カンボジア地雷撤去キャンペーン
TOP 組織概要 国内活動 現地活動 駐在員レポート 支援方法 講師派遣 地雷とは スタディツアー



 2月26日(木) カトリック教会
ツアー5日目の夕方、私たちはカトリックの教会を訪問した。2000年に建てられたこの教会は、スペインのNGOが運営しており、地雷被害者や貧しい子どもたちに勉強や職業訓練の場を提供する事をミッションとし、ハンディクラフトなどの5つのプロジェクトを実施している。
この教会では子どもたちや、その家族に出来る限りの支援をしており、常に彼らに見合ったサポートを考えている。家から教会までの距離が遠いなどの理由でここに住む宿泊料や生活費などは全て教会が負担し、貧しい子には医療費も提供しているという。教会で生活していなくとも、施設からそれぞれの生活に必要な食事や自転車なども提供し、薬が必要な場合はそちらも教会側から提供される。
現在この教会では45人の子どもたちが家族同様に生活をし、ボランティアスタッフが彼らの世話をしている。45人のうち、36人がポリオ感染者で、9人が地雷被害者であり、私たちはその9人の地雷被害者のうちの2人の子どもたちに話を聞いた。
一人目はラタ・ナック君という12歳の小学一年生で、CMCのラジオ番組「ボイス・オブ・ハート」のポスターに載っている子である。2006年、友達と川で遊んでいる時に面白そうな物を見つけて遊んでいているうちに爆発、被害にあったという。地雷の起爆装置だったのだ。彼はその時の事故で両目を負傷し、今でもはっきりとは見えないという。
ラタナック君(12歳)

ルタンちゃん(13歳)
二人目はル・タンちゃんといい、2005年の6月に被害にあった13歳の4年生である。彼女は母と隣人の3人で蟻取りをしている最中に地雷被害にあい、彼女は右足を、彼女の母は右腕、そして隣人の人は顔面を負傷してしまった。3人を一度に事故に巻き込んだのは、たった1つの対人地雷であったという。
このように深刻な被害を被った2人ではあるが、ラタ・ナック君は将来教師に、ル・タンちゃんは医者になるという夢を持っている。各々の夢を実現することを、私たちは願っている。参加者はみんな、彼らが作った様々な布製品などを買い彼らの自立を願いながら協会を後にした。
Next



Copyright ©Cambodia Mines-Remove Campaign All Rights Reserved