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CMC Report |10 Jul, 2012
トゥールポンロー中学校で稲作技術の改善と普及を目指すFarmer Field Schoolが開講した。
学校はすでに長期休暇に入っており生徒が集まるかどうか不安だったが7年生から9年生まで57人の 生徒が参加した。
始めにコン・チューン校長から「このようなトレーニングが行なわれるのは私たちの学校をはじめこ の地域では初めてのことです。他の人にもできるだけ共有してください」と生徒たちへの呼びかけがあり、続いて農業局を代表してリー・ヤンさんが「働きに出かければすぐに稼ぎを得ることが出来ますが、将来を考えると結果的には稼ぎを減らすことにもなりかねません。農業技術を身につけ実践すれば将来の可能性が広がります」と生徒たちに語りかけた。
Farmer Field School (FFS) とは農民参加型の実際の農場を学びの場とした農業技術の普及を目指す手 法で国際援助機関、政府機関、NGOによって広く取り入れられている。本プロジェクトでは農業局技 術普及員がファシリテーターとなって中学校生徒たちにFFSを行なう。
このFFSの狙いは稲作技術の改善とその普及だ。教室で講義が行われ、校舎のまわりの田んぼが フィールド実習の場となる。すでに5月から3.6ヘクタールの田んぼで米づくりを始めており、講義で得た知識を実際の田んぼで活かし、また田んぼを観察し分析した結果から技術の改善につなげる。
2グループに分かれてFFSが始まった。
講義を受けていた9年生のサルット君に聞いた。
「農業局のみなさんが来られて役に立つ農業トレーニングを受けられることに感謝しています。稲 作、肥料の使用などの知識を与えてくださりありがとうございます。ここで学んだことを実際に活かして他の人と共有したいと思います。最後に私たちに学校で学べる機会を作ってくれた日本のみなさ ん、ありがとうございます」
今後、有機肥料、コンポストの作り方、病虫害対策、自然農薬、稲作コストなどを学んでいく。
2012年7月27日更新
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