カンボジア地雷撤去キャンペーン
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 2月25日(金)
トゥールポンローみおつくし中学校
4WDで移動。
途中、道路の補正作業を行っている所もあったが、ほとんどがでこぼこ道。日本ではなかなか走れないでこぼこ道を永遠と走って、やっとの思いで到着。明さんの話によると、以前は今より更に道が悪く、何時間もかけて訪ねていたという。そして、道の両サイド、中学校の周りのやぶ林にはまだ地雷が埋まっているという。
この日も、日本での恵まれている環境に感謝をした。
中学校がみえた。周辺はまだ地雷原だ。
CMACによる地雷撤去の面積は、7ヘクタール半(2010年7月7日〜10月3日)。その間、対人地雷117個、不発弾16個が発見された。

この日、トゥールポンローみおつくし中学校では式典が行われ、中学校に新しく通うことになる生徒、
コミューンの住民が参加。ツアー参加者も出席しました。
校長さん以下コンミューン長・CMAC副マネージャー、そして大谷代表と明さんがお祝いの言葉を述べ、セレモニーが厳粛に行われました。171名の生徒たちは暑い中をきちんと整列し、式の雰囲気を作ってくれました。
この日に至るまで、苦悩の日々だった分、多くの人が待ちに待った日だっただろう。
まず、いくつもの候補の中から、住民との話し合いにより、本当に学校が必要な土地を探すところから始まる。2010年1月、たくさん埋まっている地雷を建機などで撤去後、6月からようやく学校建設が始まる。しかし、大雨による災害の為、建設地周辺が水没して3週間工事できず。12月2日に開講式を行うも、乾季の為、水の確保できず生徒の登校が遅れ、今日に至ったという。
式典後、授業風景を見学した。皆、目をキラキラ輝かせて勉強に励んでいた。
新しい校舎で気持ちを新たに、勉学に励む子供達の将来の活躍が楽しみです。
開校式ダイジェスト
CMAC地雷原視察(日立建機ブラッシュカッター見学)
 想定外の豪雨によって一度中止になった地雷原視察を、CMACのご協力のおかげで無事行う運びになった。二度目の正直は天候にも恵まれ、コントロールポイントにて視察対象地雷原と、そこで行われている作業やその内容などの詳細なブリーフィングを受けたのちに、第一陣と第二陣に分かれ地雷原に足を踏み入れた。

 一列に並び歩みを進める中で、作業の手を止め立ちつくすディマイナーや、赤いドクロのマークが目に入るなか、一番強く目を引いたのがおだやかに流れる現地住民の生活風景であった。鶏の面倒を看ていた少年の目に、防御を固め重々しく歩く我々はどのように映ったのだろうか。ひどく滑稽だったのではないか。地雷の恐怖におののいていた私には、それを日常として生きる少年の目がまた、怖かったのだろう。
 視察中に、当日発見された対人地雷を見せていただく機会があった。展示されている時と比べると、土を深くかぶったそれはとても小さく見えて、反って地雷の残酷さを強調しているようだった。
また、地雷原視察の中で、日立建機ブラッシュカッターが使用されている様子を見学させていただいた。自分は今、地雷原のそばにいるんだという緊張で頭がしびれ、カメラを向けながら、ここに住むということは、ここで地雷の撤去にあたるということは、近所の少年の、CMACの隊員方の、日常であり、たとえこのように堅固な機械を用いても大きな危険が伴うのだと。そう思った先に、これほど恐れおののく私に、何かできることなどあるのかと、問題の大きさ、根深さを思った。
地雷原視察から戻り、一息ついてから不発弾の爆破処理作業を見学した。十分に距離をおいた上での見学であったが、爆発の衝撃は全身を襲うものだった。地面があのように震える感覚は、言葉に尽くせない。そして恐ろしかった。
地雷撤去の作業が終われば、当地には道路の整備や水路の建設が行われるらしい。3月中旬を目途に進む作業が、安全に、そして確実に成功することを切に願い、現地を後にした。


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