2月27日(土) CMCコーントライ夢中学校訪問
|
私たちはコーントライ村にある、コーントライ夢中学校を訪れた。2008年9月、(社)佐世保青年会議所の支援により、CMCが建設したもので、現在この村の多くの子どもたちが通っている。夢中学校は広い敷地内にあり、同じ敷地の中には村の自治体が集めたお金で建てられた小学校もある。しかし小学校を卒業しても夢中学校が出来るまで中学校がなかったため、進学を諦めざるを得ない状態であった。夢中学校は授業料も無料である。教材や制服も定期的に支給される。CMCの現地スタッフがいつも不足物資はないか気に掛け、運営している。 |
私たちが訪れたとき生徒たちは炎天下の中、並んで出迎えてくれていた。 |
|
| 挨拶の後、授業風景を見せてもらうため、教室の中に入ったが、校舎の中は本当に涼しかった。風通しが良く、屋根もカンボジア産の瓦屋根のおかげで、一般的なトタンの屋根よりも涼しいのだと聞いた。暑いカンボジアの気候の中で、子どもたちが快適に授業を受けることが出来る環境が作られていることが本当に嬉しかった。 |
夢中学校ではどんな授業が行われているのか聞いたところ、日本の中学と同じように国語・数学・理科・社会・英語・物理・家庭科・工作・体育が授業としてあるということだった。授業は平日の月曜から金曜日で午前中だけ行われ、午後は補習授業となるそうだ。訪れた日は土曜日だったが、補習授業のため出てきていたそうだ。 |
|
| 授業風景を少し見せてもらった後、男子生徒に福岡県春日市のサッカーチーム・イーグルスより提供されたサッカーのユニホームが配られた。
L・M・Sのサイズに分かれたユニホームは生徒たちの身長に合わせて配られていた。生徒たちはみんな嬉しそうで、私も本当に嬉しくなった。サッカーは体育の授業でも最も人気があるらしい。 |
その後はそれぞれ生徒たちと交流する時間を持つことが出来、男子生徒はグランドで炎天下の中サッカーをして遊び、女子生徒は折り紙やお絵かきをしてそれぞれ時間をすごしていた。 |
|
|
私は数人の生徒からクメール語を教えてもらい、日本語を教えて時間を過ごした。一人、とても英語が上手な女の子がいて英語でいろいろ質問をしてきた。今何歳?家族は何人?結婚はしているの?と次から次に英語が出てくる。彼女が使っている英語のノートを見せてもらったが、そこにはしっかりと勉強している証がちゃんと残っていた。 | |
彼ら、彼女たちが勉強できる学校を作ることはとても大切なことだが、それ以上に建てた学校を運営し維持していくことが本当に大切だと教えられた。学校はきちんと運営しなければ崩壊してしまう。そうなればせっかく建てた学校は無駄になってしまうし、そこへ通っていた子どもたちはまた勉強ができない状況へ戻されてしまう。CMCが建設した学校はそうならないために多くの努力をしていることを教えてもらった。そこには現地で活躍しているスタッフの努力や日本で資金集めをする代表の努力、全てが一つとなって学校が学校として存在していた。多くの人の努力が子どもたちの未来を広げ、国の発展の希望の一つとなっていた。私はその現実を見せてもらい知ることが出来たことに本当に感謝した。 |
|