カンボジア地雷撤去キャンペーン
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 2月28日(土) CMCコーントライ夢中学校訪問
スタディーツアー7日目の2月28日、私たちは2008年10月に佐世保青年会議所の支援を受けて建設されたCMCコーントライ夢中学校を訪問した。コーントライ村には小学校はあるが、それまでは中学校に進学しようとすると、25キロ離れた所へ行くか進学をあきらめるしかなかった。カンボジアでは憲法で小中学校9年間は義務教育だと定めているが、このあたりの中学校への進学率は3,9%と低く義務教育とは名ばかりとなっている。また、コーントライ村があるバンテアイミエンチェイ州はカンボジアの中でも2番目に地雷被害が多い州である。この中学校の敷地内では、現在もなおC-MACによる地雷撤去作業が行われている様子で、グラウンドの一角にはC−MACの白いテントが張られていた。
私たちが中学校に到着すると、生徒が拍手で出迎えてくれた。去年開校したばかりだったので、1年生しかいなかった。
学校はかなりしっかりとした作りで風通しも良く、快適な教室だった。その教室の中では、生徒が数学や理科を学んでいた。みんな一生懸命問題を解き、ノートを取っていた。しかし教科書はまだ全員分揃っておらず、授業が始まる前に先生が教科書を配り、終わると回収しているのが現状である。ほとんどの生徒はシャープペンシルではなく、ボールペン使ってノートを取っていた。
また、チョークや黒板用の定規なども十分にそろっておらず、現在チョークがなくなると村の人から少しずつお金を出してもらい、揃えている状態である。
授業が終わると、みんなでサッカーやバレーボールをして遊んだ。最初は中学生だけだったが、いつのまにか併設している小学校の子どもたちも混じって遊んでいた。現地スタッフのピトゥーやピセットも加わり、炎天下のグラウンドで、みんなで汗を流した。
どこからともなくアイスキャンディー売りのおじさんが現れ、子どもが買って食べており、とても美味しそうだった。しかし、衝撃だったのは彼らの喉が渇いたときに口にする水だ。乾季だから雨も降らず水が不足しているのは仕方のないことかもしれないが、彼らの口にする水は甕のようなものに貯められた泥水である。そのような衝撃的な事実に直面しつつも子どもたちと触れ合う中で彼らの楽しそうな笑顔に救われた時間を過ごせた。
最後にコーントライ中学校の校歌を全員で歌い、日本の子供たちからのメッセージが書かれた紙と、支援金、支援物資を渡す際に記念写真を撮った。様々な人たちの想いによって造られているCMCコーントライ夢中学校。カンボジアの未来のためにも、今後の継続的な支援が必要である。

日本の子どもたちからのメッセージ

CMCから支援物資、支援金が手渡された
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