カンボジア地雷撤去キャンペーン
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第14次スタディツアー参加者の感想
第14次スタディーツアーに参加して 金行美緒
    このツアーに参加させていただき、私の世界は変化しました。  話で聞いていた現実は自分の目で見た現実によって、より確かなものへと変化します。その現実は私の歩く道の周りにあって手を伸ばすと触れられる場所にありました。それだけ全てを身近に感じられるツアーでした。  私は日本で日々を安穏に生きており、それと同時に時に日々の暗影に悩み、生きる光を探していました。何かをしたかったし、何らかの変化を求めていました。その何かを見つけられずにいたとき、私はこのツアーに出会いました。それは今思うと偶然と最大の必然であったと思います。私は代表の大谷さんのご配慮と多くの人の理解によって、このツアーに参加できました。それは本当に幸運であり、多くの感謝の連続でした。 このツアーに参加しなければ私は知ることが出来なかったことがたくさんありました。そして私は何も知らなかったのだと思います。カンボジアのこと、地雷のこと、世界のこと。その一部を知るためのツアーではあるけれど、それでも私は知らないことが多すぎたと思います。自分の無知を恥じ、しかしそれと同時にもっと知らなければならないと思いました。日本で何不自由なく暮らす私たちが誰かのために何かをしようと思ったとき、出来ることは、まず知ることです。日本や世界で起こっていることを。知ることが出来れば、その後は何が出来るのか考えることが出来ます。そして行動を起こすことが出来ます。しかし知らなければ、そこには何もありません。知ることはテレビや新聞、雑誌、さまざまな手段があります。自分の目で見て知る情報ほど、体で感じ、頭で考えられることは大きい。このツアーではそれを体感できました。  実際足を踏み入れたカンボジアには今まで聞いていた多くの現実がありました。日本で生きている私たちには信じられない多くの現実がありました。けれどもカンボジアは生きていました。 道で物乞いをする人がいます。 地雷で手や足を失った人がいます。 地雷が埋まっている地域に住み、地雷と共に生活せざるを得ない人がいます。 地雷で怪我をし、親に見離された子どもがいます。 児童買春の犠牲になるため孤児院に引き取られた子どもがいます。 人数を確保し援助金をもらうため嫌がる子どもを無理やり連れてくる孤児院があります。 鉄パイプのベッドの上にはゴザが敷かれていて、そこで寝るエイズ患者がいます。 それでもカンボジアは生きていました 炎天下の中、重いプロテクターを着け地雷撤去に励む人がいます。 地雷で足を失っても家族を養えるからと地雷撤去を仕事にする若い女性がいます。 地雷で足を失っても医者になりたいと夢を語る子がいます。 孤児院では子どもが大声で笑っています。走りまわっています。 みんな手に職を付けようと踊りや裁縫を習っています。 1時間半も歩いて学校に通い勉強している子どもがいます。 自分のことばかりではなく相手のことを考えられる子どもがたくさんいます。 みんな生きていました。一日を生きています。 子どもの目は輝いています。 生きることに一生懸命でした。 与えられた日々を与えられた環境を一生懸命生きていました。 私は彼らから多くのエネルギーを貰いました。本来なら衣食住が何不自由なく暮らせる私が、彼らにエネルギーを与えられえる元気な人でなくてはいけないのではないでしょうか。しかし現実には私は彼らに何も与えられず貰ってばかりでした。元気も優しさも苦しみも悲しみも全て貰ってばかりでした。  だから私には何が出来るのかということを考え続けた旅でした。出来ることは多くあります。私はそれに気付くことが出来、見つけることが出来ました。このツアーは本当に多くのものを私に与えてくれました。このツアーに参加できたこと、そしてこのツアーを通して出会えた多くの人、それは私の人生の大切な一部になりました。このツアーは多くの方の努力と協力の中にあり、その中に参加させていただけたことが私にとって喜びとなりました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。CMCの方の今後とカンボジアの方々の幸せを祈っています。

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