイン

誓約書

誓約書にサイン

誓約書にサイン

そして地雷原視察に関する説明が行われます。
写真④

地雷原のマーキング

地雷原のマーキング

どこが地雷原でどこが安全な場所なのか、どこまで地雷除去が終わったのかなど明確にするために標識を立てるなどマーキングで示されています。
白赤長:危険ライン 白長:安全プロテクター脱衣可
赤長:地雷あり 赤短:未撤去
黄:地雷・不発弾撤去済み地点
紫:不発弾あり
白:ゴミ捨て場
黒:面積を計る

DSC_0058こちらはプロテクターを着たCMC現地スタッフダラー君です。

発見された地雷

ここで撤去活動をしているスタッフは26名、18名が直接の撤去スタッフでした。

以上、報告を終わります。

文責:現地インターン 小野寺 亘

2013年9月25日更新

コーントライ、トゥールポンロー中学校卒業式

9月19日(木)

2013年9月19日,2つの中学校の卒業式が執り行われました。一つは『CMCコーントライ夢中学校(以下,コーントライ中学校)』,もう一つは『CMCトゥールポンローみおつくし中学校(以下,トゥールポンロー中学校)』です。いずれもバンテアイミエンチェイ州というタイ国境を接する州内の中学校です。

黄色い部分がバンテアイミエンチェイ州。赤色はプノンペン特別市,緑色はシェムリアップ州,青色はバッタンバン州。

黄色い部分がバンテアイミエンチェイ州。赤色はプノンペン特別市,緑色はシェムリアップ州,青色はバッタンバン州。

コーントライ中学校は,佐世保青年会議所の協力のもと2008年に開校した学校で,今年度第3期生が卒業します。一方,トゥールポンロー中学校は株式会社データマックスおよび大阪西ワイズメンズクラブの協力のもと,2011年に開校した学校で,今年度第1期生が卒業します。

今回,佐世保青年会議所から建設当時の理事長だった曽和さんはじめ4名が,データマックスから児玉社長はじめ3名が,各中学校の卒業式に参加されました。

この日,朝7:00にシェムリアップ市を出発してバスで2時間半かけてまずはコーントライ中学校へ行きました。生憎の雨模様でしたが,19名の卒業生をはじめ多くの在校生が我々を待ち受けてくれていました。卒業式は教室で行われました。

曽和さんから卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。

曽和さんから卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。

卒業生全員で記念撮影

卒業生全員で記念撮影

なおこの度,この卒業生の中から,成績優秀でなおかつ将来を見据えて勉学に励んでいる生徒を1人奨学生として資金援助することが決定しました。これは,コーントライ中学校の校庭も手掛けられた庭師の石原和幸氏による支援で,「石原基金」として,この生徒の大学卒業までを支援するというものです。

卒業生全員に卒業証書が手渡された後,この奨学生の発表がありました。奨学生として選ばれたのは,将来医者になりたいと語ってたチア・ダリンさん。発表されると非常にうれしそうな表情を浮かべ,周りの友達からも祝福されていました。ぜひとも将来に向けて,しっかりと勉学に励んで行ってもらいたいです。

右がチア・ダリンさん。CMC大谷理事長(左)と記念撮影。

右がチア・ダリンさん。CMC大谷理事長(左)と記念撮影。

コーントライでの卒業式が終わり,次にバスで40分ほどのところにあるトゥーるポンロー中学校に行きました。

ここでも,19名の卒業生(奇しくもコーントライ中学校と同じ卒業生数)とともに多くの在校生が集まってくれました。今年度トゥーポンロー中学校は第1期生の卒業ということもあり,生徒教員皆初めての卒業式を体験しました(カンボジアの学校にはそもそも卒業式という慣習はありませんので)。

式は教室で行われました。データマックスの児玉社長から卒業証書が生徒一人ひとりに手渡された後,児玉社長から卒業生にはなむけの言葉を述べられ,初めての卒業式は無事終了しました。

児玉社長から卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。

児玉社長から卒業生一人ひとりに卒業証書が手渡されました。

卒業生全員で記念撮影

卒業生全員で記念撮影

さて,児玉社長は学校の校舎だけでなく,生徒たちの通学路整備の支援もしてくださっています。

学校前に約2㎞にわたる1本の道路がありますが,以前は大変な悪路で歩くのもやっとな道でした。これを児玉社長のお力添えのもと,今年に入りCMCや地元住民が協力してきれいに整備し,「KODAMA STREET」と名づけて生徒たちの通学環境を整えていました。

ところが,雨季に入り連日の大雨(特にここ1,2週間)により地盤が緩み,収穫期とも重なって農耕気が頻繁に往来したために,以前の悪路に逆戻りしてしまったのです。私は,卒業式前の3週間,CMCの夏休みツアーのために毎週訪れていたのですが,3週間前はきれいなだった道が,週を追う毎に道がえぐれてひどくなっていくのがはっきりと分かりました。

生徒の通学路として整備されたこのKODAMA STREETではありますが,地域住民にとっても非常に重要な道路でもあるのです。これについては,学校を中心に地域住民にも協力してもらって,道路の維持に努めていってもらいたいものです。

KODAMA STREET入口。ここは特に問題なくきれいな状態が保たれています。

KODAMA STREET入口。ここは特に問題なくきれいな状態が保たれています。

最も悲惨な部分。粘土質でヌルヌルの路面。いやぁスベるスベる。まともに歩けません。

最も悲惨な部分。粘土質でヌルヌルの路面。いやぁスベるスベる。まともに歩けません。

道路わきにそれるしかありません。でもあんまりそれすぎると危ないんじゃ・・・

道路わきにそれるしかありません。でもあんまりそれすぎると危ないんじゃ・・・

文責:曽田実

2013年9月25日更新

地雷危険回避教育プロジェクト⑨******

2013年9月13日

本日もAM6:00にダラー君と事務所に集合です。目的地はパイリン州ボータンスー小学校です。

途中、ダラー君は携帯電話を無くしてしまい、ラブット君に電話をしようとした自分の電話はプリペイド切れになってしまっていたなど、少したどり着けるか不安はありましたが、なんとか目的地【ボータンスー小学校】に到着です。
写真①

この学校も日本がかかわっている学校のようです。

写真②

学校看板

本日は今までよりも遥かに生徒の数が多く、40人前後はいました。
ラブット君は「こんなに多いのは予想外だよ」と言っていた程です。

写真③

授業風景

写真④

写真⑤

教室の後ろには子供たちが作った手榴弾の彫刻品がありました。

写真⑥

木材で作られた地雷不発弾模型

この日の授業ではこちらの模型を使い、どうして爆発するのか、という仕組みの話から地雷が埋められた歴史の背景に致まで話していました。

写真⑦

カンボジアで最も多く埋まっていると言われる旧ソ連製対人地雷PMN-Ⅱ

ここで話を切り替えて、子供たちの笑顔を撮る方法について話したいと思います。

自分はクメール語が喋れないのでコミュニケーションがとれませんのでまずデジタルカメラで子供たちをムービーに収めます。それを子供たちに見せると興味深々で、笑ってくれるので、もう一台のスマートフォンで笑顔を取ります。

写真⑧

写真⑨

そして帰りにはラブット・ソカーがホームステイしているお宅へお邪魔して、本日のMREを終えました。

写真⑩

ラブット・ソカーがホームステイしているお宅

2013年9月17日更新

地雷危険回避教育プロジェクト⑧******

こんにちは。
本日は先日(2013/9/4)訪れたカンボジア北西部、タイと国境を接するパイリン州にあるスラグミンチェイプライマリースクールにて行われたMRE(地雷危険回避教育)リポートを記します。

朝の6時にバッタンバン事務所にダラー君と集合しました。
ダラー君とも最近何となくのコミュニケーションが図れるようになっています。そして出発です。

目的地まではバイクでおよそ2時間半ほど、前回は悪路と舗装された道の割合は半々でしたが、今回は赤土の道を行ったのは30分程度でした。写真1

このスラグミンチェイプライマリースクールは2011年に建てられ、まだ二年の若い学校です。写真をみていただければ解りますが、学校の看板に日本人の名前が刻まれています。

写真2

写真3
この日、学校の先生がバッタンバンにおり、校舎の鍵もバッタンバンに持って行ってしまったそうで、屋外にて授業を行いました。
文字通り、青空教室でした。

写真4
授業が始まる前は、こうして整列するんですね。
きれいに整列したら、授業のスタートです。写真5

写真6

現地スタッフによる授業の様子です。
CMC制作の地雷ポスターで、子供たちに「どの種類の地雷をみたことあるか」を指をさしてもらっています。
ラブート君は前方の子供たち、ソカーさんは後方の子供たちにポスターを見せて回ります。
一つの授業を二人で行う、良いチームワークです。

写真7

続いてソカーさんがシーマックという政府機関の発行している不発弾(手榴弾含む)のポスターで、「どの種類の不発弾をみたことあるか」を聞いています。そして授業の終盤、子供たちにアンケートを答えてもらいます。

写真8

写真9

中には文字の読み書きが出来ない子供もいるので、そういうときはダラー君、ソカーさん、ラブート君が口頭で説明して理解をしてもらいます。

前回と違い、今回の子供たちはみんな「みたことがある」と挙手していました。

そして授業が終わると、集まってくれた子供たちにお礼としてお菓子を配ります。小さな男の子が「オークン(クメール語で【ありがとう】の意)」と言ってくれました。

写真10そしてダラー君との帰り道、バイクの前輪に不具合が発生し、修理をしました。

写真11
MREの為、悪路を行くとなるとやはりバイクへの負担も大きいです。

MREで調査対象となるのは地雷だけではもちろんなく、不発弾も含まれているということを実感しました。
写真12
これは地雷ではなく、空爆に使われた爆弾であり、MREに参加していた子供が指さしていました。

来週もパイリン州に行きます。

文責 : 現地インターン 小野寺 亘

2013年9月17日更新

Landmine/ERW Casualties in Cambodia 2012(英語版)

Landmine ER

I. Background
As a result of nearly three decades of conflict, Cambodia remains one of the countries most severely affected by landmines.
With about 80 per cent of the rural population being dependent on agriculture or related activities, in addition to the physical danger, thousands of Cambodians remain socially and economically disadvantaged by the threat of landmines, cluster munitions, air-dropped bombs and other unexploded ordnance (UXO).
In recent years, casualty figures showed an annual downward trend, with the Cambodian Mine/UXO Victim Information System recording 352 landmine and UXO casualties in 2007, 271 casualties in 2008 and 243 in 2009.
However, in 2010 this figure rose again, to 286. This rise can partly be attributed to two serious anti-tank mine accidents during 2010 – one in Palin in May, and a second in Battambang in November – that between them killed or injured 30 people.

II. Total casualties from 1979 to 2013 :  64,268
For the period of 1979 to June 2013, a total of 64,268 mine/ERW casualties were recorded by CMVIS data gatherers. Of the 64,268 casualties:
– 50,876 (79%) were mine casualties and 13,392 (21%) were ERW casualties.

1Mine: 50,876
ERW: 13,392

– 19,670 (31%) people killed, 35,683 (55%) people injured and 8,915 (14%) people amputated by mines and ERW.

2Killed: 19,670
Injured: 35,683
Amputated: 8,915

– 52,148 (81%) casualties were men, 5,948 (9%) casualties were boys, 4,745 (8%) casualties were women, 1,364 (2%) casualties were girls and 63 (0%) casualties were unknowns.

3Men: 52,148
Boys: 5,948
Women: 4,745
Girls: 1,364

III. Mine/ERW Casualties (2012) : 186

Mine

ERW

Total

Men

50

48

98

Women

9

18

27

Boys

4

42

46

Girls

3

12

15

Total

66

120

186

 

4
5

 

Killed

Amputation

Injured

Total

Mine

25

12

29

66

ERW

18

12

90

120

Total

43

24

119

186

 

6

 

IV.    Mine/ERW casualties (1992 – 2012)7

 

V.    Mine/ERW casualties from 1998 to 2012

1998

1999

2000

2001

2002

2003

2004

2005

2006

2007

2008

2009

2010

2011

2012

Mine

1633

731

467

405

367

362

340

365

191

138

117

111

141

104

66

ERW

518

422

391

421

480

410

558

510

259

214

154

133

145

107

120

Total

2151

1153

858

826

847

772

898

875

450

352

271

244

286

211

186

 

Top 10 provinces affected by Mine/ERW

1

Battambong

34人

2

Preah Vihear

25人

3

Oddar Meanchey

22人

4

Kampong Chhnang

21人

5

Banteay Meanchey

17人

 

8
※近日中に日本語版レポートアップ予定

2013年9月10日更新

地雷危険回避教育プロジェクト⑦******

8月28日(水)

こんにちわ、そして初めまして。
僕は現在、専修大学国際経済学科四年次の小野寺 亘(おのでら わたる)という者です。 今回夏休みを利用し、現地駐在インターンとして一ヶ月ほどお世話になります。
CMCの現地レポートをご覧の皆様、よろしくお願いいたします。

そして今回の初となるレポートはCMCが現在行っているMRE(Mine Risk Education)について報告します。

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朝の7時にCMC事務所にダラー君と集合、出発です。
今回、訪問したのはバッタンバンのCMC事務所からオートバイで3時間ほど離れたところにあるサムロー郡オーチュワンルー村という場所です。 1時間30分は舗装されたコンクリート道路を行き、1時間30分は赤土の舗装は施されていないダート(未舗装路)を行きました。

現地のオーチュワンルー村オーチュワン小学校に到着したのは10時頃です。 このオーチュワン小学校には3つの村があり、200人ほどが住んでいて、今回MREに参加していたのは下は6歳から上は15歳までの生徒です。現地ではすでに授業が始まっていました。

こちらの写真は現地スタッフのラブート君がガムテープを地雷に見立て、子供たちに地雷を踏んでしまったらどうなるか、というのを教えている写真です。

こちらの写真は現地スタッフのラブート君がガムテープを地雷に見立て、子供たちに地雷を踏んでしまったらどうなるか、というのを教えている写真です。

 

授業中の様子です。後ろに立っているのは現地スタッフのソカーさんです。

授業中の様子です。後ろに立っているのは現地スタッフのソカーさんです。

逆光になってしまいましたが、CMCの作った地雷の種別ポスターを使い、ラブート君が地雷にも様々あることを子供たちに説明しています。

逆光になってしまいましたが、CMCの作った地雷の種別ポスターを使い、ラブート君が地雷にも様々あることを子供たちに説明しています。

11時になり、授業は終了です。

子供たちと現地スタッフに集まってもらい、集合写真を撮りました。

子供たちと現地スタッフに集まってもらい、集合写真を撮りました。

このあと、自分とダラー君はバッタンバンの事務所へ、ラブート君とソカーさんはお昼休みへ向かいました。

手前のオートバイに乗っているのがダラー君、奥の男性がラブート君、後ろに乗っている女性がソカーさんです。

手前のオートバイに乗っているのがダラー君、奥の男性がラブート君、後ろに乗っている女性がソカーさんです。

次回はパイリンという場所へ訪れる予定です。

2013年9月3日更新

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CMCからのお知らせ