カンボジアスタディツアー参加者感想
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CMC第13次スタディーツアー感想文 高瀬朋子
2月22日から3月10日までの10日間、私はCMCの第13次スタディーツアーへ参加した。この10日間の中で私は五感でカンボジアという国を体感し、様々なものを得た。
初めての海外、初めてのスタディーツアー、初めて会う人達…何もかもが初めてのことばかりで、最初は期待と不安でいっぱいだった。しかし、日が経つにつれてその感情はどこかへ行ってしまい、代わりに私の心の中に入ってきたのはカンボジアで出会ったいろんな人々との思い出だった。
今回のスタディーツアーではカンボジアのプノンペン、バッタンバン、バンテアイミエンチェイ、シェムリアップと4つの都市を回り、ゴミ山や地雷源の視察、小・中学校の訪問、子供たちとの交流などを行った。
カンボジアに来る前にも、日本でテレビや本、またスタディーツアーの説明会でもカンボジアの現状は聞いていて、頭ではわかっているつもりでいた。しかし、実際に行ってみて、私の頭の中にあったカンボジアは、想像でしかなかったことがはっきりとわかった。
私はどの場所でも、日本の“常識”とカンボジアの“常識”との、あまりの違いに、ショックを受けた。子どもが親の代わりにゴミ山で危険と隣り合わせに働く姿、少年が川岸でシンナーを吸っている姿、地雷源で危ないとわかっていながら、どうしようもなくそこで生活している人の姿、もしボールが外に飛び出して、拾いに行ったらそこには地雷があるかもしれない、というグランドで元気いっぱいにサッカーをしている小学生の姿。
このような光景は、カンボジアではすべて当たり前なこと。しかし私はその現状を受け入れるのに、時間がかかった。
カンボジアは世界でも最貧国のひとつであり、様々な問題を抱えていることは確かである。しかしカンボジアは、ある意味では非常に強く、豊かな国であると感じた。それは、人の心の豊かさである。カンボジアのゴミ山や小学校、マーケットや露店などで出会った人々からは、たくましさと豊かさを感じた。それは、私たちが日本人だからなのかもしれない。しかし、私は目が合うと微笑んでくれ、力強いまなざしを持ったカンボジア人が大好きになった。
ツアーの中では、日本の様々な地域から参加した方々と出会え、交流ができたことも私の中では大きかった。普段の生活ではなかなかお話しする機会のない年齢層の方々とお話しすることができ、非常に良い経験になった。旅の話やマラソンの話、仕事の話や大学の話、ボランティア活動の話など、今まで数々の経験をしている方々の話には、とても刺激を受けた。
私はスタディーツアーを通して、自分が世界の中でどれだけ恵まれた環境にいるか、そして自分がそのことにどれだけ気付かずに毎日を過ごしてきたか、ということに気付いた。
おいしいご飯をおなかいっぱい食べられること、幼稚園、小学校、中学校、高校、そして大学まで教育を受けさせてもらっていること、働ける場所があること、そして、自分をここまで大切に育ててくれた家族がいること。
これからは、今回スタディーツアーで学んだことを生かし、自分が今おかれている環境を十分に生かし、日々を大切にしながら、様々な経験を積んでいきたい。
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