皆さん、地雷や地雷の被害について知っていますか?
正確な数をあげることは不可能ながら、現在、世界中に約7000万個の地雷が埋められていると言われ、1億6000万個もの地雷が、オタワ条約を批准していない国々によって保有されています。また、毎日約10人以上が世界のどこかで、地雷によって無残に殺されたり手足を吹き飛ばされたりしています。
犠牲者の多くは農業、漁業、牧畜など体を使って労働に従事する人々であり、障害者になることは、働くことが困難になることを意味します。障害者に対する偏見が根深い社会も多く、犠牲者は生涯二重三重の苦しみを受けつづけることになるのです。
兵器製造の技術が進み、1個3米ドル(約300円)くらいの安さで生産され、1分間に1,000個以上もが散布されてきた地雷。それらの地雷を撤去するため、現在カンボジアでは、開発された地雷撤去機が潅木の除去や平地での撤去活動に導入され、そのスピードは格段にあがりましたが、100%の除去を目的とする限り人による手作業は必須となり、その為毎年撤去できる地雷の数は、4〜5万個。そして地雷撤去員は、毎日40度超える過酷な環境の下、命懸けの作業を行うのです。
カンボジアでの、被害者数はCMCが活動を開始した1998年に比べ、5分の1ほどになりました。その要因として、政情の安定や地雷撤去が進んだこと、また地雷・不発弾の回避教育の普及などが考えられます。しかし、今もなお被害は起こり続けているのです。
CMCでは、カンボジアで最も被害の多いバッタンバン州に事務所を置き、地雷原での教育支援、農業支援を行うとともに、被害状況調査、地雷事故調査を実施。カンボジア政府や各国NGOの地雷撤去団体と連携を図りつつ、ラジオ番組での地雷回避教育など、問題解決へ向け取組んでいます。
※CMVIS(カンボジア地雷不発弾被害者情報機構)統計参照
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