スタディーツアー感想
佐伯 恵美 (第9次スタディーツアー 参加)

 第9次CMCスタディーツアーに参加させていただきました、佐伯 恵美です。このツアーに参加した理由は、「地雷原」に入ってみたいという理由からでした。2年ほど前に、「ディマイナー(地雷撤去)」に興味を持ち始め、書籍などみたのですがやはり実際みないと判らないという自分の判断でした。CMCの存在を知ったのも確かその頃だと思います。大谷代表にお会いして、まず初めに思ったのが「とても行動力のありそうな人だな〜。」と感じたのを覚えています。その感じが確信に変わったのは、ツアーに参加してからです。彼の言葉で「私達は同じ地球人なんだよ。」この言葉は、とても簡単でいてとても難しい言葉だと思います。でもその言葉通りにCMCの草の根活動、NGOの素晴らしさを教えてもらったような気がします。

私自身、実際ツアー中に幾度となく感情の起伏に耐え切れなくなることがありました。本当に平和な時代に生まれ育ってきた私にとって、見るもの全てが想像を絶するものばかりでした。「ゴミの山」では、我が子と同じ位の小さな子ども達が沢山ゴミを拾い集めていました。私がカメラを向けた子は、最初こちらを珍しそうにと見ていたのですが、急に手を止め空を無心でみていました。私には彼の心情を伺い知ることは出来ませんが、「もしも逆の立場だったら・・・と考えた時、心が痛くなりました。この環境に生まれ、育ち行く彼にとって私はどういう風に映ったのだろうか?「第五軍病院」ではエイズ患者の集会がありました。しかし、それは何の治療もしてあげられない彼等にキリスト教の教えを説いているだけのものでした。笑顔で最後まで手を振ってくれた少女。そして、何の罪もない人達が犠牲になる対人地雷、憎むべき悪魔です。貧困からまだまだ抜け出さないカンボジアという国に支援は必要だと思います。私も本当のカンボジアを見てしまった以上、この貴重な体験を活かせるように努力したいと思います。そして、また是非一生懸命生きる子ども達の笑顔を見に行くつもりです。