2月27日(金) 職業訓練センター CWARS
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2月27日、カンボジアの内戦による地雷被害者や、障害者が、職業訓練を行なう住み込みの施設であるCWARSを訪問した。 |
地雷被害者を支援するCWARSでは「Voice of Heart」を聞いた人たちが訓練を受けていた |
不自由な体になり、仕事も失い、精神的にも生活することが困難になっている障害者に無料で住居や生活費、職業訓練を提供し、自立支援を促すことがCWARSの目的である。こうした施設は現在5ヶ所あり、今後4つの州に建設予定だという。この施設は、2005年6月に開設され、コースは以下の通りである。 |
@ ラジオ。ラジカセなどの電化製品の修理 (1年)
A バイクの修理(6ヶ月)
B 縫製(6ヶ月)
C 散髪(5ヶ月)
D 自転車修理(1ヶ月)
E 農業
F 大理石の彫刻 |
バイク修理コース |
今まで492人がこの職業訓練を受け、卒業生のほぼ100%が就職できている。約50%は地雷被害者で、残りの約50%はポリオ患者である。しかし、ひとつの地域で同じ職種の人がたくさんいる場合、仕事継続条件に厳しい場合もある。 |
教室の後ろには「Voice of Heart」の
ポスターが貼ってある |
また、地雷被害者を勇気づけるためにCMCが行っているラジオ番組「Voice of Heart」 の放送を通じて、たくさんの地雷被害者の声を届けている。今回訪れたときにも、このラジオ放送を聞いて、こちらの施設で訓練をはじめたという方が何人もいた。 |
1 CMCのラジオを聞く前は、地雷被害に遭いとても悲しかったが、CWARSにきて
楽しくなった
2 地雷被害後、みんなには足があるのに自分にはなく、自殺したいと思ったCWARSのおかげで自殺せ
ずに済んだ。
3 畑仕事をしていて地雷被害にあった。その前からバイク修理の仕事をしたかった
ので、CWARSでバイク修理を学び、コースが終了したら地元パイリンで修理屋を
やりたい。
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日本社会同様、地雷被害等で身体に障害を持ってしまった人も、社会的差別を受け、孤立しがちである。
また自分の人生を悲観してしまうケースも多い。このラジオ放送は、こうした生きる道を失っていた人々に希望の光を与えている。 |
「地雷被害にあってしまったから、人生は終わり」ではなく、
「地雷被害にあっても、また人生はやり直せる」という環境を作ることがとても重要である。 |
CMCの活動、CWARSの活動は、社会的重要さをもっており、本当に意味のある素晴らしいものだと、改めて感じた。最後にCMCより支援金を手渡し今後の協働を誓い後にした。 |
CMCから支援金が手渡された |
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