カンボジア地雷撤去キャンペーン
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アキラ地雷博物館
(記録) 八木祐樹/大畑旭世
館長のアキラは幼いころに両親を亡くし、彼の名前はアンコールワットに観光で訪れていた日本人の観光客によって名づけられた。ポル・ポト派の元軍人だったアキラさん。戦争中、自分が埋めていた地雷を戦争が終わり平和のために自ら地雷撤去行っている人である。
アキラさんは、他のNGOのやり方とは違い、何の防具もつけず普通の格好をして地雷撤去をしている。金属探知機も使わず、手や足、木の棒などを使い勘だけで地雷の場所を探し当て、その場で解体をして撤去をする。とても人間離れした技である。話によるとこういう人間離れした技が出来るのはアキラさんだけだと。そうまさに彼は地雷撤去の天才なのである。アキラさんがデモンストレーションで撤去作業見せてもらったが本当にすごい!あんなことは撤去に携わっている人でもムリだと思った。
また彼は撤去だけではなく、戦争孤児や、地雷によって手足を奪われた子どもを引き取り育てている。その子供たちは非常に明るい。それぞれの胸のうちには手足を奪われ、やりきれない思いが渦巻いているのだろうが、それでも、同じ境遇を背負った兄弟ともいうべき仲間の存在が、その仲間との生活が、彼らからほんの少し孤独を忘れさせ、やりきれない気持ちを癒してくれるのだろう。昨年のCMCラジオ放送「VOICE OF HEART」でも、ここで生活する子供たちをゲストに迎え、自身の被害のこと、現在の生活、そして将来のことを語ってもらった。

さらに現在、カンボジアの軍にも所属するアキラ氏は多くの部下に地雷除去を指導する隊長でもあった。しかし軍からは何の資金援助も無いため、身を削りながら部下の面倒を見ているという。
地雷撤去にはもちろん、地雷被害の子供たちにとってもかけがえの無い存在であり、そして隊長として軍の地雷撤去を指導するアキラ氏に対して、CMCは今後、彼を支援していくことを決めた。

(写真)
CMC大谷代表よりアキラ館長へ支援金の贈呈




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