活動予定

コーントライ夢中学校卒業式

CMC Report |14 Sep, 2012

コーントライ夢中学校卒業式
2008年に開校したCMCコーントライ夢中学校。4年目の今年、2期生が卒業した。学校建設のド ナーであり継続してご支援いただいている佐世保青年会議所の曽和さんと坂本さんが9月14日に学校 を訪問、卒業を祝った。今年卒業するのは15人。学校は10月からの新学期まで休暇中だがこの日卒 業生10人を含む70人あまりが参加、在校生が見守る中、卒業生が卒業証書を受け取った。

佐世保青年会議所を代表して曽和さんより卒業生に卒業証書が手渡された。

コーントライ中学校へは周辺4村の子どもたちが通っているが、以前は離れたところにしか中学校が なかった。通学をあきらめていた子どもたちもコーントライ中学校が出来たことにより通えるように なった。また、図書室、貯水タンクの設置など教育環境も支援により向上している。

今年卒業するのは2009年10月に入学してきた生徒たち。(2009年10月撮影)

卒業生が8年生だった時。(2010年11月撮影)

昼休み中(2011年4月撮影)

新しく出来た図書室で日本の写真集を見る。(2011年11月撮影)

卒業生が9年生だった時。(2012年1月撮影)

しかし、せっかく入学できた生徒も学校に来れなくなってしまう。コーントライ中学校は貧困世帯の 生徒が多く、学校を辞めてしまう大きな理由は家庭の経済上の理由だ。親が出稼ぎに出ている間、家 事や小さな子どもの世話をするために学校へ来れなくなる子。自らも出稼ぎへと出る子。土地を求め て他地域へ移住した家庭の子。

2011年の新学期開始時には9年生は27人いたが、12人が途中退学してしまい残ったのは15人。 残った15人は全員が高校へ進学する。

集まってくれた生徒たちに将来の夢を聞いた。

パン・ポルさん(15歳)
コープ高校へ進学
将来の夢:学校の先生

ロット・サバディーさん(16歳)
コープ高校へ進学
将来の夢:学校の先生

サバディーさんは「先生になって他の人にも教育を与えてカンボジアの発展に役立ちたい」と話す。

ヌン・サリット君(15歳)
8年生
将来の夢:医者

カエウ・ソッピアさん(15歳)
8年生
将来の夢:看護士

エイ・スレイニット(13歳)
8年生
将来の夢:日本へ行ってツアーガイド

ユン・チャントーン君(14歳)
8年生
将来の夢:歌手

チャントーンくんの夢は歌手。夢への第一歩を踏み出すために早速みんなの前で歌ってもらった。

曽和さんが生徒たちにメッセージを送った。

「夢を叶えるために一生懸命がんばって勉強してください」「夢を叶えるには一人ではできません。 誰か手伝ってくれる人を見つけてください」と、曽和さんはエールを送った。

卒業生たち

2012年9月28日更新

トゥールポンロー農業トレーニング6

CMC Report |20 Sep, 2012

Farmer Field School 5回目
バンテアイミエンチャイ州で洪水被害が出ている。トゥールポンローは大丈夫だろうか。気になりな がら学校へ向かう。トゥールポンロー中学校でのFarmer Field School(FFS)は今回で最後。トゥー ルポンローは大きな洪水被害は出ていないが道の状況が悪い中、50人の生徒が参加した。

マライ郡を通る国道59号線の入り口に小さなマーケットがある。舗装される前は毎年雨季の終わりに 道が冠水しアクセスが困難となっていた難所だった。舗装されて随分と楽になったのだが、このところの大雨で冠水していた。

学校へ続く道。ぬかるみに足を取られながら歩く。

 

 

1. ポスト・ハーベスト・マネージメント
今日は米の収穫後の処理、管理について学ぶ。実際の収穫は11月始めごろ。

7年生、8年生のクラス

イネの生長についておさらい

収穫
もし収穫が遅れると、
– 稲が倒伏
– 籾の脱落
– 鳥やネズミに食べられる
– 籾が発芽するなどして収穫が減ってしまう。

乾燥
カンボジアでは収穫した籾を地面に広げて天日干しするのが一般的 だが、乾燥時に気をつける点は、
– 湿気を防ぐ、雨が降る前に屋内に
– できるだけ長く乾燥させる 2~3日程度
– 籾は2、3センチの厚さで広げる
– 1日に7、8回かき混ぜる
– 40度以上の高温時は避ける

貯蔵
収穫した籾米は安全で適切な貯蔵を行う。乾燥した場所に貯蔵し、 不純物を取り除いて米袋に入れて口を閉じる。新米と古米は分ける。

2. 米の生産コストについて
米の生産コストを考えてみる。販売益からコストを引いて利益がいくらになるかを計算して、コスト 意識を育てるのが狙い。

1ヘクタールあたりの生産コスト例 

1ヘクタールから2,400kg収穫して、 1kg、1,000リエルで売れば、 収入:2,400,000R
支出:1,089,000R
利益:1,311,000R (327.75ドル)

これは机上の計算なので、実際に学校田で収穫した後、実際のコスト、利益をみんなに学んでもらっ て小規模農家にとっての農業を考えたい。

3. テスト
これまでFFSで勉強してきたことのおさらいとしてテストをした。

4. 施肥
田んぼに出て9月6日のFFSで作った有機肥料を撒く。

4. インタビュー
今回でFFSは終了する。生徒たちにトレーニングの感想を聞いた。

もっと勉強して、他の人にももっと教えてあげた いです。トレーニングで一番面白かったのは有機 肥料の作り方です。でも自然防虫液の作り方は難 しかったです。自分でも作ってみましたがまだ 使っていません。このトレーニングのことを両親 に話したら、「いいね」と言ってました。

ホン・ペット君 16才 10年生(高校へ進学)

 有機肥料と農業生態系についてのトレーニングが 面白かったです。僕たちは農民だけど害虫や雑草 についてあまり知りません。どれが益虫でどれが 害虫かなど。有機肥料や農業生態系を考えるのを 自分でもやってみようと思います。自分だけでは なくてトレーニングを受けていない人も有機肥料 の作り方がわかるように共有したいと思います。 叔母と一緒に住んでいますが、叔母の2ヘクター ルの土地はすでに地雷除去しています。でも、母の2ヘクタールの土地はまだ地雷が残っています。

ソイ・ソポーン君 16才 10年生(高校へ進学)

トレーニングを受けて、農業にあまりお金をかけ なくてもいいと思いました。例えば、化学肥料と か。 土を良くするために有機肥料を使います。有機肥 料だと人や動物の健康に悪影響を与えません。 農業生態系の勉強が面白かったです。教わったこ とをまだ試してませんが、これからやってみよう と思います。

2012年9月20日更新

1

CMCからのお知らせ