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  ■VOL 13 後を絶たない地雷・不発弾被害 その5  ■VOL 24 ラジオプロジェクト2007 ゲストDJ感想
  ■VOL 14 ラジオプロジェクト2007  ■VOL 25 ラジオアンケート調査 その1
          番組を聴く障害者の皆さん その1          ラジオアンケート調査 その2
  ■VOL 15 ラジオプロジェクト2007
          番組を聴く障害者の皆さん その2



VOL 1 ラジオアンケート調査その1


地雷・不発弾の被害にあった人々の精神的ケア、地雷・不発弾の知識の啓蒙による新たな被害者の減少を目的として2006年8月から11月までの4ヶ月間、カンボジアの中でも特に地雷・不発弾の被害者の多い地域をターゲットエリアとして放送されたラジオプログラム 「VOICE OF HEART」。

多くのリスナーから反響の声が寄せられ、この番組の存在意義を確かめることができた。しかしながら、はたして全体としてどれだけの人が我々の番組を聴き、 また、聴いてどのように感じたのであろうか。これらのことを調べるために、ラジオの可聴域で2,000人を対象にアンケート調査を行った。

← 各地に配られた 「VOICE OF HEART」
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対 象 : 地雷被害者の多い州で暮らす住人2,000人       
構 成 : 障害の有無別・・・障害有317人、障害無1,683人             
      (地域別) バッタンバン633人、バンテアイミエンチェイ773人、パイリン594人
バンテアイ・ミエン・チャイ州
バッタンバン州
パイリン特別市
  

 

バンテアイ・ミエン・チャイ FM96.5の可聴域
 
 (1) 視聴率はどうであったか?   − 可聴エリアの住民2,000人に質問 −
前 回(2005年1月)の放送では全体の視聴率は20%であったが、今回は43%と飛躍的に伸びた。理由としては、放送期間を長期化したことでリスナーを多 く獲得することに成功したことが挙げられる。(前回放送期間は1週間)。またグラフから、特に障害を持った人の視聴率が高く、過半数の人が聴いていたこと が分かる。
 
 (2) なぜ聴かなかったのか?
【VOICE OF HEARTを聴かなかった人への質問】

【VOICE OF HEARTを知っていたが聴かなかった人への質問】
番組を聴かなかった人のうち45%は番組の存在を知っていた。そこで、知っていたのになぜ聴かなかったかを尋ねたところ、障害を持った人では「ラジオがないから」という回答が一番多く聞かれ、障害を持たない人では「忙しいから」が最も多かった。
 
 (3) 聴いた人はどうであったか? − VOICE OF HEARTを聴いた人全員への質問 −
どこで聴いたか、という質問に対しては、「家」という回答が一番多かった。また障害を持った人においては全寮制の各種支援センターで番組を聴いた人が31%いた。

「VOICE OF HEART」の放送回数はラジオ局2局で合計16回であったが、ほとんどの人が3回〜8回聴いていた。8回以上と答えた人は1つの局で欠かさず聴いたか2局両方で聴いていた人である。

最も人気のあるコーナーでは障害者の気持ちを綴った詩の朗読コーナーであった。短い詩の中に込められた障害者の心の叫びがリスナーの心を強く打った。
 
★ リスナーの声 ★

赤字・・・障害を持っている人 黒字・・障害を持っていない人
 
  • 詩を聞いて、他の障害者がどんな悩みを抱え込んでいるのかが分かって、同じ障害者として
    とても共感しました。
  • まるで私の辿ってきた人生をあらわしているかのような詩を聞きました。
    同じ悩みを分かち合える人がこの世にいるんだ、と思うとなんだかやる気が出てきます。
    もう運命を恨むのはやめにします!
  • 詩のリズムが心地よく、穏やかな気持ちで聴けました。
  • 詩は短い文章で簡潔に私たち障害者の心の奥底に秘められた気持ちを表してくれるから好きだ。
  • 詩のコーナーは本当に励みになります。
    私たち障害者の想いを表現できる機会を与えてくださって本当にありがとう!
  • 地雷の知識を何も知らない子供たちにとって、電話での地雷に関するクイズやディスカッションは
    地雷回避の教育として非常に役に立つと思います。

  • 電話のコーナーでは、地雷原に入ることがどれだけ危険なことであるかがわかった。
  • 私も番組中に電話を通して障害者の悩みや経済的な苦労、それから私たちに対する耐え難い
    差別について社会に訴えたい!なりたくて障害者になったんじゃないんだよ!

  • ディスカッションで率直な意見が交わされ、地雷被害の問題について考えさせられました。
  • インタビューで地雷被害者やその家族が直面する本当の苦労や悩みが分かることができる。
  • インタビューを聴く前は障害者のための無料の職業訓練校(CWARS)があるだなんて知りませんでした。
    だから知ることが出来て本当に嬉しいです!知る前は自分でお金を払ってでもスキルを身につけたいと思っていました。番組を聴いてから、同じ障害者の友達も誘ってCWARSに来ました。
    今はTV修理を学んでいます。ありがとうございました!

  • 地雷や不発弾の被害者へのインタビューで、事故当時、彼らに何が起こったのかがよくわかるから、
    今後の 地雷被害の減少につながるのでは。
  • インタビューを聴いて、障害者は物乞いをするだけかと思ったが、一生懸命勉強をして、
    職業訓練校で技術をにつけて頑張っている人もいることがわかって、見方が変わった。
  • 私も手紙を書いて「地雷は本当に残酷です。どうか私のように地雷を踏まないで!」と地雷の危険性を訴えたいです。                 

地雷・不発弾の危険性を知ってもらうことで新たな被害者を減少させることはこの番組の目的の一つでもある。
グラフから、大半の人が危険性を少なからず認識できたと答えている。

アンケート用紙への記入漏れ等などの無回答こそあるが、ほとんど全ての人が今後も番組を聴きたいと答えた。
「VOICE OF HEART」のニーズの高さを改めて確認できる。

【VOICE OF HEARTを聴いた障害を持つ人への質問】
番 組を聴いた障害者のうち96%の人が何らかの形で生活に変化があったと回答し、100%の人が前向き思考へと気持ちが変化したと答えた。障害を持つ人がこ のように生きる希望を取り戻し、はつらつと人生を歩んでいければ「VOICE OF HEART」の目的は達成されたことになる。

【VOICE OF HEARTを聴いた障害を持たない人への質問】
障害者への差別や偏見をなくすことも「VOICE OF HEART」の目的のひとつである。障害を持たない人が番組を聴いて障害者の気持ちを理解し、障害者に対する印象や考え方をはっきりと変化させていることが見てとれる。
 
 (4) そもそもラジオの所有率はどのくらいか?
【可聴エリアの住民2,000人に質問】

【ラジオの所有者に質問】
全体としてラジオの所有率は70%であった。また、障害を持っている人のほうがよくラジオを聴いていることがわかった。

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