■いつもの通り道
ブット君と弟、父親は、去年のとうもろこしにかわって、今年は豆を育てることにした。父が畑で仕事をしている時、ブット君と弟は筍や野菜を採りに森へ入った。昼になり家に戻る時に、ブットは地雷を踏んでしまった。
家から歩いて2〜30分のところだった。
ブット君は、CMCが放送するラジオ番組「Voice Of Heart」で事故当時について話した。「怖くなって”お父さん、助けて!”って叫んだんだ」。ブット君は足をかかえ、4mほど後ろを歩いていた弟が父親をよびにいき、ブット君が地雷を踏んだことを知らせた。父親は、急いで彼を抱え、ヘルスセンターの車を呼びエマージェンシーホスピタルまで搬送を頼んだ。
16才で右足を失ったブット君は、その後リハビリを重ねている。
事故後、精神的ダメージにより落ち込んでいたブット君。2009年に「Voice Of Heart」で彼のストーリを放送後、彼の笑顔を取り戻せるかもしれない可能性にかけて、彼に2010のラジオ番組ポスターのモデルを頼んだ。
撮影時、ぎこちない表情だったブット君も、最後には最高の笑顔をみせてくれた。
地雷は、手や足、視力を奪うだけではない。
同時に、被害者の心に絶望と悲しみのダメージをあたえる。 |
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Voice of Heart poster in 2010 |
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義足調整と歩行の訓練をするブット君
リハビリテーションセンターにて
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