カンボジア地雷撤去キャンペーン
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感想文 CMC第15次スタディツアーに参加して。
光本のり子
 緑の地平線を移動中の車の中で眺めながら、延々と続く田園風景、草や木々の向こうに、カンボジアで感じていること学んでいることを思い描こうと、悶々としていたのがつい昨日のことのようです。喧騒が場を占める街中とは大きく異なる、あっけらかんと広がったカンボジアの田舎の風景が、とても印象に残っています。

 これからの自身の学びに生かそうと参加を決めた上で、帰国後はもう少しクリアな考えや展望を、カンボジアも含めNGOの役割や国際社会の抱える問題にも向けられるかもしれないと思っていました。最貧国と言われるカンボジアに、「貧困とは何か」を学びに行くつもりでいました。結果的に、貧困について考える機会に恵まれたわけですが、同様に、「豊かさとは何か」についてより考えがまとまらなくなりました。豪雨に見舞われた際の雨の匂いは、とても懐かしい土の香りがしたのです。その心地よさを私はずっと前に忘れていたのだろうと思います。

 一方で、根深く残っている虐殺の記憶、各地の地雷がカンボジアに色濃く落とす影を何度も恐ろしく感じました。史実と言えど、解釈して飲み込むことが容易ではないことばかりでした。それを踏まえた上で現実と渡り合って行かなければならない。カンボジアの人が向き合う現実の重さは、私の向き合うそれとはあまりにも違いすぎました。もしも、と考えることは野暮に違いないですが、寿命を全う出来なかった人々の声なき声、ともすれば消えてしまい兼ねない彼らの表情は、記憶を引き継ぎそこから学ぶことを現代の人間が止めない限り、未来に生かされることが出来るのか、そうであってほしいと思いました。

ツアーを終えて、どうだったのかと尋ねてくる家族・友人たちに自分の感じたありのままを伝えること、得た学び、体験を生かし勉強に励むこと、そして今度は友人とカンボジアを訪れること。私にできるかたちで、今後はカンボジアに関わっていきたいと思います。

最後に紙面上で恐縮ですが、貴重な体験をさせていただき、CMCの皆さま、ツアー参加者の皆さま、カンボジアで出会った全ての人に、心より感謝しております。ありがとうございました。


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