カンボジア地雷撤去キャンペーン
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第14次スタディツアー参加者の感想
カンボジアに出会って  伊藤 行夫
  地雷被害が、今でもこんなに多いとは知らなかった。それより、地雷撤去が、これほど遅々としていることを知らなかった。知らないことは恥ずかしいことだけれど、 実際に現地で目にしなければ、分かりえない現実がそこにはあった。今回のCMCカンボジアスタディツアーに参加して、この年になって「知らなかった」ことの多さに、 あらためて気付かされた。そして、今「知らなかった」ことを知ってしまった人間の「責任」を考えている。知らないままで過ごせる、遠い国の出来事ではあるが、 目の前に、手足をもぎ取られてしまった彼らの「今」を見てしまった私は、何ができるか、何をすべきか、考えている。  
   とにかく、カンボジアは暑かった。日本の暑さには強いと思っていた私だが、日本の夏は、冷房設備という逃げ場所があることにあらためて気付かされた。 とにかく暑かった。逃げる場所のない暑さには、正直参った。そして、これだけの太陽が降り注いでいるのに、田畑には、おい茂る緑がなかった。「水」があれば、「水路」を引けれ ば、おそらく一年中作物は実り、収穫の喜びにあふれるに違いない。しかし、すぐに了解した。そうなるには、多くの資金と、技術と、そしてこの暑さの中での労働がどう しても必要になる。残念ながら、この国には、金も、技術も絶対的に不足しているのだ。そして、この暑さの中での労働に耐えられる体力も、人々のやせ細った体からは 感じられなかった。  食事には、参った。あの「香草」の香りと味には、どうしても慣れなかった。おそらく、この暑さの中で、食欲を喚起するための人々の知恵としての「香草」なのだろうが 、淡白な味付けの和食に慣れてしまった、私のような人間には、受け付けなかった。でも、次回の訪問時には、再度挑戦する。彼らが食べているものと同じものを食べてみ る。人々の「貧しさ」には、唖然とした。が、しかし「どこかで見た風景だ」と気付き、むしろ、「贅沢」から全く無縁な彼らの生活に、「爽やかさ」すら感じた。 「貧しさ」などは、恥ずかしいことではないのだ。そして、彼らの「笑顔」に、「感動」した。眼と眼があった相手は、必ず「笑顔」を返してくれた。そうだ、人と人とは、 笑顔で向かい合うものなのだ、とカンボジアの人々が教えてくれた。素敵な笑顔だった。  地雷が、人々の生活や、夢や、喜びを破壊する「悪魔」の兵器だと、実感させられた。  CMCの地道な、誠実な活動に心から敬意を感じている。また、カンボジアに行きたい。何度でも行きたい。被害にあった人たちに、少しでも役に立つことをしたい。
   (日本に帰ってから、慌ただしい生活に追われ、記憶も不確かになってしまいました。ただ、今回の旅行は、私にとっては大切な出来事でした。そして今、知ってしまった人間の責任を考えています。何をすべきか考えています。お世話になりました。)

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