カンボジア地雷撤去キャンペーン
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CMC ボップイ安倍小学校 訪問
(記録) 由見裕也/吉田朋子/八木祐樹
CMCが事務所を構えるバッタンバン州の都市部(とはいっても夜は真っ暗)から車で悪路を数時間のところにボップイ村がある。我々はその地区にCMCのドネーションによって建設、運営されているCMCボップイ安倍小学校を訪問した。話を聞くとその小学校の敷地以外は地雷原という事だ。
小学校に着くと門から二手に分かれて整列した子どもたちが拍手で迎えてくれた。その様子がとても日本的な印象を受けた。何より印象的なのが子供たちの笑顔であった。その後子ども達は校歌を披露してくれ、お返しにツアー参加者でCMCソングとカンボジアの歌「アラッピーヤー」を歌った。日本の小学校から預かったノートや、鉛筆などを渡し、授業の風景を見せてもらった。
発音の練習ではみんな声を上げて楽しそうに授業をしていた。ツアーのメンバーも何人か前に出て発音練習をしていた。周りの子供たちは大爆笑だった。近所の人たちもその風景を見て大爆笑だった。
3つある教室の真ん中では、地雷についての授業。みんな真剣な眼差しで聞いていた。(身近にあるだけに)最後のクラスは算数をやっていた。
3桁×3桁の計算。みんな難しそうな顔をして計算式とにらめっこしていた。
授業も終わり子供達との交流。サッカーや、縄跳び、かけっこや、風船遊びなど、それぞれ色々なことをやった。しかし、敷地を1歩でも踏み出すとそこは、地雷原。もっと子供たちが自由に走り回れるところがあれば…。子供達はそれを感じさせないほど元気に満面の笑顔で走り回る。それを見ていると自分もそのことを忘れ走り回る。本当に楽しかった。何より、子供たちの笑顔がよかった。地雷原の近くに住んでるとは思わせないほどの笑顔!!
足を怪我して泣いている子がいたが、消毒などは行われておらず、土や汚れのついたまま傷口が外気にさらされていたのがとても気がかりだった。衛生面の意識がこちらでは低く、そのための病気も多いのではないだろうか。
子どもたちと遊んだ後、CMCから先生方に給料をドネーションした。CMCは毎月30ドル(公務員平均月給)として4人の先生全員にドネーションしている。この学校は遠くて来たがる人がいない、という話を聞いていた。学校をつくることも大切だが、それを維持することも非常に大切である。そうはいってもCMCは最終的には自立支援を目的としている。政府がCMCボップイ安倍小の先生の給与を払う日が一刻も早く来ることを祈ってやまない。
世界の子供の4人に1人は学校に行けないと言われている。学校に行きたい子どもが学校に行けないことは非常に残念だ。学校という場所は勉強する場所であるとともに、人が集まる場所であり、社会のルールや人間関係、協調性や友情の意味を学び、夢を育むことのできる素晴らしい場所である。世界の子ども全員が学校に通えるような世界にしたいと強く思う。それを考えると、日本に登校拒否や引きこもりと言った問題があることが残念でならない。


Vol.3


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