2月19日(火) AAR職業訓練センター AAR |
ツアー3日目、私たちはAAR(日本のNGO「難民を助ける会」が設立した)の職業訓練センターを訪問した。CMCとは、地雷の風刺画と「地雷ではなく花をください」原画展を共催したり、被害者のためのラジオ放送「Voice
of Heart」を支援してくれている。CMCラジオ放送を聴いて、この職業訓練校へ入学した地雷被害者も多い。
ここは、地雷被害者はもちろん、ポリオにかかっている人や事故により手足が不自由になった人たちが職業訓練を受けるための学校である。ほとんどの生徒は寄宿生活をしており、彼らには宿泊施設と食事が3食無料で提供される。今年は約100名の入学希望者がいたが、定員は40名のため、約60名は入学できなかった。それほど、職業訓練校の需要が高いことが伺える。
職業訓練を始める前に訓練生はまず2週間、クメール語を習う。これは地方から通ってくる人たちの中には、文字の読み書きができない人もいるためである。 |
インターネットカフェに張られている
CMCラジオ放送のポスター |
現在の訓練内容として、仕立て(ミシン)、パソコン技術、電気製品修理の3つとなっている。仕立ての訓練生は現在18歳〜35歳までの12名。6ヶ月間の訓練期間中、ミシンを使った仕立てを習う。
私たちが見学に訪れた時は電気の抵抗(オーム)について習っていた。このクラスは14名中9名が地雷被害者である。
また、現在までの卒業生は569名、うち253名が地雷被害者であった。 |
電気製品修理の技術を習う生徒さんたち |
CMCより支援金が手渡された |
地雷被害や障害を持っている人々がその障害を受け止め、自立し、自分の人生を歩んでいくために一生懸命職業訓練を受けている姿に感銘を受けた。しかし、このようなすばらしい学校を維持していくためには他からの支援が必要である。事実、来年からこの学校を支援してくれる団体がまだ見つかっていない。継続して支援していく事がどんなに難しく、またどんなに大切であるか、私たちは気付かされた。
CMCからも支援金が手渡された。来年から支援してくれる団体が多く見つかることを祈っている。
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