■ 地雷被害(Emergency Hospital) |
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雨季に入り、カンボジアの大地は緑に覆われ始めた。広大な田んぼ、種々の野菜が育つ畑。しかし、その大地には悪魔の兵器“地雷”が眠っていることも少なくない。・・・農作業中に地雷被害に遭う人が後を絶たない・・・。 |
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各月の被害者数は以下の通り。
1月 |
22人 |
2月 |
22人 |
3月 |
32人 |
4月 |
15人 |
5月 |
22人 |
6月 |
20人 |
合計133人
(2005年1月〜6月) |
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【写真上】
MOA SNA氏(20歳)は、6月15日、畑に種を蒔く際、被害に遭った。
(パイリン)
【写真下】
VIREAK君(16歳)は、6月18日、農地を拡大のため、木を切る際に被害に遭った。
(パイリン)
彼だけでなく、彼の父、義理の姉、妹も
被害に遭った。
父は即死、義理の姉は救急車の中で息を引き取った。
妹は軽傷だった。
パイリン、バッタンバン州、バンテイミンチェイ州のタイ国境沿いでの被害が多かった。農作業中、農地拡大中に被害に遭うケースが多い。地雷を見つけ、牛が踏まないように移動させる際に被害に遭った患者もいる。 |
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地雷撤去グループによる必死の除去活動にもかかわらず、後を絶たない地雷被害。各地で農作業に汗を流す人々の足元には地雷があるかもしれない。家族のために汗を流し、被害に遭った後は、家族のことを心配する。あまりにも残酷な事実である。 |
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