カンボジア地雷撤去キャンペーン
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CMC ポップイ安部小学校 訪問
(記録) 西森志保 / 阿部容子 / 佐伯恵美
国道から一歩右に入ると、そこは道と呼べる代物ではなく、四駆が横転してしまうのではないかと思うくらい、経験したことのない道をひたすら数時間走り続けたところに、ボップイ村という小さな村がある。そこは、電気などはもちろんなく、家というより、小屋というような質素なものしかないところで、未だに地雷原の看板があちこちに立っているところであった。細かい土が舞い上がり、ほこりっぽく、水は全て干上がり、牛はやせこけている。本当に人々が生活することができるのかと考えてしまうような村だった。その村に去年CMCは小学校を建設し現在も運営を行っている。
小学校の名前はCMCボップイ安倍小学校。その小学校の 子供たちが炎天下の中、わたしたちの到着を待っていてくれたのか、グラウンドにいる。どこまでもグラウンドのようだが、区切られた外は地雷原だ。とてもとても小さい子供たち、肩の部分に “CMC” と刺繍の入った真新しい制服を着ているが、ほとんどの子が身の丈に合っていないのかぶかぶかで、キレイな制服とは対照的に、砂だらけの素足で靴を履いている子はあまり見受けられない。CMCに対する感謝の唄を歌ってくれる子供たち、とても一生懸命でかわいらしい。お返しにこちらもCMCソングを披露した。そして日本の小学生たちから預かったノートや鉛筆などたくさんの贈り物をCMCボップイ安倍小学校の子供たちへと手渡した。
その後、ツアーメンバーが持ってきた折り紙やサッカーボール、ゴムなどで子供たちと交流が始まった。教室では折り紙が始まった。「まず三角におりまーす」。グラウンドでは学校の門をゴールにサッカーが始まり、子供たちの歓声が暑い大地の上を走り回っていた。 後ろは地雷原、という過酷な状況を忘れてしまうくらい、みんなの笑顔がはじけていた。

交流が終わった後、CMCボップイ安倍小学校の先生3人に給料を手渡した。カンボジア政府からの教師への給料はほとんどないため、 CMCは毎月30 ドル(カンボジアの公務員の給料は 20 ドル〜30ドル)を支払っている。そして現在建設中のトイレの建設費用も皆の前で手渡した。誰も援助のしないような村に、知識と教養、子供たちを育てる力を与える事でこの村自体が豊かになっていくことを望みたい。そのためには日本で今私達ができること、少しでも、彼らを支える資金を調達すること、地道な活動が本当に必要だと感じた。


Vol.3


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