2月20日(水) 地雷原視察 |
ツアー第4日目、私たちは地雷原を視察した。まずホテルを出発し、向かった先はバッタンバンにあるMAGのオフィス。地雷原に入るためにブリーフィングを受けるためだ。
まず、MAGバッタンバンオフィスについての説明を受けた。
MAG全体には約500名のスタッフがいるが、バッタンバンは最も地雷原が多いためMAGスタッフの80%(389人)が配置されている。 |
今回はパイリン特別市バフィ村のBar Hoy Tbong(バーホイトゥボン)LDMT#26のローカルチーム(男性10人、女性6人)を視察した。バーホイトゥボンはタイとの国境付近(あと8kmでタイ)にある。この地雷原までMAGバッタンバンオフィスから113km、約3時間の道のりである。4WD車でないと走れないデコボコ道であるため、スピードも出せない。砂埃のせいで前の車も見えなくなる。しかし、この道はあくまで国道である。日本では考えられないような光景だ。
車に乗り3時間後、ようやく地雷原に到着した。到着後、私たちツアーメンバーは地雷原に入るため、サインを求められた。そこには何か事故があったときのために自分の血液型まで書かなければならなかった。皆、緊張の面持ちで署名をした。
地雷原に入る前にここでもブリーフィングを受けた。 |
4WD車でないと走れない国道 |
地雷捜索作業を行なうMAGの女性スタッフ |
一つ一つ地雷は手作業で撤去される |
緊張の面持ちで地雷原に入るツアーメンバー
いよいよ地雷原の中を歩く。地雷原は危険であるため、最大で6名までしか中に入れず、3チームに分けることになった。全部で5kg以上はあるだろう、プロテクターとヘルメットを装着。ずっしりとくる重みと30度を超える暑さで、汗がにじみ出る。
これまでにこの地雷原で破壊した地雷が34個、見つかった金属片が7,693個。実に、0.4%の確率でしか地雷が見つかっていない計算になる。
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この日見付かった地雷。その後私たちの目の前で爆破作業が行なわれた |
最後にCMCから支援金1万ドルが手渡された |
地雷撤去は住民の命を救う事になるが、作業者の命を奪う事と背中合わせである。しかし、誰かが撤去しなければ永久に被害者を生み出すだけだ。
一刻も早くカンボジアから地雷がなくなることを願いつつ、ツアーメンバー一行は地雷原を後にした。 |