カンボジア地雷撤去キャンペーン
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第14次スタディツアー参加者の感想
CMCスタディツアーに参加して        松本 香代子  
 カンボジアは4年前に始めて旅行し今回で3回目でした。最初は世界遺産であるアンコールワット郡を見たいという観光目的でした。その時案内してくれた現地の青年ビシットさんが、自分で描いたという一の瀬泰造の絵入りTシャツを着ており、彼は一の瀬泰造をとても尊敬していると話してくれました。(今回ツアー最後の日、一の瀬泰造のお墓を訪れた時、ビシットさんの絵を見るとは思いもしなかった。それは彼が着ていたTシャツの絵をもっと写実的に一の瀬泰造を描いたものだった。何か深いつながりを感じ、カンボジアがもっと身近になった。)それをキッカケに打ち解けて話すようになり、カンボジア観光の表舞台だけでなく、物乞いをする子ども達や老人をあちらこちらで目にした私達はもっとカンボジアを知りたいと思い、彼にそういう所を案内して欲しいと頼んだ。彼はシェムリアップのキリング・フィールドと前のアキ・ラー氏の地雷博物館へ連れて行ってくれました。  アキ・ラー氏の地雷博物館では手や足を地雷でなくした少年たちが出迎えてくれた。その時初めて、今でもまだ地雷の被害にあっている人がいること。その中でも子どもの被害が多いことを知り愕然とした。その思いを帰る道すがら話し、帰国して私達に何かできることはないか‥‥。地雷の被害で手や足を失った子ども達が一人でも多く学校へ行くことができたら‥‥。義手や義足は成長するにつれて何度か作りかえなくてはならないこと。成長するにつれて骨が皮膚を突き破るので手術が必要なことを本を通して知った。私達は何とかしたいと「カンボチャの会」を結成し、はし袋、コースター、テーブルセンター、刺し子などの作品を作り販売し資金作りを始めた。作品には、今だ毎日のように子ども達が地雷の被害にあっていること、この作品の代金は地雷の被害にあっている子ども達の為に使われることを明記した。  そして2年前支援のお金を持って2回目のカンボジア行きをしたが、子ども達の自立を助ける支援とは、本当の支援とは何かという思いをおみやげにかえってきた。  そんな時CMCの代表・大谷さんの新聞記事を目にし、連絡すると、講演会があることを知らせて頂きメンバー全員で出席した。そこでスタディツアーのことを知り、是非参加したいと思った。しかし出発間際まで体力的に大丈夫かと、とても心配でしたが、今無事帰国しホッとしている。  今回のスタディツアーで感じたことはトウールスレーン収容所、キリング・フィールドでの残虐さ。人間とはこうまでできるものかと、目を覆いたくなった。特にチャイルドツリーと呼ばれる大きな木は鉄砲の弾が勿体ないので、この木に子どもを打ちつけて殺したという。又歩く小道には衣服の一部が無数に飛び出している。これ等はみな犠牲者の人達のもの。私には衣服の布切れが魂そのものように思えとても辛かった。人間の狂喜・残忍性そして弱さを思った。  私達が視察した地雷原はタイ国境に接している所で春蝉のような鳴き声が聞こえるのどかな所で一面平野、バナナの木にはたわわに実がなっており実に平和な風景でした。しかしこの辺りには地雷が沢山埋まっているのです。それを一つ一つ時間をかけ撤去していくのです。気が遠くなるような暑さと時間、危険と隣り合わせの作業。「誰が悪魔の兵器を作ったのか!埋めたのか!」と叫びたくなる。  地雷の被害にあった人達、孤児院の子ども達、貧しい村の子ども達に出会って思ったことは希望があれば、希望のある社会であれば貧しいことは不幸ではないと。私が属している団体である友の会(婦人之友という雑誌の愛読者の集まり)の創始者 羽丹もと子は思想しつつ、生活しつつ、祈りつつを掲げ「家庭は簡素に、社会は豊富に」せめて収入の1%は社会に捧げましょうと言われている。他者を思う気持を子どもの時育てて欲しいと願う。  地雷撤去キャンペーンを街頭でし、又学校に出向いて行き子ども達に地雷のことを教える。そして子ども達が出来ることは何かと考え行動していく大事さをCMCの活動から改めて思った。このスタディツアーの意義も大きいものがある。  今回のスタディツアーで素適な若者達と素適な昔若者達だった人達に出会えて、日本の国も満更ではないと思い、希望を感じたし、私はもう61才ではなくまだまだ61才だと思うことができた。そして改めて毎日毎日が大切なのだということ、もっと本気で生きていかなくてはと思った。  カンボジアのことを隣の人に、特に子ども達に話さなくてはと思う。これが取り敢えずの仕事だと思うし、支援もカンボチャの会の皆とよく考えて、細くても長くしていくことができたらと思っている。そして2年後、5年後、10年後のカンボジアが見てみたい。あの地雷原であった土地が安全な緑豊かな林や農地になっているさまを。

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支援金受付  三菱東京UFJ銀行福岡支店 普通 1567008
 郵便振替 01770‐0‐38559
 口座名  カンボジア地雷撤去キャンペーン


 
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