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       ■VOL 1   クバルムース村 学校建設 1 VOL 14  新校舎での授業スタート
       ■VOL 2   クバルムース村 学校建設 2 VOL 15  火傷少女ソパニンのその後
       ■VOL 3   クバルムース村 学校建設 3 VOL 16  ボップイ村に池を造る
       ■VOL 4   水の問題 VOL 17  ボップイ村の地雷撤去 終わる
       ■VOL 5   クバルムース村 学校建設 4 VOL 18  モンドルバイ希望小学校 校舎の改修
       ■VOL 6   大火傷を負った少女 VOL 19  CMCボップイ安倍小学校 新学期スタート
       ■VOL 7   クバルムース村 学校建設 5 VOL 20  ラジオプロジェクト 1
       ■VOL 8   クバルムース村 学校建設 6 VOL 21  ラジオプロジェクト 2 - NGO・企業の協力 -
       ■VOL 9   クバルムース村 学校建設 7 ■VOL 22   ラジオプロジェクト 3 - スーパースターをつかまえた -
       ■VOL 10   クバルムース村 学校建設 8 VOL 23   ラジオプロジェクト 4 - テレビ出演! -
       ■VOL 11   クバルムース村 学校建設 9 VOL 24   ラジオプロジェクト 5 - ポスター配布 -
       ■VOL 12   CMCボップイ安倍小学校 落成式 VOL 25   ラジオプロジェクト 6 - ラジオ放送スタート! -
       ■VOL 13   地雷原視察 VOL 26   ラジオプロジェクト 7 - ラジオ放送後半 -


■ ラジオプロジェクト3 --- スーパースターをつかまえた! ---
日本で最も人気のある歌手は誰かと聞くと恐らくいろんな歌手の名前が挙がるだろう。しかしカンボジアにおいては、誰の否も無く彼の名前が挙がる。その名はプリエップ・ソバットである。
 町を歩けば必ず彼の歌が聞こえ、テレビでは毎日顔を見る。国内での圧倒的な人気を誇る彼は、2003年ASEAN音楽祭のカンボジア代表として来日もしている。
 
今回のラジオ番組は地雷被害者に聴いてもらうものとして企画されたが、せっかくやるなら多くの、特に若い世代に聴いて欲しいという思いが私にはあった。地 方と都市の間で急速に広がる貧富差。それを感じぬまま都市で生活する子供らに地雷被害者の声を届けたかった。そしてそのためにはどうしてもプリエップ・ソ バットが必要だった。

(写真)カンボジアのナンバーワン歌手、プリエップ・ソバットさんと。(プノンペン)

サポートスタッフのキム君は言った。「プリエップ・ソバットは絶対に無理だ。忙しいし絶対にやらないぜ。」プリエップ・ソバットの事務所を初めて訪問した 時、キム君の言葉が正しいことを知った。5秒で事務所のお姉さんに追い出された。日を改め再度訪問したがやはり「彼は忙しいから無理よ」という答えのみ だった。

それでも日を改め訪問し続けた。「また来たの・・・まったく・・・」と言われながらも「どうしても彼が必要なんですよ。」と事務所のお姉さんを説得し続け た。そんなことを繰り返した5度目の訪問で「わかった。彼に会わせてあげるから直接話しなさい」とお姉さんが言った。聞けば実はそのお姉さんはプリエッ プ・ソバットの奥さんだった。「おー!プリエップ・ソバットと会えるぞー!」とキム君と二人で興奮しながらその日を待った。

プリエップ・ソバットとの直接交渉は順調に進んだ。彼は私のつたないクメール語をゆっくりと聞き、そして答えた。「番組内容も良いしDJとしてラジオに出演するのは大丈夫だ。だが問題は日程だ」

ここからがまた大変だった。後日電話をかけると、忙しいのでやはり無理だと言う彼。電話で何度も話し、日程を空けてもらう様頼んだ。他の歌手を紹介するか ら、と言う彼に「あなたじゃなきゃダメなんですよ。」と説き続けた。そして交渉から約1ヶ月後、彼からOKの電話を受け取った。完全に諦めていたキム君 に、あるバンドの歌を口ずさんだ。
「ゆるーぎなーい信念だーろー!」
ここが彼の事務所兼CDショップ
自分のCD以外に洋楽なども並べている
すでに600曲以上出しているプリエップ・ソバット
シソの葉に恋人を想う曲は
2004年の大ヒットソングとなった






 

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