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VOL14 「VOICE OF HEART」〜7月〜

昼間にスコールがちらちらと降り出した7月。24日に控えたカンボジア総選挙の影響で、早朝から各政党の支持者で溢れかえる街。けたたましい音とともに、これでもかという程の人を積んだトラックが道路に参列する。時には国道を閉鎖・・・その波が「VOICE OF HEART」にも及んだ。
今月のみ、バッタンバンの放送時間の変更を余儀なくされたのだ。しかし、結果的に新たなリスナーの獲得につながったように感じる。
番組は、各局とも障害者DJもラジオ局の雰囲気に慣れてきたようで、手紙や詩の朗読に独自のリズムをいれるようになった。また、トークにも加わるようになり、番組もスムーズに進んでいく。
FM103.25MHz(バッタンバン):7月5日、12日、19日、26日の4回放送

FM96.5MHz(バンテアイミエンチェイ):7月6日、13日、20日、27日の4回放送

以下、今月の番組内容の抜粋である。


今月のDJ紹介
各局とも先月と同様

朗読された手紙より2通
始めに、リスナーの皆さんこんにちは!この番組は僕らのような障害者にとても勇気を与えてくれるよ!

お父さん、お母さん元気ですか?具合はどうですか?僕はここ、CEARSにいる間ずっといい気持ちで過ごせています。だから心配しないでね。食べ物、泊まるところ、何にも問題なし!おまけに、素晴らしい先生、仲間たちのおかげで、僕の将来を改善しようと、困難に立ち向かっていけるんだ。だから、僕は障害者だけど、健常者と同じように暖かい家庭を築けるはずさ。

バンテアイミエンチェイ州 ソム・イン
俺の友へ!
友よ、俺は君たちが酒に飲んだくれたり、家族に暴力を振るったり、楽しみだけのために財産を浪費したりという行いを止めようとしていないと思っていた。友よ、俺は君たちがそれを変るとも思っちゃいなかった。だから、本当はその行いを正そうとしているとわかった時、すごく驚いたんだ。最後に、これだけ言わせてくれ。君たちとその家族に微笑みと幸運を!

バッタンバン州 ヒン・ソッペア

インタビュー(抜粋)
■第5回放送
(トイ・ソクハさん、20歳女性、先天的盲目)


私の名前はトイ・ソクハと言います。先天性の盲目です。物心がついた頃、自分が盲目であるということに改めて気付き、とても悲しみ、失望の念にかられました。ですが、1996年にクルオサータマイ(日本語訳:新しい家族)へ来てから、同じような境遇の仲間たちと出会い、気持は徐々に晴れていきました。
現在は、高校3年生で、来年は大学に進学したいと考えています。学校、この施設にたくさん友達がいるのでとても幸せだし、自信も持っています。
障害のある学生の皆さん、私のように楽しく人生を過ごすことができるように、頑張ってください。失望に駆られたままではなく、少しずつ自信をつけていきましょう。私は学校の先生たちがもっと私たちみたいな生徒に目を向けてくれるように、障害者への差別がなくなるように努力して意見してみたいと思います。


■第7回放送
(コン・キムロンさん、20歳女性、小児麻痺)

私はコン・キムロン、20歳です。出生時に小児麻痺にかかり、左足が正常に発達せず、ちゃんと歩くことができません。自分が障害者なんだってわかった時は、本当に辛かったです。でも、家族が支えてくれたので今まで頑張ってこれました。学校があまりにも遠かったため、9年生(中学3年生)で辞めました。それからは村で仕立屋をしていました。今はCWARSで縫製技術の勉強をしているので、お仕事は休暇中です。卒業したらもっとこの技術を活かしていきたいです。CWARSのスタッフが私の村に生徒を探しに来たことに感謝しています。
障害者の皆さん、落ち込んでいるばかりでは何にもなりません。私たちは生きていくために一生懸命に頑張らなくちゃいけないんです。それから、カンボジアに住む皆さん、私のような障害者を偏見の目で見るのはよしてください。本当に辛いんです。
■第5回放送
EMERGENCY HOSPITAL

活動内容

当院はバッタンバン州に位置する、イタリアNGOの緊急病院です。戦争被害者や地雷被害者の外科治療を無料にて行っています。近年は交通事故も増し、交通事故の患者も受け付けています。
切断手術の必要となった被害者の皆さんには手術後、傷の状態を判断し、ICRCへ義足・車椅子など提供してもらいに行く流れになっています。12歳以下のお子様の患者さんの場合、家族のうち1名を世話係として当院に滞在してもらうこととなります。院内では子供の患者のために一般教養、英語も教えています。また、カウンセリングも行っています。
リスナーへのメッセージ

あらゆる外科治療が必要な方はぜひお越しください。緊急病院ですので、急患は24時間受け付けています。もちろん完全無料です。しかし、ここは病院ですので、来ることのないように十分に注意して日々充実した生活を送ってください。



■第7回放送
O.E.C (Operations Enfants du Cambodge )
活動内容


O.E.Cは恵まれない子供たち、地雷によって傷つけられた人々を支援するNGOです。事業の1つは地域経済向上プロジェクト。これは4つのプログラムで構成しています。1つ目はリハビリ支援です。ターゲットエリアに住む障害者の義足等の状況を調査し、必要に応じて、ICRCやEMERGENCY HOSPITALに搬送します。
2つ目は教育支援。ターゲットエリアに住む子供の障害者全員が満足に学校へ通えるよう、制服、学用品などを提供します。3つ目は緊急支援です。地雷事故の情報が入った場合、直ちに現場へ向かい、その状況、度合いにより3ヶ月間食事の供給、お金(薬代)の給付、EMERGENCY HOSPITALへの搬送を行います。4つ目は生計指導です。地雷被害者に資金支援、雌牛を貸し出したりしています。他にも障害者のいる家庭が対象のプロジェクトがあります。家族を将来的に担っていける者を一人選出し、職業訓練を促したり、村で小さな売店を開く場合は費用の一部を負担したりします。彼らが軌道に乗るまで事後調査も行います。
リスナーへのメッセージ

障害者の皆さん、失望にばかり目を向けないで、前を向いて生きてください。幸いにも、現カンボジアには多くのNGOがあり、皆さんを支援しようと切磋琢磨しています。障害者の皆さんが自分の将来のために努力しようとしていると、我々NGOにとっても支援しやすく、双方にとってすばらしいことだと思います。



朗読された詩より2篇
作者:バンテアイミエンチェイ州 テン・チア

障害者の人生は幾多の苦難で溢れている
だが、俺は自分を生かすために日々耐えまぬ努力をする
生きている限り
名声を勝ちとるために努力を惜しまない
たとえそれがどんなに困難であっても
未来を切り開くため努力し続ける
俺は幸せ者だ
NGOに手助けされているからだ
彼らは障害者に様々な技術を提供してくれる
俺は理容の技術を学んでいる
たとえ微小な収益しか得られなくとも
俺は家族のためにそれを捧げる
俺は障害者だ
だが、障害のない人たちには負けない
名声を勝ちとるために努力し続ける


作者:バッタンバン州 ハ・ソンポン

障害者の皆よ
地雷、病、あらゆる原因のせいで障害を持った皆よ
障害は不幸にもなりうる
だから、自分を傷つけるようなことは何もしないで
この世の中には五体満足で生まれながら
他人への思いやり、向上心さえも持たない人もいるのよ
彼らはちっとも優しくないし、冷酷なの
そう、障害を持ちながらも希望、思いやりの満ち溢れる私たちとは違うの
私たちの体の一部
つまり、義足・義手は作りだせるわ
でも、無慈悲や悪行は簡単には作り出せないのよ
さあ、友よ、起ちあがりましょう!



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