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井上 さやか
(2006年4月〜2007年1月)


2006年3月、福岡の中村学園大学(人間発達学部児童発達学専攻)卒業。4月より現地駐在員としてカンボジアへ。子どもと自然と歌好きの井上駐在員が、現地こども調査、学校運営、ラジオ番組など様々なプロジェクトに挑みます。
  ■VOL 1 カンボジアのお正月 - クメールニューイヤー -           VOL 11 ラジオプロジェクト復活!!(6月)
  ■VOL 2 カンボジアのお正月 - エマージェンシホスピタル -      VOL 12 ラジオプロジェクト準備 (7月)
  ■VOL 3 カンボジアのお正月 - 第5軍病院 -               VOL 13 ラジオプロジェクト放送開始 (8月)
  ■VOL 4 地雷・不発弾の被害に遭った子どもたち - コムリット君 -   VOL 14 ラジオプロジェクト (9月)
  ■VOL 5 地雷・不発弾の被害に遭った子どもたち - マノーラ君 -   VOL 15 ラジオプロジェクト DJデビュー (10月)
  ■VOL 6 地雷・不発弾の被害に遭った子共達 - ビジト君 -     VOL 16 職業訓練センター CWARS
  ■VOL 7 地雷・不発弾の被害に遭った子共達 - ラック君 -     VOL 17 ラジオプロジェクト DJデビュー2 (11月)
  ■VOL 8 地雷・不発弾の被害に遭った子共達 - チョー君 -      VOL 18 ラジオプロジェクト 最終章 (12月)
  ■VOL 9 地雷・不発弾の被害に遭った子共達 - 子供調査を終えて - VOL 19 放送された詩とクイズの紹介
  ■VOL 10 地雷・不発弾の被害に遭った子共達 - データ比較 -     VOL 20 番組で活躍した障害者DJの声



VOL 1
■ カンボジアのお正月(クメールニューイヤー)
● ある家庭のお正月(一日目)の風景
お正月のためにどの家庭でもお供え物としてジュースやお菓子、果物、そしてクシ、口紅、パウダーなどの化粧品類を準備する。クシや化粧品があるのは、女の 神様(デバダ−)が家に来るからだそうだ。デバダ−は7人いて、今年は金曜日に新年を迎えたことから、金曜日のデバダ−が家に来る。そして毎年デバダーは 交代する。このお供え物はお正月の3日間ずっと置かれ、1日2回必ずお線香があげられる。この家庭のお供え物は大きく豪華な方で、郊外の家庭になると調達 が難しいことやお金の面からもっと小規模なもの(4分の1ぐらい)になる。

朝7時30分頃になると新年を迎えるためのテレビ番組が放送される。昨年のデバダ−が、新しい今年のデバダ−に交代する儀式が約20分間行なわれ、この儀 式が終了後、新年を迎える。とはいってもカウントダウンなどはなく、正直いつ新年を迎えたのかよく分からなかった。テレビがある家庭は必ずこの番組を見る ようだ。
これは日本でいう神棚のようなもので、大きさは様々だが必ずどの家庭にもレストランなどのお店にもある。お父さんが代表してお線香をあげる。家中に線香の香りが漂い、ふと日本の風景を思い出した。

● お寺にお参りに、遊びに
カンボジアの宗教は大部分が仏教である。お正月にはほとんどの家庭が家族でお寺にお参りに行く。お祈りの仕方は多少日本と異なり、長い線香を持ったまま手を合わせお祈りをする。お昼ごはんは家から持ってきたお弁当を食べる。
厳かに参拝しているお寺もあれば、お祭りのように出店のように大賑わいのお寺もある。お寺の周りにはたくさんの屋台が広がる。食べもの屋、服や靴を売るお店、的当てゲームなどその量は日本のお祭りに負けていない。たくさんの人と熱気で溢れていた。
 
● 「マサウ(白い粉)」と「コップタック(水投げ)」
そしてカンボジアのお正月と言えば、何と言っても「マサウ」と「コップタック」である。みんなこの二つをとても楽しみにしている。
ま ず「マサウ(白い粉)」だが、これは白い粉を顔に塗りたくるというものだ。女の子の顔を触れるからと、特に若い男の子に大人気だ。男達は常に白い粉を手に 持っていて、そして女の子を見つけると知り合いでもそうでなかろうが顔に粉をつけていく。歩いていると突然どこからともなく手が出てきて、粉をつけられる のでとてもビックリする!!町のいたるところで白い顔の子どもたちを見かける。
「コッ プタック(水投げ)」は、以前はバケツに用意した水をすくってかけていたが、ここ10年は小さな袋に水を入れて投げるのが流行らしい。誰に当たるかは分か らない。当たり所が悪いととても痛い。お寺の中でも道沿いでも、どこで水をかけられるか分からない。でも少々ぬれても大丈夫。カンボジアはとても暑いので 数分すればすぐ乾いてしまう。道をバイクで走っていると、水をかけようと随所に人々が待ち構えている。

この子手作りの大きいコップタック!

水をかけようと待ち構えている女の子
時にはバイクを止めさせられ、バケツ一杯浴びせられることもある。掛けられる方も掛ける方もとても楽しい!!日本のお祭りでもお御輿を担ぎ走るとき、女達が頑張れ!と水をかける。その雰囲気とそっくりだった。

Vol.2
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