過去の活動
CMC Report |23 Feb, 2012
1. 活動状況
バンテアイミエンチャイは2011年12月8日からバッタンバンは12月9日から放送を開始。2012年2月20日までに22回放送している。
2. リスナーの反応
生放送中に電話を受け付けリスナーの声を紹介している。地雷危険回避教育を取り上げた際はリスナーからも事故を防ぐための方法や心構えなど、番組の特集に沿った声が多く寄せられる。
リスナーの声の一部を紹介する。
– たとえ障害者であっても障害がない人のようには何もできないと考えないでください。
– トラクターを運転されている方、耕作する前にその土地に関する情報を集めて地雷の危険性を知 らなければなりません。
– 家族のために頑張って働いている障害者の方たちのことを誇りに思います。
– 地雷や不発弾の危険、地雷や不発弾から身を守るためにどうするかといった情報があって、特集が面白いです。
– 足を失った時は後悔したけれども、もう過ぎたことなのでいまは落ち込んではいません。前向き に生きるよう気持ちを切り替えました。
– 地雷や不発弾に触ってはいけません。私たちはプロのディマイナーではないのですから、命がな くなってしまわないように。
3. 地雷危険教育プログラムへの参加、ワークショップの開催
カンボジア赤十字が行なっているCBMAP(Community Based Mine Action Program) のボラン ティアスタッフによる地雷危険回避教育に参加。2月3日に発生した対戦者地雷事故を受けて事故が起こった近隣の村にて戸別訪問による地雷危険回避教育を行なった。対象は4世帯12人。 2012/2/13 バンテアイミエンチャイ州マライ郡
4. 地雷・不発弾生存者への取材
2011/11/1に対人地雷を触っていて爆発、目と足を負傷した9歳の男の子、レアック君を取材。子どもに対する地雷危険回避教育を目的として特集を2011/12/8と12/9に放送。
2011/1/20にトラクターを運転中、対戦者地雷を踏んで爆発、右足を切断したチューンさん(26 歳)のケースを元に対戦者地雷危険回避教育を目的とした特集を 2011/12/15、12/16に放送。
2002年に対人地雷で右足を失いながらもその後、地雷撤去NGO、MAGの女性ディマイナー(地雷撤去作業員)として活躍しているクーン・ソコーンさんを紹介。地雷生存者の社会復帰をテーマとした特集を2011/12/22、12/23に放送。
5歳の時に地雷で右足を失ったドス・ソピアップさん(21歳)を紹介。スタジオに本人をゲストとして招き、地雷生存者への差別、偏見をテーマに特集を2011/12/30、2012/1/5に放送。
15歳の時に対人地雷で両足を失ったメック・チャンネンさん(21歳)を紹介。地雷生存者の社会復帰をテーマとして2012/1/12、1/13に放送。
2006年、11歳の時に地雷で両足を失ったチャン・テート君(16歳)を紹介。テート君の「地雷が残る危険な森には入らないで。でないと僕たちのようになってしまう」という声が地雷危険回避教育として強いメッセージになった。
2011/12/22、12/23に放送したクーン・ソコーンさんを再び取り上げた。1月に男の子を出産。女性の地雷生存者の仕事、家族、結婚、出産に焦点を当てた。2012/2/3放送。
2月3日に発生した対戦者地雷事故で8人が亡くなった。唯一生存したコーン・コンサットさん(19歳)及び亡くなった犠牲者の家族のインタビューを元に対戦者地雷への注意喚起を狙いとして特集を2012/2/9、2/10に放送。
5. 番組広報準備
CMAC(カンボジア地雷対策センター)など地雷・不発弾対策、障害者支援団体にポスターを配布。 また地雷・不発弾汚染地域、中でも最近事故が発生している地域の民家、商店、学校などにポスター 掲示。
2012年2月23日更新