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     ■VOL 1  CMCボップイ安倍小学校にトイレ完成   ■VOL 9   水と農業
     ■VOL 2  日本の子供たちの絵がカンボジアの子供たちへ  ■VOL 10  地雷被害 (EMERGENCY HOSPITAL)
     ■VOL 3  第5軍病院  ■VOL 11  新学期スタート1 (モンドルバイ希望小学校 編)
     ■VOL 4  ラジオアンケート調査  - その1 -  ■VOL 12  新学期スタート2 (CMCボップイ安倍小学校 編) 
     ■VOL 5  ラジオアンケート調査  - その2 -  ■VOL 13  EMERGENCY HOSPITAL 
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     ■VOL 7  第5軍病院 - その2 -  ■VOL 15  VOICE OF HERAT を多くの人へ 
     ■VOL 8  CMCボップイ安倍小学校の子供たち


水と農業

5月初旬のボップイ村の池

ボップイから7キロ離れた水くみ場
カンボジアの乾季はほとんど雨が降らない。乾季も終わりに近づくと、水の確保が極めて難しくなる。ボップイ村の池や近所の池はすべて干上がってしまう。4月から5月初旬にかけては、生活用水確保のため6〜8キロ離れた水汲み場に出かける。水汲み場の一つ上の写真 を訪問した際、10キロ離れたところから来ている人にも出会った。この時期は、小学校に通う生徒たちの中には家事手伝いで忙しく学校に行けない生徒もいる。一時的に村を離れる家族さえいる。この時期は、農作物も育てられない。雨季の訪れを待つのみである。

7月初旬の稲

7月初旬の畑
5 月中旬、雨季が訪れた。野菜作りに稲作の準備、一家総出で働く。大地が見る見るうちに、作物や雑草に覆われ始めた。ボップイの稲作は、耕した土地に種を播 き、それ以降は、太陽と雨にお任せである。田植えはしない。畑では、とうもろこし、かぼちゃ、きゅうり、スイカ、芋類、豆類が栽培されている。雨季の雨を 利用して畑で2度作物を栽培するという。 しかし、雨が降らない。6月は雨季にもかかわらず、まとまった雨が降ったのは2日だけである。近所の溝や池にた まった水を利用してなんとか育てている。雨が降らないため、未だに稲作を始められない家庭もある。
雨季の間に種まきから収穫までできる野菜に比べ、乾季も生育しなくてはならない果物の木は軒並み枯れていく。左の写真は、マンゴーの木である。3年前100本植えたが、現在残っているのは2本だけである。
また、バナナの木も実をつける前に枯れることが多い。雨季にもかかわらず、ケアされずに枯れていくバナナの姿が多数見うけられた。

ボッ プイ地区周辺は、水に恵まれない地域である。さらに、バッタンバン中心部や北西部は粘土質の肥沃な土壌が広がっているが、ボップイ地区周辺は砂質の肥えて いない土壌である。単位面積あたりの米の収量も極めて少ない。食糧不足に直面することも多々あるという。その状況の中で、いかに農業の充実を図るかが、大 きな課題である。

ボップイの生活に触れ、「水の大切さ」を改めて痛感する。当たり前に手に入っていた水。蛇口をひねれば澄んだ水が出ることがどんなに楽であり、ありがたいことであるかを再認識した。



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