カンボジア地雷撤去キャンペーン
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感想文 「考えたことの、その先に」
佐々木千枝
トゥールスレン収容所で、拷問を受けた末に虐殺された人々が、苦しみの中で語ったのは、どんな言葉だったろう。なぜ…どうして自分がここにいるのか、明日も今日と同じ拷問を受けるのか…どうすれば、何を言えば、この絶望の淵から逃れることができるのか…
言葉の無力さを思う。
そこでは何を語ったとしても、行く先はキリングフィールドだった。

…と、今回のスタディーツアー最初の訪問先で、悲しく恐ろしい歴史に触れて、多少の覚悟はしていた私の心は、あっけなく打ちのめされた。そして一種の自己防衛反応か、思考停止状態になりそうだった。最初からこのザマか…と思った。
しかし悲しみ嘆くために来たのではない。しっかりと、この国の抱える苦悩を見つめ、希望の光を見つけ、何かできることを!と前向きに、とにかく感情はできるだけフラットに、普通の旅行では見られない場所、会えない人々、立ち入ることのできない場所へ連れて行っていただける機会を無駄にしないよう、気持ちを集中した。
どこもかしこも、行くことができて良かった。この10日間で見られたのは、カンボジアのほんの一部で、いくつかの側面でしかないのだけど、知ることができてよかった。考えるきっかけができて、よかった。出口のない無限ループのような考えに陥ることがしばしばだけど…。
 ツアーを支えてくださったCMC事務局のみなさん、現地スタッフのみなさん、大谷代表、本当にありがとうございます。みなさんのエネルギーに、私は勝手に励まされ、何かはじめる力に変えようと思っています。
ツアーには、笑顔も沢山あったことを忘れません。10日間を共に過ごしたみなさん、ありがとうございました。それぞれの場所で頑張って、また遠く離れた場所で会えるといいですね。日本語がやたら上手な現地ガイドの2人には、いつか日本を旅してほしいです。

いまだに地中で沈黙を続ける地雷や不発弾が無くなる日は、まだまだ遠い未来。
いろいろな支援を受けて発展に向かうカンボジア。次に行く時には、驚くほど変わっていることでしょう。
私も、考えたことのその先を…なにか行動にできれば、と思う。




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