■背景
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ボップイ村は、内戦時クメール・ルージュ派に属しており、当時無数の地雷が埋設された。
ガス・電気・水道のなかったクバールムー村。村の周りには多数の地雷が残っている。CMC支援していたクバールムース村の小学校には、教室が1部屋しかなく、村民の強い要望により3教室の新校舎を建てる学校建設プロジェクトがスタート。
そして、この小学校には、ある人の思いが強くこもっている。福島県の住職であった安倍さんという方だ。彼は、役にたちたいと建設を支援。スタディツアーから帰国後、落成式典の様子を収めた映像をもち彼を訪問し言葉を交わした夜、闘病されていた安倍さんは息をひきとった。その後の現在、ご家族によりその思いは引き継がれている。 |
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■地雷・不発弾撤去 |
ボップイ村でのCMACによる地雷撤去。要した時間、約2ヶ月半。71.814平方メートルの土地から地雷・不発弾が撤去された。その数78個。5万個に及ぶ金属片の反応を確認しながらの作業だった。道・住居・学校周辺は撤去完了したが、それ以外のエリアや農地は地雷が残ったままである。 |
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■建設(2004年3月着工) |
現場責任者シモーヌ氏を中心に村民による建設が行われた。もともとあるワラぶき小学校の唯一の教師であるヨアン先生も途中作業に参加。ヨアン先生は、後にCMCボップイ安倍小学校の校長先生となる。CMCボップイ安倍小学校には、2008年に教員宿舎と貯水タンクを建設。これは、周辺に地雷が埋まるエリアから悪天候の状況の中、教師・生徒が通勤・通学が困難となり出席率が低くなる状況を改善するためのものだ。そして、乾季になると確保が大変な水問題の対応策として、貯水タンクが建設された。雨水ではあるが、何時間もかけて確保にでかける子どもたちにとっては、大切な水資源となった。この貯水タンクは、伊藤忠商事株式会社様のご支援により実現しました。 |
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■落成 |
落成には、大谷代表と西日本新聞宮原バンコク支局長が出席。またバッタンバン州代表からの祝辞も頂き盛大なものとなった。 |
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■2011年のボップイ安倍小学校 |
ボップイ村の子どもたちが一生けん命勉強に励む。絵をかいたり計算をしたり。壁には授業で作った表などが沢山はってある。彼らが住んでいるこのエリアには、まだ地雷が無数残っている。今もなお危険とは隣り合わせだ。ボップイ安倍小学校にはソパニンちゃんという子が通っていた。彼女は、2004年、村の医療調査訪問の際に、大火傷を負っていた子だ。CMCは今後の彼女も見守っていきたい。
※右下ソパニンちゃん(2009年撮影) |
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