悪魔の兵器とよばれる3つの特徴
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地雷には「対人地雷」と「対戦車(車輌)地雷」があり、その種類は300種類以上あると言われています。手作りのものも使用されてきました。地雷は踏むと爆発を起こすものだけではなく、その仕組みは様々で、影響力や使用環境にあわせ火薬量や仕掛けを変えた設計がなされています。また、安価な兵器であり一つが3ドルほどで製造可能なため、大量に生産・使用されるのです。
地雷はよく、「悪魔の兵器」と呼ばれます。
その理由に地雷の持つ三つの特徴があげられます。
1.残虐性
対人地雷は、殺すことよりも怪我をさせることを目的に開発された兵器です。その理由は被害に遭ったとき、周りの目撃者に精神的打撃と恐怖心を起こさせるため、そして同時に救護するために負傷兵を後方に運ぶのに多くの兵力がさかれ、その後の治療やリハビリに多大の費用を要し、敵の経済的負担を負わせるためです。地雷の被害に遭った者は文字通り、ボロキレのように手足をずたずたに引き裂かれ、吹き飛ばされ、飛び散った破片で傷つけられ、生き残ることができるのは二人に一人と言われます。生き延びた被害者は、手足の切断、失明などの重度の障害が残ります。恐ろしく残酷な兵器なのです。
2.残存性
一度埋められた地雷は半永久的に作動し、誰かが踏むまでじっと待ちつづけます。また、地雷は敵方の経済活動を破壊するという目的をもつため、農作物がたくさん採れる田畑や水汲場、木の実や木材をとる山林や人の集まる広場などに多く埋められ、人を苦境に追い込んでいます。
3.無差別性
攻撃対象に向かって威力を発揮する他の兵器とは異なり、対人地雷は相手を選ばない。戦時中、対人地雷が埋められた兵士しか近寄らない最前線や軍事基地も、戦争が終われば民間人の生活の場に早変わりする。その結果、対人地雷は兵士と民間人、大人と子供の区別なく、踏んだ人の足元で爆発するのをずっと待ちつづけるのです。
これらの非人道的特性を思えば、まさしくそう呼ぶにふさわしい兵器です。
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