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VOL17 「VOICE OF HEART」〜10月〜

10月。毎日雨の降りしきる中、「VOICE OF HEART」のリスナーアンケート調査用紙の回収に取り掛かった。右の写真はその際の1枚。地雷被害により片足を失った方が自転車を運転している。カンボジアでは、まだまだこのような状況を日常的に目にする。
番組はゲストDJが交代。また新しい雰囲気の中、番組を進める。電話コーナーではクイズから地雷問題のディスカッションに移り、聴取者に地雷被害回避の啓蒙を図る







10月は第18回〜第21回までを放送。
FM103.25MHz(バッタンバン):10月4日、11日、18日、25日の4回放送
FM96.5MHz(バンテアイミエンチェイ):10月5日、12日、19日、26日の4回放送

以下、今月の番組内容の抜粋

今月のDJ紹介
FM103.25(バッタンバン)

DJ シナ


CMC スタッフ・ピセット


ゲストDJ 
チャイ・チェン
地雷被害者

第20回放送時に生インタビュー
僕はチャン・チェン、26歳です。5年前の2003年に地雷事故に遭い、右足を奪われました。その日僕は森に木を刈りに出かけました。そこがサスペクトエリアだということは知っていましたが、何度も入ったことがあったので、その日も何も気にとめることなく入りました。そして、木を切っている最中に地雷を踏んだのです。家から約1キロ離れた森の中でした。EMERGENCY HOSPITALに運ばれ、20日間入院しました。全てが嫌になり、生きる気力も失いました。その後、ICRCに送られ義足を提供してもらいました。2週間の滞在でした。そこにはたくさんの障害者がいました。片足を失った人、両足を失った人。でも彼らが普通に見えました。
つまり、絶望・悲観などを彼らから感じなかったのです。代わりに、笑顔を見ました。その光景は僕にもう1度考えなおすチャンスを与えてくれ、自殺という選択肢を捨てることができました。そして、何か職業訓練を受けようと思いました。僕は家庭の事情から12年生(高校3年生)の途中で学校を辞めました。その後、家で農業の手伝いをしていましたが、CWARSのスタッフが僕の住んでいるコミューンに生徒を探しに来ていたのをきっかけに、今CWARSでバイクの修理技術を学んでいます。そして、CMCの「VOICE OF HEART」に出会えました。ラジオを通して障害者の皆さんに話しかけ、励ますことができるなんて、驚きと信じられない気持ちでいっぱいです。自信にもなります。CMCさんありがとうございます。そして、障害者の皆さん、何か技術を手に入れましょう。きっと何か見つかると信じています。諦めず、ともに頑張りましょう!

FM96.5(バンテアイミエンチェイ)

DJ ソンバット

CMC スタッフ・ピセット

ゲストDJ 
セイ・ラ
地雷被害者



第19回放送時に生インタビュー
僕の名前はセイ・ラ、36歳です。軍隊で働いていた1995年に事故に遭いました。戦闘の帰り道に隣にいた戦友が地雷を踏んだのです。彼は即死、僕は右手と右目を失いました。シェムリアップにある第4軍病院で3ヶ月間の入院生活を送りました。毎日、悲しみにあけくれる日々でした。退院後は、軍を退き、農家になりました。現在はCWARSという職業訓練所で半年間バイク修理を勉強しています。このスキルが生活を変えてくれると信じ、日々勉学に打ち込んでいます。
このような機会を与えて下さりCMCには感謝しています。そして、地雷被害者のみなさん、悲しむばかりではなく、周りに目を向けてみましょう。CWARSやいろんなNGOが僕たちを支援してくれているんです。どこかに頼ってもいいんです。職業技術を習得しましょう。そして、自らの力で生活を改善していきましょう。


朗読された手紙より2通
チョーカンダール村に住む親せきのみんな、お父さん、お母さん元気にしていますか?僕はとっても元気だから何の心配もいりません。時が経つのは早いもので、CWARSで職業訓練を受けだしてからあっという間に数か月が過ぎました。寮にも食事にも満足しています。職業技術は障害者の僕にとって、とても必要なものだし、本当にここで職業訓練を受けられて幸せです。そして、ここでたくさんの障害者と接しているうちにわかったことがあります。それは、困難に直面しているのは僕だけじゃないってこと。他の障害者もみんなたくさん苦労して、苦難を乗り越えようとしているんだってことです。ここで色んな経験を得て、徐々に自信が持てるようになってきました。僕も障害者だけど、苦難に打ち克つためにがんばんなくちゃね。

バッタンバン州 ボウ・サンバ
僕は今CWARSで勉強しているけど、両親はげんきかな?僕の心配してるのかな?だけど、心配はしなくていいからね。
今日はひとつもの申したく思って筆を握りました。健常者の皆さん、障害者に対する差別をやめてください。僕は障害者です。憎き地雷によって傷つけられました。だけど、僕や他の障害者たちも同じ人間です。自分の存在を無意味に思い腐れ切った感情に浸っている障害者もいるかもしれません。でも、僕を含めほとんどの障害者がそうではありません。そういう風に自分を思ったことはないし、逆に困難に立ち向かっています。人生に希望を持っているし、挫折したことだってありません。だから僕たち障害者はあなたたち健常者から勇気づけてほしいのです。それは僕たちにとって頑張っていける秘訣になるから。

コンポンチャム州 パル・トゥア


インタビュー
第18回放送
(ソク・サオン、38歳、男性、地雷被害者)

私はソク・サオン、38歳です。1994年、兵隊だったあの日、私は数人の友達と食料の配給に出かけました。自分のキャンプ地へ戻る途中、ぬかるみにはまりトラックが動かなくなってしまったので、助けを待たずに歩いて帰ることを選びました。そして、地雷を踏んでしまったのです。両足が吹き飛び、耐えがたい苦痛の中にいました。それからは、希望など持てず、自殺まで考えていました。


しかし、障害者である事実と車イスでの生活にも徐々に慣れた時、何か自分に合った技術を探そうと決めました。今は、職はありませんが、助成金を得て生活できています。そして、何より、CWARSでバイクの修理スキルを学んでいます。きっとこの技術は私の人生を変えてくれるはずです。
障害者の皆さん、悲観的になってはダメです。物乞いなどもしてもいけません。代りに、仕事や自分に合った技術を探しましょう。そうすれば、きっと私たちの人生は輝いてくるはずですよ。

第20回放送
(リ・ソッコム、48歳、男性、地雷被害者)

私が右足を失ったのは1991年のことでした。当時、私は兵隊で、戦闘中に地雷を踏んでしまったのです。タイの病院へ搬送され、2か月間入院しました。足がうずき、自分に存在価値を感じることもできず、何度も自殺をしようと思いました。けれど、そんな自分を医師たちが懸命に励ましてくれたのです。退院後、自殺という考えを捨て、人生を立て直すために努力しようと決めました。それからは農業をしながら、たまに土木仕事をするという生活をしています。
CWARSのスタッフが私のコミューンに生徒を探しに来ていたのをきっかけに、今はバイクの修理技術を学んでいます。卒業したら、店を持つことが今の夢です。
地雷被害者も小児麻痺の方も変わりはありません。障害者の皆さん、大切なことは強い意志を持つことです!障害者を支援しているNGOを探し、職業技術を学びましょう!
※ NGO紹介インタビュー
第18回放送:O.E.C再放送
第21回放送:Krousar Thmey再放送


朗読された詩より2篇

題:なし
作者:バッタンバン州 アート・スオン

障害のある友たち
耐え続けるんだ
人生を投げ出してはいけない
人生に失望してもだめだ
そう、俺たちは生きている
人生のことをもっと考えるんだ
障害に人生を先導させてはいけない
人々に物乞い以外に何もできない
世界のどこにいても成功はしないなどと思わせてはいけない
俺たちは何だってできるんだ
人生にあり溢れる困難に立ち向かうため
頑張ろうよ







題:なし
作者:バッタンバン州 アート・サン

ああ、なんで俺なんだ
なぜ俺の人生は不幸なんだ
運命は俺を障害者と定めたのか
だが俺の気持ちはこうだ
障害者だが闘い続ける
絶え間なく闘い続ける
将来が変わってくれると信じるから
困難には負けたくない
だから困難に挑み続ける
障害者のみんな
俺たちの運命はつらい
だからこそ闘うんだ
幸福をつかみ取るために












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