カンボジア地雷撤去キャンペーン
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第14次スタディツアー参加者の感想
 第14次スタディーツアーに参加して      仲 拓哉
    弟14次カンボジア地雷撤去キャンペーンスタディーに参加して、また日本での落ち着いた日常生活が始まった。この日本での平和な「日常」はカンボジアでは「非日常」、つまりこの上なく幸せな恵まれた生活であると日々実感している。  私がスタディーツアーに参加しようと思ったのは、テレビ・新聞・インターネット等の様々なメディア媒体が連日のように報道する戦争や地域紛争に関する情報を自分の目で確かめてみたかったからだ。日本にいると、このようなメディア媒体が事前に加工した情報しか得られず、そこでは紛争が起こった根本的な原因や、その背後に犠牲となった多くの国民の声といった視点が欠落している。最も忘れてはならないのは、この多数ではあるが社会的に弱者となってしまった人々の声である。その人々の生の声を聞くために、私はこのツアーの一員となった。  プノンペンに降りると、そこには想像していたよりも活気に満ち溢れた街の光景が広がっていた。建設中の中高層ビルやホテルが点在し、道路はバイクのクラクションが鳴り響き、人々の生活の息吹が感じられる。もっとも、この活発な街の印象は、後々訪れる多くの地雷被害地域とは明確な差となり現れてくる。  私には、印象に残った二つの地域がある。一つ目は、MAGが活動している地雷原である。ここでは実際に地雷原を歩き撤去現場を視察した。地雷原に入る前にプロテクター装着が義務付けられるが、これがまた重くて息苦しく、暑さに拍車をかける。地雷原を歩いて帰った頃には暑さと緊張感でかなりの疲労を感じた。ディマイナーの過酷な作業現場の一端を垣間見た気がする。また、地雷撤去シーンでは爆発音と共に地響きを感じ、これを踏んでしまったらひとたまりもないと、改めて納得させられた。  二つ目はイタリアのNGOにより設立されたエマージェンシーホスピタルである。ここはカンボジアの中ではひと際整備された施設で、中庭には花が咲き誇り、芝生も丁寧に刈り込んであり、患者のメンタルケアにも最適な環境だと感じた。その環境とは裏腹に、ここで私は地雷被害者の「現実」を目の当たりにした。ホスピタルの一室で地雷被害者二名と対面することとなった。大谷代表から事前に伺っていた通り、被害者の表情は暗澹たるものであった。足が切断されていることよりも、その方々の表情の方が鮮烈に印象に残っている。地雷があることはほぼ承知の上で危険な地域で農作業をせざるを得ない状況であった。カンボジアの内戦は終結したと言われるが、罪もないこのような人々が未だに被害に苦しめられている現実。内戦時と同様、多数であるはずの国民が犠牲を払い続ける状況は、歯がゆかった。  もっとも、このツアーで一つ大きな喜びがあった。ツアーでは多くの孤児院やCMCが建設した学校を訪問したが、子供たちの瞳は純粋で眩しく、勉強に対する姿勢も素晴らしかった。この未来を担う子供達が、地雷被害等様々な問題を解消してくれる日も想像に遠くない。 最後に、大谷代表をはじめとしたCMCスタッフの方々、またツアーを共にした参加者の皆さんには本当に感謝しています。ありがとうございました。

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