カンボジア地雷撤去キャンペーン
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カンボジアスタディツアー参加者感想
13次スタディーツアー報告レポート           福家愛香(大阪)


今回、カンボジアスタディーツアーに参加して、多くのことを学びました。毎日太陽が燦燦と照りつける地であること、人々は過去の残酷な歴史を抱え生きていること、子どもたちが懸命に生きようと過酷な状況下であるゴミ山で働いていること、小学生から中学生まで、みんな輝かしい瞳で一生懸命黒板を見つめ勉強に励んでいること、悪魔の兵器地雷の恐怖と共に生活を送っていること、地雷被害者が自立を目指し職業訓練を受けていることなど、実情を学びました。実際に現状を目で見ること、また当事者にお話を伺うことが出来たことは本当に貴重な経験になったと思います。
日本との違いに愕然とすることもありました。ツアー3日目のごみ山です。悪臭と、自然発火したごみからメタンガスが立ち込める場所で、多くの人々がごみに群がり、目当てのモノを探していました。足元がぬかるむごみの山を必死に登り、運ばれてくるゴミを追いかける姿、親は働いていないために、13歳という年齢で懸命に働く姿、公園を散歩することが楽しいと語る8歳の少年。ここに住む誰もが当たり前のように生活を送っていました。メタンガスが立ち込めるその場所は決して安全な環境ではないはず、しかしそこでしか生きていけない状況、自らの命を削りながら生活を皆送っていました。
ゴミ山の脇にはヘルスセンターがありました。ここには子どもたちがゴミ拾いの合間に通っており、ダンスや縫製、ヘアメイクの授業が行われていました。子どもたちは、ツアーメンバーに満面の笑顔を浮かべ飛び掛ってじゃれてきます。笑顔を見ているだけで幸せな気持ちになりました。この子達の笑顔は、過酷な現実に居るとは感じさせないほどの輝きがあったように感じました。
 ツアー4日目地雷原の視察。太陽が燦燦と照りつける中、地雷原があるボックナム村を訪ました。家々の周りは地雷が眠っており、村では子どもたちが平然と行き交い生活が行われている様子でした。日々、危険と隣り合わせの生活に愕然としました。日本では、足元に危険があることはまずありません。足元に注意して歩くこともありません。この環境の違いにも胸が痛みました。しかしこれがカンボジアの現実でした。
 地雷原に踏み込んだとき、今立っている地面には過去に無数の地雷があった現実に不思議な感覚になりました。そして撤去済みの立て札の多さにも驚きました。地雷の爆破作業では、地雷からの距離は遠く離れていましたが、爆発音は耳まで届きました。
 今後地雷が減り、地雷被害者を生み出すことが無いようMAGの活動に期待したいと思いました。
 その他今回のツアーでは、いくつかの学校交流もあり、カンボジアの子どもたちと接することが出来ました。言葉は通じなくとも、楽しいひと時をすごせました。子どもたちは皆、人懐っこく、抱きついてきてくれます。人間同士の交流には言葉はなくても楽しめることを学びました。
 実際に現地に行き、「カンボジアのために自分に出来ることは何か」ということを考えることが出来た旅になったと思います。本当に実情を生で見ることが出来、貴重な経験になりました。このような貴重な経験が盛りだくさんなツアーを企画、準備してくださった大谷代表を始めCMCのスタッフの皆様に感謝したいと思います。本当にありがとうございました。



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