■背景
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2008年当時、コーントライ村が属する過疎地での就学率が小学校82.5%に対し、中学校は3.9%と格段に低く、校舎数もコーントライ村では、小学校から中学校までの距離が20kmの遠方にあるがゆえ、進学をあきらめる子どもが多かった。そんな中、CMCは(社)佐世保青年会議所の意向と支援の下、バンテアイミエンチェイ州コーントライ村に中学校を建設する運びとなった。
※就学率(上田広美「カンボジアを知るための60章」2006年明石書店) |
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■地雷・不発弾撤去 |
内戦時にはクメール・ルージュ、国連軍、ベトナム軍が争いあった激戦地。内戦の終わった後、1994年から95年にかけてカンボジアの地雷撤去組織CMACにより村の一部が浄化され、また軍人によっても撤去作業が行われたと言うが、どれだけ綿密に行なわれたか誰も知る由はなく、今でも地雷やUXO(Unexploded ordnance:不発弾)が見つかることは珍しくは無い。
2008年当時、砥綿駐在員が建設地視察に訪れたとき、小学校から200mほど離れた民家の庭で不発弾が発見された。民家から5mと離れていない距離だった。そして、その時村民に危機感が薄いことに砥綿駐在員は驚き、地雷・不発弾が彼らの日常に存在することを痛感した。 |
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何事もないように横たわる
不発弾 |
木の間に挟まった不発弾 |
この先は無数の地雷・UXO
があり、村民も近寄らない |
■建設(2008年5月~9月) |
2008年、カンボジア国内での建築資材の価格は世界マーケットの影響、また国内での建設資材の需要と供給のミスマッチにより、2007年末からが高騰が続いた。建設会社と図面の見合わせ、交渉に交渉を重ね、5月着工。全5教室。基本的に朝7時から作業を開始、11時から1時まで休憩を挟んだ後、午後5時までの1日8時間が労働時間。作業中にもかかわらず、カンボジアらしくあちこちからおしゃべりをする声が聞こえてくる。 |
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■落成 |
9月26日ついに落成。落成式には、大谷理事長と建設支援者の佐世保青年会議所の皆さんが出席。
また、子どもたちとの交流も行われ、自転車や布袋をつかったちょっとおもしろい競走で盛り上がりました。
向かい側には、小学校があります。卒業したら通える中学校がすぐ前にできたのです。 |
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■ガーデンづくりプロジェクト |
2009年10月。ガーデニスト石原和幸さんのお申し出により、庭造りのプロジェクトが実現した。
この時同行したスタッフや参加者と生徒たちが、一緒になって元気に青々と茂る木々や花を植え、コーントライ夢中学校がさらに生き生きと明るい空気に包まれた。 |
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■2011年のコーントライ中学校 |
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